マイボードゲーム機能「持ってる」「興味あり」など知人に共有できるコレクション管理機能。人数別や時間別などの並び替えも。
ボードゲーム発見機能マイボードゲームの登録データを統計分析し、未経験かつ未所有のおすすめボードゲームを自動抽出します。
レビューや日記の機能投稿した記事が読まれるたびに、通販でお得に商品を購入できるボドクーポンをGET! ハードル低めです。
コミュニティ機能専用掲示板・ボードゲームリストの合体機能が便利!公開コミュニティ、秘密のコミュニティ、設定も豊富。
ボドゲカフェ情報自分の「興味あり」「お気に入り」に登録したボードゲームカフェが提供するゲームが一目でわかるように。
通販ショップ国内主要メーカーや同人ゲームなど様々な商品をご購入いただけます。会員登録しないで購入することもできます。
  • 2人~5人
  • 45分~75分
  • 13歳~
  • 2011年~

おかしな遺言maroさんのレビュー

362名
1名
0
約3年前

初期所持金を早く使い切ったプレイヤーが勝ちという非常に独創的なフレーバーをテーマとして持つ2011年のゲーム。作者のSuchy氏は2010年代後半にはパルサー2849、アンダーウォーターシティーズなどを手掛けており、カード、タイル等の特殊効果をメインとしたワーカープレースメントが得意というイメージが強い。

このLast Willも端的に言ってしまえばカードゲームであり、その運用はTCGと類似している。言ってみればマナではなくアクションポイントを使用してカードのプレイ、効果を用いる、ワーカープレースメント付きMTGといった趣きだ。

ターンのはじめには山札から獲得できるカード、およびワーカー数、アクション数を決定付けるターンオーダーの選択を行い、その後ワーカープレースにより共通の場にでているカードを獲得する。

カードには使い切りで使用時所持金を消費するもの(ソーサリー)、プレイして個人ボードに残り毎ターン効果を起動できるもの(クリーチャー)、そしてそれらのカードに付随して効果を高めるもの(オーラ)、に大別される。これらの効果を使用して所持金を減らしていくわけである。また、不動産として場に出したあとも資産としてカウントされるものなどもありひねりが効いているが、効率よく散財するためにはそれらのコンボが重要であり、この辺の仕組みはTCGそのものである。

もちろん、アクションスペースには個人ボードを拡張してプレイできるカードを増やすものや、不動産の価値を変更するもの、カードにはアクション数を増加させたり、カードドロー補助など、さまざまな要素が詰め込まれている。

ワーカープレースメントの部分には早取りの要素があるが、アグリコラなどのようにここでの選択で圧倒的に劣勢に立たされるというほどのものではなく、ゆるめの感覚である。ただし、共通の場に公開されるカードの中には単体で強力なカードも目立つ。

そのため、スタートプレーヤーの移動が単純な進行形であるところや、カードの引きに左右されるところなど、プレイしていてやや理不尽さを感じる場面がないわけではない。、ターンオーダーの調整やワーカープレースメントの要素でそのあたりはカバーしようという意図は感じられるが、少し一本調子な気もする。

最大の売りともいえる、金を使い切る、というところも、結局は「金を得る」ということとシステム的には同じことである。

ちょうどこのころは7wonders(2010)、12seasons、アンドロイドネットランナー(2012)などのカードゲーム、ツォルキン、ウォーターディープ(2012)などの完成度の高いワーカープレースメントが発表された時期でもあり、それらの作品の中間的な位置づけの意欲作といえる。ただワカプレにしても、カードゲームにしても、2010年代中盤から後半にかけてさらに洗練されたゲームが多数発売されていることを鑑みると、現在の視点からはこのLastwillはややバランスに難があり、インパクトにも欠けると言わざるを得ないのではないだろうか。


評価5/10  重さ6/10 リプレイ性6/10

この投稿に1名がナイス!しました
ナイス!
なんけい
maro
maro
シェアする
  • 194興味あり
  • 445経験あり
  • 75お気に入り
  • 248持ってる
ログイン/会員登録でコメント
ログインする

maroさんの投稿

会員の新しい投稿