命鯉なるみさんのレビュー

『何か言い残すことはあるか？1分間だけ時間をやる』

このセリフから始まる、非常に人を選ぶタイプの大喜利系ゲームです。
お酒を飲んでいてもいけます。
チャカ的な小道具があると雰囲気が出ます。

1人がボス役になり、それ以外の方は部下役になりゲームスタート。

部下役にはそれぞれ手札が3枚と生死を分かつ『生カード』と『死カード』 が1枚ずつ配られます、そしてボス役からヘマをやらかした部下達に上述のありがたいお言葉を頂きます。

『何か言い残すことはあるか？1分間だけ時間をやる』

ここからゲームスタートです。
部下役は自分の手札を2枚以上使っていい感じの命乞いをボスにしてください。
命乞いは1人ずつです、他の人が命乞いしてる間に自分の命乞いを考えておきましょう。

配られるカードにはどんなものがあるの？という話ですが

• 遅刻癖がある
• 薬物中毒である
• 支離滅裂
• ボスに内緒で娘と付き合っている
• ボスの親友
• 組織の秘密を握っている

などがあり、これは無理や…という手札になることも多々あります。
例えば上記の手札の内『ボスの娘と付き合っている ⁺ ボスの親友』を使うとしてこんな命乞いができます。

『ボス、俺たち物心ついた時からつるんでる親友じゃないっすか。組織が小さい時にボスがやらかしたミスを俺がカバーすることとかもありましたよね？少なからずボスだって俺に恩はあるはずです、今回の件は見逃してください。…それに知らなかったかもしれませんが、娘さんと付き合ってるんです。娘さんフィアンセになるかもしれない男を消したら大層悲しみますよ。いいんですか、ボス？』

こんな感じ涙ながらに命乞いをしてみます。

命乞いを受けたボスは部下の前にある『生カード』か『死カード』のどちらかを決めて、その部下の生死を決めます。

ちなみに部下の生死はゲーム的には何の関係もないらしいです、雰囲気作りですね。上記の命乞いをしてきた部下に対してボスの対応としてはこんなのがありそうです。

『そうだな、お前とはずっといい親友だった。昔のことも今でも覚えてる。そんなお前が俺の娘と付き合ってたのか…ところでうちの組のモットーを知ってるか？『隠し事をしない』なんだ。そんな事も忘れちまった奴にうちの娘を渡す訳にはいかねぇなぁ。娘には『フィアンセはマリアナ海溝にいったぜ』とつたえておく、さよならだ』

こんな感じでボスからのお言葉を受けて部下の生死が決まります。この部下は死にましたね。
これを全員の部下がやったらボスが最もいい命乞いを選んで、命乞いの使ったカードを残しておきます。
その後にボス役の交代です、この流れで全員が1回ボスをやって『優秀命乞い集』が出揃います。
優秀命乞い集の中から各自がいいと思うものを1つ選んで、最多票を得た命乞いをした人が勝ち、というゲームです。

何となく分かるかもしれませんが、仲のいいグループでやると楽しめるタイプのゲームだと思います。初対面の人とこれやってくれって言われたらとてもじゃないけど出来ない。