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  • 2人~4人
  • 20分~40分
  • 12歳~
  • 2022年~
136名
1名
0
約1ヶ月前

【メイン要素】デッキ構築

【ルール理解】姫の擁立で直轄地を作るのが少し分かりにくい

【手番選択肢】やることは多い

【勝利点要素】継承点の獲得

【言語依存度】カード効果に説明多し

【妨害干渉度】直接攻撃あり(サプライ次第)

【運と実力比】運3割 実力7割

【外観芸術性】キャラデザインが可愛い

【初心者向けルール(提案)】「初めてのハトクラ」や「入門」のサプライセットを使う


日本製デッキ構築ゲームの金字塔(の改訂版)

 初版のハートオブクラウンでレビューしたとおり、ドミニオンと同じデッキ構築ゲームです。


ドミニオンとの違い

 ①得点(継承点)カードがデッキの邪魔にならないこと、②10セットのサプライがランダムに出てくること、③「姫の擁立」と「直轄地」という概念があること、がドミニオンとの大きな違いです。ドミニオンに少し運のスパイスを追加し、継承点獲得競争というストーリー性を持たせたことで、ドミニオンよりゲームの世界観に入り込めるのが良いところ。

 ざっくりと言ってしまうと「いかに相手より早く、購入した継承点カード(侍女、議員、公爵)を手元に戻せるか」を競うゲームです。そのため、デッキ圧縮するプレイが相対的に強いと感じます。ただし、「呪い」(単なるお邪魔カード)をばら撒けたり、相手の手札を1枚落とすことができるサプライがある場合は、逆にデッキを太らせた方が強い場合もあり、そこが面白いところですね。


初版と第二版の違い

 大きな違いは、まず姫の能力です。1手番に2ターンできるレイン&シオン(双子)は、いかに早くデッキを回すかが重要なこのゲームにあっては「最強」の姫でしたが、第二版ではデッキが22枚以上ないと能力が発動できなくなり、大幅な弱体化となりました。第二版では、合成マシーンであるオウカ(極東拡張で出てくる姫)が、デッキ圧縮系女子のため「最強」になっています。拡張抜きでいえば、初版では双子の後塵を拝していたクラムクラムが相対的に強くなった印象です。

 次に、防御系カードの効果の見直しです。「城壁」「隠れ家」「魔法の護符」など、相手からの攻撃をブロックするカードは、初版では手札に持っている際に攻撃をブロックできましたが、第二版ではブロックするのではなく、(相手から攻撃されて)捨て札になったものを「拾える」ように変更になりました。

  出番が後の人は初期デッキが、農村ではなく果樹園になっていきます。姫の擁立時、農村が直轄地だと継承点がマイナスになるところ、果樹園はマイナスになりません。これがどれぐらい効いているのかは正直よく分かりません。

 その他、「のみの市」「よろず屋」といった結構強いカードが新規で追加になったり、農村を都市に変更できる「都市開発」が3金にコストダウンしたり、「帝都カリクマ」が8継承点から6継承点に下がるなどの調整が入っています。


 初版も第二版も、それぞれ味があって面白いと思います。初めてプレイする方は、第二版からで全く問題ありません。私は、初版の時からハートオブクラウンのファンで、何回プレイしたか忘れたぐらいハマりました。第二版ではまだ出ていない拡張も含め、今後も期待したいと思います。

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仙人
TM of Yokohama
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