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  • 1人~5人
  • 20分~50分
  • 9歳~
  • 2020年~

20世紀博覧会荏原町将棋センターさんのレビュー

224名
7名
0
約2年前

6つの大陸に3つずつ18個の発明品が置かれています。このカードを1枚ずつ取って行くだけのゲーム!

本当に、取って行くだけなので、これは「捲り運」ゲームになる可能性を秘めていますが……大丈夫!

公開のカードを取るからです。

しかし、公開のカードと言っても、一つの大陸から取るので、たったの3択です。3択ではやはり補充の際の捲り運があると言えばあります。

では、もし18択なら?

運要素はなくなりますが、卒倒します。ゲームとして疲れます。

演繹的に選べば長考し、なんとなく選べば面白くありません。


このゲームでは、3択が、次の3択に連鎖しています。

このシステムだと、3択なので簡単に決断でき、また、これでも、運要素は消えていきます。

なぜなら、現在の選択肢がアンラッキーでも、次の3択が満足になるよう考えて、「自分で選ぶ」からです。

「20世紀博覧会」では、最初の1枚目のカードを選んだ後、その選んだカードの色の大陸に駒を移動します。これが次に取る3択ということになります。

カードには、1901年〜1999年という年数とその年の発明品、そしてその発祥の大陸の色が書かれています。

↑ オセアニア、南アメリカ、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北アメリカ。初手。青プレイヤーは、1999を取って、青のヨーロッパに行き、次手番1906を取りたい。赤プレイヤーは、1908を取って茶のアフリカへ行き、1989を取るか、あるいは、1901を取ってアジアで1903を取る手もある。ソニーのラジオが1952年、レコードって1962年だったんですね〜、信号機は1914年かー


遊び方は簡単。

手番で取ったカードを自分のボードに置いていきます。置けない時、あるいは、置きたくない時は、倉庫に置くことができます。ただし、3枚まで。

ショーケースにも倉庫にも置けなくなったら、ハードパス。つまり、他プレイヤーが置き終わるのを待って、終了、VP計算です。


で、注目の配置ルールは……

個人ボードには、5つのショーケース(計16枚分)があります。

この全てのショーケースには、左から昇順になるよう、置かなければなりません。ただし、一番左から置く必要はありません。

また、(「一つの大陸フェア」を除いて)、全て違う色(大陸)にしなければなりません。

5つのショーケースにもこだわりが……

1 一般ショーケース(6枚)

2 約30年のかたまり(4枚)…隣り合うカードを10年以内にすること

3 一つの大陸フェア(3枚)…このショーケースだけは同じ色を並べること

4 ジェネレーションギャップ(2枚)…この2枚の年数をできるだけ開くこと

5 フィフティ(1枚)…1950年に一番近いこと

↑ 個人ボードは屏風式。右側に倉庫がある。この16箇所のどこから置いていってもいい。


VPの計算方法は……

途中VP

・6色(大陸)全てを早く置く。1位5VP、以下4→3→…

終了時VP

・全16枚の中にある下二桁、つまり00年〜90年代の種類数。最低でも一枚ある年代ごとに1VP。maxは10VP

・全16枚の中にある一つの色(大陸)の最多数。一枚につき1VP

・全16枚の中にある連続した年数。一枚につき1VP。minは1VP

・ジェネレーションギャップの1位のプレイヤーに5VP、以下4→3→…

・全16枚に足りていない、つまり置かれていないカード一枚につき−1VP

・倉庫の発明品一枚につき−1VP

・スタート時に配られている自分の「年代カード」に該当するカード一枚につき1VP。maxは10VP


ポイントとしては…

■1945年カードとアインシュタインカードがある。それぞれジョーカー的存在だが、これをすぐ取りに行くかどうか。1945年カードは、年数は45だが、大陸色が無いワイルドカード。VPにカウントされないだけでなく、45年という真ん中は、序盤は置きづらいという理由がある。アインシュタインカードに至っては、色も数字も無い。

■そう、序盤は、00年代や90年代などの「端の年代」から置いていきたい。真ん中あたりからなんとなく置いていくと、必ず痛い目に遭う笑

■他プレイヤーからも個人ボードを見られている。つまり、一点狙いのような戦略だと、当然カットされる。昇順と色違いを両方満たすカードは、そう簡単には現れない。辺張や嵌張が不利なのは麻雀と同じ。

■途中VPとジェネレーションギャップだけが相対的評価なのでVPが大きい。このゲームは小場で接戦になりやすいので、これらの1位5VPを狙いつつ、上位に食い込みたい。

■フィフティの役割は、VPが同点だった時の判定用。なので、50前後にこだわらず、ここも倉庫の一つだと考えてよい。(という私は、ここをいつも軽視して判定負けしたことが何回かある…)

■一つの大陸フェアもインタラクションがあり、他プレイヤーが置いた色の大陸のフェアはできない。つまり、先に一枚でも置かれてしまうと、その色は使えなくなってしまう。

■最大の難関は、約30年のかたまり。昇順かつ色違い、かつ10年以内ずつ4枚だ。

↑ 1981より10以内に大きく赤緑茶以外のもの……。なかなか見つからないので、アイシュタインカードを取った。カラオケは1971年か〜。一般ショーケースに浮いている紫の1953が気になる。6色の「途中VP」を貰うため、急いで取ったのだろう笑


軽ゲーと侮るなかれ。50分のゲームです。3択が次の3択に連鎖していると書きましたが、正確に言うと、3択の連鎖は、次の3択、次の3択…へと半永久的なので、数手先を読むことが可能です。勿論、他プレイヤーの動きで読めなくなりますが、何が言いたいかと言いますと、運要素を、考えることによって、力ずくでねじ伏せることができるゲームだということです。素晴らしい。昇順好きの私にとっては、このゲーム自体が、ありがたい発明品です。

とはいえ、「16枚パーフェクト」に置き切ることも難しいゲームなので、ぜひ、コレクションに挑戦してみてください。

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