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  • 1人~4人
  • 30分~60分
  • 12歳~
  • 2017年~

エクス・リブリス荏原町将棋センターさんのレビュー

251名
5名
0
2年弱前

図書館ボードゲーム。なんと510冊もある本を整理整頓します。

昇順並べゲームですが、複雑怪奇なワーカープレイスで、昇順並べ系でもトップクラスの悩ましさです。全ての本のタイトルは、ダジャレやパロディになっているのですが、ゲーム中にそれを読む余裕のある人はいないでしょう笑


510冊の本は、152枚の本棚カードに数冊ずつ分けられ、各カードには、インデックスとしてアルファベットが振られています。例えば、Aのカードは152枚中7枚あるのですが、その中でもA1/7〜A7/7のように数字が振られています。

全ての本の分野は6種類。

・小説

・歴史書

・参考書

・(怪獣)図鑑

・呪術書

・コピー本

この中から、スタート時、今回のゲームで、街の「人気分野」となるジャンルと、「禁書」となる分野が決まります。

また、残りの4分野から、各プレイヤー、一つの分野をこっそり決められ、各自の図書館の「専門分野」となります。

この「人気分野」と「専門分野」の2つの分野マークを多く集めると、終了時VPとなります。


メカニクスはワーカープレイスで、常に各ラウンド3人です。ワーカースペースの種類は、タイル式で内容が毎回違います。第一ラウンドは人数分の種類のタイルがあり、ラウンドが進むにつれ、一枚ずつ増えていきます。また、各自、ホームタイルも持っており、このスペースにワーカーを置くと、山から本棚カードを1枚引くか、1枚配架することができます。

このように、コツコツと配架していき、一定の枚数(2人プレイ16枚、3人プレイ14枚、4人プレイ12枚)誰かが配架が完了すると、もう一ラウンド行なって、ゲームが終了します。


終了時VPは、先程の

・「人気分野」、これはマジョリティで、一番多くその本(マーク。本棚カードの枚数ではない)を集めたプレイヤーに15VP、2位に9VP、3位に4VP

・「専門分野」は、そのマークの本の数×2VP

これに、

・図書館の本棚でできた最大の長方形の面積VP

・禁書を除く5分野のうち一番少ない分野の本の数×3VP

を加え、禁書の数×−1VPをして、

一番VPが多いプレイヤーが、晴れて、優秀な図書館司書となります。


このゲームの醍醐味は、配架のルールで、アルファベット順、しかも同じアルファベットでは番号順に、3段の巨大な本棚を作ります。この昇順ルールに則らずに配架することもできますが、その場合は、カードを裏返しにされ、長方形の一部としては認められますが、そのカードにある全ての分野アイコンは、終了時、数に加えることができなくなります。

↑ 完成した図書館。3×6=18VPの長方形に、専門分野20冊(図鑑)を無心で集めた。2×20=40VP。その他合わせ計81VPは高得点で、かなり立派な図書館だ!


配架のルールその2として、一番最初に配架した本に縦横接するように広げていきます。手札の上限が無いので、すぐに配架せず、手札をたっぷり貯めてから配架すれば、確実なのでは?と、「チケライ」みたいな作戦が浮かびますが、それは、危険な意味があります。

スペースタイルの中に、「競売所」「寄付センター」というスペースがあります。競売所は、競売に勝つと3枚貰えるのですが、その3枚を一手番で一気に配架することのできるスペースで、寄付センターは、カードを1枚寄付する(捨てる)ことで、手札から2枚配架することができます。

つまり、一気に2枚や3枚を配架できるスペースがあるので(他にもある)、誰かにスパートを掛けられると、配架の枚数が少ないままゲーム終了となる恐れがあります。これでは長方形も小さくなり、マークの全体数も少なくなります。他プレイヤーが急戦に出た時は、その配架の速度に合わせて、取り残されないよう配架を進めておくのが無難です。

その他、主なスペースは、

・本屋…タイルに公開の数枚から1枚買う(貰う)→そのまま配架できる

・古本交換所…タイルに公開の4枚から1枚手札と交換する→そのまま配架できる

・コミュニティセンター…タイルに公開の4枚から1枚取り、さらに1枚を任意のプレイヤーにプレゼントする→どちらもそのまま配架できる

など、スペースタイルは全18種類あります。

↑ タイルの言語依存がマイナスで、敬遠していたゲームだったが、2人プレイなら2枚スタート。ラウンドごとに1枚ずつ増えるので、その都度確認するだけ。この写真は6ラウンドでゲーム終了。横長のメインボードに書かれているのは、終了時VP。視認性は全く問題なかった。


どのスペースを使い、いかにして綿密に本棚を並べていくか。あまり丁寧過ぎるとスピードで負けてしまう。

ポイントとしては、

■昇順並べの受けをできるだけ広く構える。麻雀で言う両面待ち状態にして、3段に構える。2段の図書館を作ってもいいが、実際は、両面待ちが2段つまり4箇所しかないので、3段にして6箇所で構える方が断然受けが広い。

■しかし、アルファベットを3段にする時、どのあたりで区切るかが悩ましくなる。目安は、上段A〜G(7文字)、中段H〜P(9文字)、下段Q〜Z(10文字)(なぜ26文字が平均的でないのか。詳細はコツスレ)

■長方形VPは、下段を含まない長方形は考慮されない。ということは、上段を後回しにした方が安定して作りやすい。

■先程も書いた通り、競売所の3枚配置や寄付センターの2枚配置などの複数配置が、戦略のポイント。手札に、間隔が狭いカードが多い場合は好配牌なので、自ら急戦を仕掛けたい。つまり積極的に配架を進め、他プレイヤーを焦らせたい。逆にバラバラの時は、カードを貯めたり、捨て札できるスペースタイルを使ったりしながら、持久戦に持ち込みたい。

■手札の補充は、山から引くより、本屋や古本交換所のような、公開されているカードを取るのがセオリー。ちょうど良いものがあればそのまま配架もできるので嬉しい。

■人気分野のマークが2つ以上付いている本棚カードは、普通、取り合いになるが、序盤はまずは戦いたい。15VPは大きい。3、4人プレイでは、できれば2位までには入りたい。

■専門分野も、1枚目の写真のように大きなVPとなるが、中盤で、お互いバレバレになる笑。このゲーム、人気分野以外は、カットする余裕はないはずなので、バレバレでも露骨に取っていく。

■最終盤は、5分野のバランス調整をして、一番少ない分野を増やす。また、裏返ってもいいので、3×5の長方形は作りたい。(4人プレイだと難しいが)


最後に。

このゲーム、実は、固有能力制が「基本ゲーム」で、ホームタイルの表側には、「機械人形」「ミイラ」「雪男」「ゴーレム」などのファンタジーデザインと永続効果があります。

しかし、この永続効果は、基本、配架が簡単になる手助けをしているようなもので、逆に、「初心者向けゲーム」と言われる、効果を使わない方が難しい笑。入れるなら、雪男みたいな邪魔するタイプの効果がいいと思います。配架が楽になってしまうと、逆に面白くありません。

なので、ファンタジーデザインが苦手ということもありますが、そういう理由で、私は、固有能力制は使っていません。

↑ とは言え、こんなかわいい木駒を使わないのは勿体無い……



※ レビューにご感想・ご不明な部分等ございましたら、ご遠慮なく下にコメントください🙂

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じむや
つっちー
Sato39
びーている / btail
あきT
荏原町将棋センター
荏原町将棋センター
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