- 2人~6人
- 30分前後
- 8歳~
- 2014年~
海底探険ザンザ山さんのレビュー
海底に沈むお宝があると聞いて、欲深い潜水士たちが集まった。一隻の船に集い、我先にと海へ飛び込んでいく。しかし、海底へと沈んでいく潜水士に送られる空気には限りがあった……。
プレイ推奨人数
公式としては2~6人を想定しているとのこと。個人的には4人でしかプレイしたことが無いが、いい塩梅だと思う。
プレイ時間
30分程度。一時間も見ておけば十分だろう。
準備
プレイヤーは色の異なる潜水士のコマを選び、自身の分身として船の上に乗せる。船の空気メーターを25の位置にセットし、財宝チップ全てを説明書にしたがって三角、四角、五角、六角の順に並べて海底までの道筋を作り、遊ぶ準備は整った。
さぁ、潜水士を海底へ沈めよう
出目が1~3しかないサイコロを2つ振って、出た目の数の合計分沈んでいこう。ただし、先に沈んだ潜水士がいた場合、そのマスはスキップできる。3つ目のマスに誰かがいた場合、サイコロの目の合計値が3なら、4マス目に移動するわけだ。
お宝GET
財宝チップの上に乗れば、その財宝を拾うか拾わないかを選択することができる。
拾うプレイヤーは、そのチップを回収し、代わりにブランクチップと呼ばれる丸くてバツ印のチップを置く。これは財宝チップが無いことを示すチップで、のちに他の潜水士がそのマスに来ても、何も恩恵は無い。
拾わないなら、次のプレイヤーに順番が回る。
仮にブランクチップの上に乗れば、持っている財宝を再びブランクチップと交換することができる。
勝利条件
財宝チップの裏には数字が記されており、持ち帰ることができた財宝チップの数字の合計値が最も高いプレイヤーが勝者となる。
財宝チップは以下の4種類
・三角形で淡い水色、点数はとても低い。
・四角形で水色、点数は少し低い。
・五角形で青色、点数は少し高い。
・六角形で紺色、点数はとても高い。
つまり海底に行けば行くほど、お宝は高価。逆に浅いお宝には0も含まれており、価値は低い。
財宝のデメリット
がめつい潜水士ならすぐにでも財宝チップを拾いたいだろうが、デメリットを紹介しよう。
・自分のターンに持っている財宝の数だけ空気メーターが減る。
潜水士たちは共通の空気タンクを使用している。最初は25目盛りの空気がある。潜水士が抱える財宝の数だけ、空気メーターを減らしていく必要がある。これを多いとみるか少ないとみるかは性格が出るだろう。
空気メーターの減少は忘れやすいポイントなので、誰かが気をつけておこう。
・潜水士が進める数は、サイコロの出目の合計から財宝の数を引いた値となる。
つまり財宝を一つ持っていると、サイコロの合計値が4なら、実際に潜水士が進めるのは3となる。財宝が二つなら2、と減っていく。
財宝を抱える潜水士が海中でまごつくうちに、船の空気メーターはどんどん減っていくわけだ。
進めなかった場合でも、その地点がブランクチップであれば、持っている財宝を再びブランクチップと交換することができる。
帰りたい、となったら浮上を宣言
潜水士がそこそこのお宝をGETしたとあれば、長居は無用。空気が尽きないうちに船に戻ろう。浮上を宣言してコマをひっくり返し、潜水時と同じくサイコロを振って船まで浮かんでいこう。
コマの形状の都合で、どちらが前かわかりにくいので、倒したコマが浮上中とでもしておけば明快になるだろう。
犠牲になった潜水士の行動は結果として海底に溜まる
しかし、奮闘空しく空気メーターが無くなった場合、海中の潜水士は船に帰ることができず、抱えていた財宝チップは、一番底の財宝チップの隣に置くことになる。この際、財宝チップは3つ重ねて置く。重ねる順番は沈んだ潜水士の自由にさせてあげよう。最期だし……。
海中を整える
ブランクチップは全て取り除き、その間を海中に残る財宝チップを列にそろえて終了。ブランクチップとの交換で残った財宝チップはそのまま列に組み込もう。
以上を一ラウンドとし、最終的な決着は三ラウンドの財宝チップの合計値で決まる。
そう、ブランクチップと海底に沈んだ財宝分、海底までの距離が短くなるのだ。つまり後のラウンドほど高価な財宝を狙いやすくなり、逆転の可能性が高くなる。
他の潜水士を出し抜くには?
空気メーターの調整がカギだ。仮に第一・第二ラウンドで財宝チップを多めに確保していれば、第三ラウンドは自ら財宝をかき集めつつ海底に沈みこみ、空気メーターをごりごり削って他の潜水士を海中に引きずり込む作戦も取れる。
総括:ロマンと酸欠のせめぎ合い
プレイヤーの性格が非常に出やすいゲーム。一攫千金を求める夢見がちな連中はさっさと海中を目指すだろうし、堅実派は少しのお宝で満足して船に戻っていく。足並みがそろわないため、夢を求めた連中が沈みやすいのはご愛敬か。
行動の決定はサイコロの出目次第なので、運に偏る部分があるのも事実。駆け引きという点ではあまりやり様がないかもしれない。
デザインとゲーム性が高い次元で融合した素敵な一品、皆さんもぜひプレイしてみてほしい。箱がコンパクトなのも気に入っている。
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