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  • 1人~4人
  • 120分前後
  • 12歳~
  • 2021年~

美徳リーゼンドルフさんのレビュー

651名
6名
0
1年以上前

ジブリアニメ「もののけ姫」の影響をうけて作られたという作品。

大精霊様が引退するので、後を引き継ぎ妖精の森の守護者になるための争いがはじまった。

しかし、どこぞの少年漫画のようなバトル的なものではなく、徳を積み上げることにより、よりふさわしい者が後を継ぐことができる。

まぁ、ぶっちゃけ勝利点のことですが・・・


このゲームは主に妖怪の手下を使い、森を発展させたり、使いを巡礼の旅に出したり、自身は美徳の旅路を歩んだりと、方向性は勝利点獲得に向いているものの、その手段が豊富にあり、ある程度慣れないと、何から手を付けていいのかわからなくなります。

この手の日本ものを扱う作品の中には、下手したら日本観なんか吹っ飛ぶような設定だったりするのだが・・・まずは世界観がちゃんとしていて、それだけでわくわくしてきます。


プレイヤーコマの造形がしっかりしていたり(どんな妖怪かわからないのは玉に瑕だが)

ラウンドマーカーの左は1ラウンドの動きを示す宝塔、右がご存じ大精霊様、あれがラウンドマーカーになり5ラウンド後に覚醒してどこかへ飛び立つらしい・・・

ちなみに人間が侵攻したりはしないらしい。至って平和!!


ゲームボードのエリア

ゲームボードはざっくり分けると4つのゾーンにわかれています。(セットアップは二人用の面となっています)


上の方は巡礼の道といいまして、自分の使いを右の方に進めていくと、より高い徳がもらえます。


主にたどり着けるところは灯篭のマスと鳥居のマスに別れています。奥に行けば行くほど高い徳と恩恵が得られます。


二段目は徳のカードと妖怪のカード置き場となっていますが、このカード獲得以外にも行える特典があったりします。ここのエリアは基本場所やカードは早取りとなっています。

ちなみに真ん中のエリアはスタートプレイヤー争いに関係していますが、同時にダイス目を強くするアイテムも手に入ります。



下から3番目は基本のアクションエリアになります。置ける場所は4か所ですが、ここは先着したダイス目より大きければ競合して置けることが可能になっています。


そして最下段は個人ボードを埋めるタイルや、建物を建てるタイルなが置かれています。

手に入れると様々な恩恵や特典が得られます。


個人ボード

そしてこれが個人ボードとなっている。実はこの個人ボード一つとってもいろいろな得点源が存在する。


ある程度の流れはルールブックの方をご確認いただくとして、基本的な動き(主に夏のアクションがメインになりますので)を紹介したいと思います。


アクションの流れ


各プレイヤーはそれぞれ同じ妖怪カードを持ってスタートします。


それを個人ボードに置くと下に描かれているアイコンのアクションが実行されます。

すると右にあるダイスが上にスライドして覚醒状態になりワーカーとして使えるようになります。


ちなみに妖怪カードの下のアクションの内右側の水晶の獲得を選んでみます。



各タイルの下には左端以外は何か資源を支払わないと獲得できないようになっています。杖のタイルを支払って手に入れることにします。


水晶は個人ボードを強化するものてす。タイルの下に描かれているアイコンにあった場所に置きます。


すると目をつぶっていた巡礼者ゴマの目が開きこのコマが使えるようになります。


次は覚醒したダイスを使いたいと思いますが、1はすごく弱いアクションしかできないのでお守りを使って+1強化します。


2になった状態で蜻蛉と御霊が獲得できるエリアにダイスワーカーを配置します。

ちなみにダイス目以下のアクションの中から選ぶことができるので、1のアクションを選ぶことができます。


初期で蜻蛉もらってるので御霊を獲得したいと思います。右端のタイルをコストを支払って獲得します。ちなみに御霊は左にいくほどコストは高いですが、そのぶん徳が多くもらえます。


蜻蛉と御霊か手に入りました。ちなみに御霊に関しては獲得した瞬間に能力を起動できますが、蜻蛉はこれだけでは起動しません。


こうして合体することで蜻蛉が御霊を運ぶ(という解釈でいいんだよな・・・これ)ことによりトンボの恩恵が得られるようになります。


続いてこのワーカーは川を渡って対岸へと進むことができます。対岸に渡るとその場にある美徳カード(横向きになっているカード)妖怪カード(縦になっているカード)それ以外の4つの中から2つ選べる特典がついてきます。


しかし対岸渡るにはダイス目を1つ落とさないといけません(ちなみにダイス目6が渡ると3に落とされます)

ここでは山姥の妖怪カードを獲得します。獲得したカードは手元に入り、即使えるようになります。


ということで先ほど水晶をはめたタイルのところをプレイしてダイスを覚醒したいと思います。

するとタイルをはめたところは覚醒すると起動する特典が入ります。これは移動力が1つ手に入ります。


移動力は二つほど効果があります。


ひとつは目を開いた巡礼者コマを・・・


巡礼の道に走らせることです。


灯篭や鳥居のところは早取りとなっていて二番手にたどり着いた人よりも徳が多く入ります。ちなみに鳥居のところに止まると、まずそこの鳥居のアイコンの恩恵が得られるとともに・・・


新たな巡礼の旅の出発地点となります。灯篭よりも徳の入りが悪いですが最奥へと至る道としては近道になる場合もあります。


もう一つは対岸で横になっていた美徳カードをここに配置して・・・


自らが道を歩むことで特典や徳が手に入ります。


そして建物は建築すると湖の財宝を巡る争いで有利に立てる以外にそのダイス目でこの地のアクションを行うと、建物のアイコンの恩恵が得られます。ちなみに自分以外のプレイヤーがこの建物を利用すると持ち主のボーナスも入ってきます。


ちなみにめを開けた巡礼者コマは個人ボードの下の方に置く場所があり、岩倉を反響する役としておくことができます。



そんなこんなでダイスを全部使い切ってしまったら、次のラウンドに向かう準備が行われます。




個人ボードにダイス目のまま戻します。そして手札、山札、捨て札の合計が6枚以上だとプレイしたカードを永久追放することができます。


ちなみに追放したカードの下側にある徳の数値分徳が入ります。

正直、川を越えて手に入れたカードの方がはるかに強いので、初期カードとかは積極的に捨てた方がいいと思います。


そして火のマークに置かれたタイルを捨てて詰めていき新たにタイルを並べます。

そして川の向こうがにあるカード類を捨てて新たに配置して


しし神様が次のラウンドに向けて一歩進むと次のラウンドに入ります。



これを5ラウンド行うと・・・個人ボードはこうなります。巡礼者を解放した場所や建物を建てた場所から得点が入り、岩倉を見続けていた巡礼者の数x岩に描かれたアイコンを持っていると得点が入ります。(アイコンは建物、御霊の種類、妖怪カードがあります)


あと自分のコダマがいる各湖においてどこまで進んだかのレースをやっており、各湖ごとの順位に応じて得点が入ります。


あと美徳カードは7種類ありその種類の数によるセットコレクションでボーナスが入ります。


そしてダイス目の合計+資源の数/4の得点が入ります。



さらに、幻視カードというボーナスカードの条件を達成していたらカードの下の左にある紫色の得点が入りますが、足りなかった場合右の灰色の得点分マイナスになります。


なのでこのゲームにおける得点の入り方は以下の通りです。


1 個人ボードの解放による最終得点

2 水晶による毎ターン入ってくる徳(条件による場合もある)

3 御霊の購入場所による徳

4 巡礼者の道の到達地点による得点

5 美徳カードによる歩みと、集めたカードの種類

6 コダマによる湖のレース

7 幻視カードの達成

8 ダイス目+残った資源

9 岩倉による巡礼者の監視のセットコレクション

10 ゲーム終了時のスタートプレイヤー(3点)


あげるとこれくらいあったりします。


ただ、これだけあげてもピンとこないのは十分わかります。しかし、だからこそ、あれこれ試して「次はどうやって得点を伸ばしてみようか」と考えるわけです。


そういった意味では世界観もさることながら、得点の取れる要素があちこちにちりばめられていて、リプレイ性も高いと思います。


ちなみにソロプレイも充実していまして・・・


天狗とオートマカードを使って戦うのですが、まーやることがえぐいので出し抜くのに苦労します。

ただ、これは欠点ですが、オートマのサイクルが結構細かいので、ソロで遊ばれる方は説明書をよく読まれてから挑まれることをお勧めします。


普通にプレイしても、相手がやらない動きとか結構ありますのでいい勝負になると思います。



あとこれも欠点というか「これだけのゲームならそうだろ」というのは・・・


セットアップが大変・・・


建物、御霊、水晶、蜻蛉のタイルを積み上げるだけならいざしらず、コダマも二人用のセットアップなのに中立のコマを置かないとですし、ダイスも3色使うとけっこう大変だったりします。

なのでタイル類は巾着袋にいれてバックドローするのも手かと思います。


それを乗り越えてでも遊べる楽しさは確かに存在しますから、まぁ・・・いいのですが。


ちなみにBGGの方では拡張が発表されています。日本語版になってくれるといいのですが・・・。


この独特の世界観を味わってみてはいかがでしょうか。


長文おつきあいくださりありがとうございました。

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