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  • 1人~5人
  • 40分~200分
  • 14歳~
  • 2023年~

テラミスティカ:革新の時代じむやさんのレビュー

868名
13名
0
6ヶ月前

テラミスティカ独立拡張。今回はハナからソロプレイ可能。お待ちしてました。
テラミ無印(アプリ)・+オートマソロボックス・テラノヴァプレイ済。ガイアは未プレイ。
細かいところは他の方が解説いただいていますので、本家との違いとソロに特化した形でレビューしたいと思います。


ざっとしたゲームの流れ

ラウンドボーナスタイルから1枚選ぶ。(パスした順に新しいものを選ぶ。次ラウンドのプレイ順も決定)
建物を建てるとボードのボーナスが開く。ラウンドの収入フェイズのときにあいてるボーナスを獲得。
建物建てるには、自分の色の地形にしないといけない。別の色の地形は変換しないとだけど、コストが必要。地形改良コストは道具+お金+学者でパワーアップ可能。
他の色の建物横で建てたり改良したりすると、相手は勝利点を使ってパワーを獲得できる。(逆も然り)。
パワーを使うとお金や道具、一時的なスコップ等いろいろできる(早い者勝ち)。
ラウンド毎にボーナスがある。(工房建てるごとに〇点とか、価格分野進めた数で〇パワーとか)
建物を改良していくと獲得できるボーナスや都市タイルなんかがある。
科学トラックも進めていくとパワーの獲得があり、最終的に各分野ごとに進捗に応じて得点あり。12段階のうち7から8への移動は鍵が必要。
最終的な得点は、①エリア得点(建物がまとまって建っている数)②科学トラック4分野それぞれの得点③資源をコインに変換し、1コイン=1点換算 の合計。
全6ラウンドでプレイして、得点が最も高い人が勝ち。


本家との違い

①個人ボード

本家ではボードに割り当てられた種族・能力・色を使用して今いたが、今作では色のついた個人ボードにそれぞれ種族を選択して入れる形に。12種類の固有能力もち種族×7色の組み合わせになります。

 下記①:12種類の種族タイルを選択していれるところ
 下記②:宮殿(旧砦)を建てたときにタイルを選択していれるところ
 下記③:革新タイル獲得時に入れるところ。下から順に設置。最初以外は別途コストがかかる。


②建物の仕様変更

名称も変更になりましたが、本家における砦ルートと神殿ルートはあり。
工房(パワー1)→ギルド(パワー2)→宮殿(パワー3)の旧砦ルート。
工房→ギルド→学校(パワー2)→大学(パワー3)の旧神殿ルート。

砦のときは能力が解放される仕様でしたが、今作では開始時に用意した宮殿タイルから選んでボードにはめ込む仕様。能力のカスタマイズがここでもあります。
学校は収入フェイズ時に学者(旧司祭)が得られ、かつ「革新ディスプレイ:基本区画」から好きなものを1つ選択可能。
大学は学校と同じく能力タイル1枚獲得+能力解放(どのボードも共通)。


③科学ディスプレイ(旧宗教トラック)

本家と比べると10段階→12段階へ変更。鍵が必要なのは7→8に上がるとき。9まで行くとラウンド収入が得られます。


④中立建物

白い建物。個別能力のほか革新タイル効果でも建設可能。自分の拠点地形に建てることができます。記念碑(パワー4)と塔(パワー2)の2種類。都市化するのにお役立ち。


⑤都市の設立について

従来通り「建物4つ以上隣接」「既存都市の一部ではない」「パワー合計値が7以上」というのは変わらず。
大学がある場合は建物3つまで、記念碑がある場合は建物2つまでで都市化可能。
都市ができたら「都市タイル」を選び、得点・資源等・鍵(科学ディスプレイで8に上がる用)を獲得します。


⑥革新の開発/本について

コストを払うと「革新的技術」を「革新ディスプレイ:追加区画」から獲得可能。獲得したタイルは自分のボード右側の3つのスペースにはめ込むことができる。特殊能力・即時点・追加建物の3種の効果がある。
獲得するには新しいリソース「本」の消費が必要になる。
本の獲得方法はラウンドボーナスや能力タイル、ラウンド得点から等渋めかつ特定の獲得条件になるので結構貴重。


オートマ完備

本家だと別売だったオートマソロボックス準拠の一式が最初から入っています。
オートマ専用種族や専用のラウンド得点タイルなど。難易度も調整できます。
ソロでの対戦はもちろん、2人プレイに足すことも可能。


大体そんな感じです。細かいところはルールブック参照。


ソロプレイについて

前述のとおりオートマセット一式が標準装備。オートマはメインボードは使用しません。
オートマとの対戦は2人プレイとはまた別ということで、本編の「2人用ルール」は適用しません。
準備も建物コマ・学者コマとパワー駒1つ。ゲーム中にも革新タイル・ラウンドボーナスタイルは獲得しますがそれ以外は獲得せず、コストの支払いもありません(鍵もいらない)。
こっちも細かいところはルールブック参照で。


準備(オートマ分のみ)

①種族と難易度を選択。種族は12種、難易度は5段階(3枚両面です)。


②メインボードのラウンド得点・最終ラウンド得点タイルをオートマ専用に変える。【右の青いところにオートママークが入っているので区別しやすい】


③オートマの拠点地形を選択(自分とは違う色)。対応する「オートマ地形優先カード」を準備。

④プレイヤーが最初の工房を置いた後、オートマが2つ工房を置く。置き方はオートマ初期工房コマ準備カードに従う。1つは工房コマのみ、もう1つはパワー駒を1つ一緒に置いて区別する。

【地形は黄、オートマカードでAに目印、Bに目印無しとなったので…】

【地形カードが示す場所に工房を2個設置します】


⑤科学ディスプレイ:オートマの勢力カードに描かれた分野に応じて対象分野を進める。

【シンプルトンは4分野全部描いてあるので、全て1からスタート】

⑥オートマデッキを難易度に応じて構築する。


【全体セットアップはこんな感じです】


オートマの手番

各ラウンド最初はデッキから2枚カードを引いて横並び(1枚目右:サポート・2枚目左:アクション)に並べる。2回目以降は1枚目を2枚目に重ねて、左側にデッキから追加する。もしデッキが尽きて追加できない場合は「パス」が選択される。

パスの場合:現在のラウンド得点タイルに記載の固定点を1回だけ獲得。その後カードのサポート側にあるラウンドボーナスタイルを選択する。(コインがあったらサプライに戻す)


オートマのアクション

アクションカード(左側)に描かれたものを全て実行します。
(この例で行くなら「3~6ラウンドだったら革新カードを1枚獲得(除外)」+「条件にあった科学分野1つを学者なしで1つ進める」になります。

〇勢力アクション:オートマの勢力カードに描かれたすべてのアクションを実行する。


〇革新タイル獲得:3~6ラウンドのみかつオートマの革新タイル所持数が2枚以下の時のみ適用。絞り込みは右のサポートカードにあるジグザグの順番。


〇得点の獲得:アイコン内の得点を獲得。Xと描かれているときは難易度レベルカードとラウンド数を参照。


〇地形改造と建築(これと次の建物の改良がちょっとわかりづらい)

①工房コマがない(建てきった)場合は「建物の改良」に移行する。
②サポートカード上の「目印あり」「なし」を確認
③対象建物から見て「オートマ勢力が固有の絞り込み条件を持っている」>「オートマ地形優先順位」>「プレイヤーの建物に最も近い」>「方向(サポートのジグザグ)による」の順に従います。
④置いた工房に最も近い建物が目印付きだった場合、今置いた駒に目印を移す。

という順番です。
基本的に目印付き建物に集約してエリアを広げていくので、離れた建物があればその距離を詰めるべく新しい建物を建ててこようとする感じです。

下の例で行くなら、
・目印なしの任意の建物(全て該当)の到達範囲内にある全ての空きマスで
・優先順位はBを参照
・プレイヤー建物(どれでも可)に最も近いところを
・複数あるなら左上から右下に向かってチェックした最初のマス
に地形タイル+工房コマを置く。という感じ。



〇建物の改良
これもコマを持っていることが前提。絞り込み条件は「ギルド駒をもっているならプレイヤー建物に隣接したオートマの工房」>「オートマが改良できる任意の建物」>「プレイヤーに与えるパワーが最も少ない(0ではない)建物」>方向による選択。
※最も高いパワーの建物に改良するので、宮殿>学校の順番。
※大学か学校に建て替えたときの能力タイルは獲得しない。

下の例で行くと

ギルド駒があればそれを建て替え。場所はプレイヤー建物に隣接し、最も与えるパワーが少ない工房。複数あるなら右下から左上に見ていった最初のマス。
ギルド駒がもうないなら宮殿→大学→学校の順で可能な建物に改良する。


〇パワー・本アクションの封鎖:使われていないアクションを塞いできます。
参照する順番は右のサポートから。(この例なら左から右へ見ていって最初の分)
まずパワーアクション→本アクションの2回。もしパワーアクションが全て埋まってたら本アクション2回。
※このアクション自体は特にオートマに得点が入る行動ではない。(このカードだと封鎖と別に得点アクションが描いてあるけどそれは別)


〇学者派遣:12まで行ってなければすべてが対象。絞りこみはラウンド得点タイル記載>追い上げ①レベル0の分野>追い上げ②プレイヤーのマーカー位置に一番近い(上でも下でも可)分野>方向による選択
※学者コマがもうない場合やスペースがない場合は、対象分野を1つ進める。

〇科学トラックの1分野前進:学者派遣と同じ条件


オートマの得点計算
科学分野の得点とエリアの得点をラウンド毎に獲得した得点に加算します。なお、エリア得点はオートマ難易度カード記載の最も高い船舶値を使います。オートマはお金や資源を得ないので、変換得点の加算はなしです。

【難易度2のシンプルトン戦終了後の盤面】


感 想

本家にいろんな要素が足された新機軸。オートマファクトリー製のオートマカードは最初ちょっとわかりづらいけど動きを理解してしまえばカード2枚から参照するだけなので楽ではある。基本ルールだけでも結構なボリュームなので、これはありがたいですね。
オートマ自体も個人ボードを使用しないので、カードを置くスペース(個人ボードと同じくらい)を準備すれば可。
動きも中々手ごわい。オートマ特有の変な動きじゃなく、きっちりエリアボーナスを得るべく繋いでくるしタイルカットしてくるしで良い動きをしてくれます。

難易度も5段階調整可能で専用種族も豊富。動かし方を把握するハードルは少しあるんでしょうけどそこを乗り越えればプレイに事欠かない。慣れるしかないし慣れても処理漏れいっぱい出てくるとは思います(上の「祝福されし者って、各ラウンド終了時の分野チェックは+3扱いで処理可能なんですがちょいちょい忘れてました…)

BGGのウエイトは4以上と重量級でも重い部類で、基本ルール把握+オートマルール把握(+種族ルールも)という覚える内容は多岐にわたりますが、覚えて損はないです。多様な種族によるエリアマジョリティ。

初めてテラミスティカシリーズを触る+重量級をあまり触ってないという人は、簡易版テラノヴァ(ソロはないですが)を挟んだ方がわかりやすいかも。ただあっちは金とエリアどりに全振りして場合によってはよりシビアかもですけど。
もしくはテラミスティカのアプリ版でざっくり感触(特に隣接建物改良時のパワーの動きとか)つかんだ方がいいかもしれません。

本家とどっちが好きかは好みの問題。私的にはこっちのが能力に幅があって楽しい。決まった能力でガチ勝負が好きなら本家かな。

個人的にはソロのために買っても全く問題ない、非常によくできたゲームだと思います。
ただ、ほんと覚えること多数、オートマの扱いもクセはあるので、どこかで触れるなら触ってからの購入がいいのではないかと。
乗り越えた暁には向こう半年~1年は確実に遊べるゲームになりますので、おすすめとさせていただきます。

なお、プレイスペースは110×70でギリギリです。一部トークン類はのりませんでした。それなりの広さが必要となりますのでご注意ください。

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