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  • 2人~4人
  • 30分~45分
  • 8歳~
  • 2024年~

ツリーソサイエティじむやさんのレビュー

47名
0名
0
約10時間前

果物を売ったお金でギルドの建物を建築・強化。ただしその価値は市場や各人の所有数で変動。最速で建物を最大レベルまで上げると獲得できるシンボルを6つ獲得したラウンド+1ラウンドで得点計算。最多得点=最貢献で勝利という市場管理&うっすらエンジンビルドなゲーム。

アートワークやコンポーネントがものすごく好み。ゲームに関しては好き嫌いがはっきり分かれそうな感じでした。2人プレイでのご紹介です。


ゲーム概要

フレーバーとしては、『林冠の近くで「作家」「建築家」「銀行家」「商人」「植物学者」「探検家」たちがギルドを形成して新たな社会=ツリーソサイエティ(林冠の共同体)を構築するために協力をしているので、プレイヤーは地元の果物を売買して彼らの計画を仕上げる協力を助け、それぞれの建物から得られる相乗効果を生み出し、よりこの共同体に貢献しよう』といったところ。

価値の変動する複数種類の果物、ギルドごとにスキルや得点条件に特色のある建物(ギルドカード)などを駆使してより得点を稼ぎます。

終了条件:誰かがギルドカードを完成させ、裏面のシンボル(1枚あたり1個か2個)を6個獲得すると、獲得ラウンド+1ラウンドで終了。

勝利条件:自分の全てのギルドの得点を合計し、最多得点をとること。

ラウンド数:前述の終了条件を満たすまで続きます。


セットアップ

・6つのギルド(上記作家~探検家)のうち4種のカードセットを選択し、まとめてシャッフル。市場ボードに上下3枚ずつ配置。ボード上の3枚はコストが+1かかります。

【表面】


【裏面】


【上3枚下3枚配置】



・5種類ある果物カードを1種類ずつボード上部に配置。残りはシャッフルして山札に。

【裏面は共通】


市場ボード上に人数に応じた枚数配置。


・自分のボードに果物カード3枚、1番手2番手でそれぞれコインを財布と収納箱に獲得。ボード下部の建築中区画に初期カードをレベル1にマーカーを置いて配置。ボード左に書かれたイラストと同じ得点マーカーを取る。


これで準備完了。

見辛いかもなので取説から引用。


ラウンドの流れ

1ラウンドは3つのフェイズに分かれ、それぞれスタPから順にアクションを行います。

フェイズ1:売却

自分の果物カードを1枚売却してコインを得ます。このとき得られるコインの数が独特で、出したカード、自分の場にあるカード、他プレイヤーの持っているカード、市場にあるカードの合計枚数が獲得コインになります。1枚だけなら1コインだし、場に3枚とかあれば自分の出したものと合わせて4コイン獲得。それをそのまま『財布』に入れます。

加えて、出したカードが効果な果物アイコンつきなら+1コインが得られます。さらに、果物カード下部には様々な効果(果物アクション)があり、それも適用できます。

【下段は効果。右上にアイコンがあればコイン+1】


フェイズ2:建設

財布の中のコイン(※収納箱のコインはこの時使えない)を払える限りギルドカードをいくつでも建設可能。場にあるカードのレベル1のコスト=コインを払って自分の「建設中区画」に配置します。枠は3枠まで。完成させないと次のカードは置けません。


その後、払えるならレベル2や3のコストを払ってレベルアップできます。レベルアップは順番に処理されます。

レベル3に到達したら、裏面(完成面)にして建設中区画から完成区画に移します。

ギルドカードはレベルごとに特殊効果(コスト軽減や追加コイン獲得等)がありますが、レベル3到達後は完成してしまって効果がなくなります。上げるタイミングが非常に悩ましいところ。


フェイズ3:休息

補充だったりリセットだったり。

まず果物。自分の売却した果物カードを裏面にして「売却済区画」に配置。市場から1枚果物カードを補充&市場にも補充。

続いてコイン。財布の中のコインを2枚まで減らし、そのあと収納箱内のコインを財布に移動。ため込ませないシステムになっているのでレベル3へ上げるためにうまくエンジンを作ったり、売却するフルーツを考えたりする必要がある。

最後にギルドカードの補充。下段が開いていたらその上のカードをそのまま下にスライドして上に補充。上ならそのまま補充。


終了条件を満たしたあと

誰かが6つ以上のギルドシンボルを獲得したら、そのラウンドを最後までプレイ+1ラウンドプレイして終了。

市場ボード裏が得点トラックになっているので、①建築中区画の建物の得点②建築済区画の建物のレベル3の得点を獲得します。得点の多い人が勝ち。同点なら後手番の人が勝ちになります。

【裏面得点ボード。ここで得点マーカーの出番です】

すごくざっくり(細々したところは省略)ですがこんな感じです。



感 想

フレーバーとシステムのかみ合い:アートワークはとても好みなんですが、如何せんフレーバーが上手く呑み込めなかったのがちょっと残念。各ギルドで街づくりはいいんですけど、なぜ今回チョイスされた6つの職種だったのか…かつお金を得る手段が「フルーツの売却」なのか。いっそファンタジー要素に振り切ってても良かった気がします。


カード効果:ギルドカードだけで見ると3つまでしか建物が置けないのでそんなにエンジン回らない分果物カードとの組み合わせも含めると程よい感じ。ただ、全6種から4種を選んで使用となっているので、毎回シャッフル=終わったら仕分けしておかないと次やるときちょっと手間。試してはないけどいっそ全部混ぜでもよかったんじゃないかな。(※植物学者と探検家は上級ギルド扱いで、初回ゲームはこれら以外の4種でプレイ推奨になっている)

ギルドごとに特色(銀行家ならコイン獲得効果が多めに含まれていたり、商人だったら果物売却に絡むものが多めだったりとか)があるので、毎回違った戦略になるところは〇と思います。


果物の市場価値:多い方が獲得コイン多いってのがちょい違和感。プレイ人数ごとの最大数-出したカードと同じ果物数とか、少ない=価値が高いならわかるんですけど。コイン獲得のために多く出ている果物を売るか、効果を優先するかの悩ましさは〇。


お財布と収納箱:果物売却&一部建物効果で獲得したコインが財布じゃなくて収納箱にいくところが中々効いてますね。財布は2コインまで減らしてからの収納箱から財布へ補充なので、これを組み合わせたりコスト削減を入れたりしてレベル3に上げる算段を早く付けることを考えるのは楽しかった。


コインの質:これいいですね。ポーカーチップよりちょっと小ぶりサイズの大きめ木製コイン。デザインも良。ペイントかと思いきやきちんと彫ってあって枚数も35枚も入っている。得点チップとして他ゲームで使い回したい。

【ポーカーチップとのサイズ比較】


ということで、決して派手にエンジン回す系ではなく割と淡泊・淡々と進んでいくものの、ギルドカードの選択や得点行動、コイン獲得の手段等、程よく悩める感じでした。欲しい効果の建物を確保するにも枠3つ、MAXに上げると効果が切れる等の制限がある中での最善手を組み立てる系。個人的には割と好き。

あと1つ残念なのがソロルールがないこと。基本ソロプレイメインなので、何とかしてソロルール考えたい&BGGにいい感じのルールがあがるのを期待したいところです。

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じむや
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