トーキョー・ハイウェイJampopoノブさんのレビュー

🛣️『トーキョーハイウェイ』レビュー｜積んで交差して駆け抜けろ！バランス×戦略の立体バトル

まるで首都高を自分の手で組み上げているような錯覚。
『トーキョーハイウェイ（TOKYO HIGHWAY）』は、東京の高速道路をモチーフにした、立体構築型のバランスゲームです。

見た目のインパクトだけでなく、ゲームとしての完成度も高く、手先の器用さとひらめき、そしてちょっとした度胸が試される作品。
プレイが終わったあとは、勝敗よりもまず「うわ…めちゃくちゃカッコいい道ができた！」と、写真を撮りたくなるフォトジェニックな魅力にあふれています。

🎮プレイしてみた感想

正直に言うと、初見では「映えるだけのゲームかな？」と思っていました。
でも、実際に遊んでみると、これが想像以上にシビアで、頭も手もフル稼働するアクション×思考系ゲームだったんです。

プレイヤーは交互に柱を積み、道路スティックをかけていき、他人の道路を「くぐる」「またぐ」ことで得点となる“車”を配置していきます。
誰よりも早く10台の車を置けた人が勝利！

序盤は「高さをどう変えるか」に悩み、中盤からは「いかに相手の道に干渉できるか」というルート戦略が鍵になります。
そして終盤、設置スペースが狭まる中での「この道、通るのか…！？いや、揺れてるぞ！」というドキドキ感が最高です。

🌟GOODポイント

✅ 圧巻のビジュアル！“立体交差”がアートになる

1ゲーム終えると、机の上には唯一無二の立体都市構造が完成しています。
スティック状の道路が斜めに、交差に、うねるようにかかる姿は、ゲームというより“作品”。
建築好きやミニチュア好きにはたまらない美しさで、つい写真を撮りたくなる完成度です。

✅ ルールは簡単、だけど戦略性はしっかり

基本のルールは「道路を設置し、車を置く」だけととてもシンプル。
ただし、「くぐる」「またぐ」には細かな条件があるため、自分の道がどこを通れば得点できるのかをしっかり考える必要があります。

つまり、「指先のバランス感覚」＋「思考力」＝まさに“頭脳派ジェンガ”といった感じ。

✅ ソロ感はない、でも争いすぎない

相手の道をくぐったりまたいだりするので、他プレイヤーとしっかり絡む設計になっています。
でも、直接的な妨害は少なく、雰囲気は終始穏やか。競技性より“空間づくりの面白さ”が勝る、穏やかだけど白熱する不思議な空気感も魅力です。

🤔気になる点（＝注意ポイント）

❗繊細すぎる！けど、それがまた良い…

コンポーネントが軽く、積み方によってはグラグラしてしまうので、不意の揺れや手ブレで全体が崩れることも。
せっかく積んだ道が崩れるとテンションもガクッと下がるので、静かな環境や広めの机がおすすめ。

ピンセットが付属しているのですが、手先が不器用な人はちょっと苦戦するかも。でもそこを乗り越えた時の「できたー！」は本当に格別。

❗高低差のルールが意外とシビア

道路は「±1段の差で設置しなければならない（同じ高さはNG）」というルールがあり、これが意外と忘れがち。
ルール確認を最初にしっかりしておくことで、スムーズに遊べます。

🏁総括｜“東京の道”を、自分の手で再現する快感！

『トーキョーハイウェイ』は、ただのバランスゲームではありません。
アクション、ロジック、そして空間デザインという3つの要素が組み合わさった、他にない体験ができるゲームです。

一手の設置が勝敗を左右する戦略性、設計の自由度、そして目で楽しめる美しさ。
すべてが一体となって、「これ、やってよかったな」と心から思えるゲームでした。

🎯こんな人におすすめ！

• 写真映えするゲームが好き

• 手を使うゲームが好き（ジェンガやスティッキー系）

• 空間や建築、美術的センスを活かしたい

• 子ども〜大人まで、対等に楽しめるゲームを探している

• 他にはない“特別な体験”ができるボドゲを遊びたい

東京の複雑な高速道路のように、緻密で、でもどこか美しい“あなただけの道”を作るゲーム。
ルールは簡単、でも毎回違う展開に。「道をつなげる」って、こんなに楽しいんだ。

そんな気づきが詰まった、手と心が動く1本です。ぜひあなたの机の上でも“東京の道”を描いてみてください！