シー・オブ・ハボックMIFFYBXさんのレビュー

各プレイヤーは海賊他のキャラクターとなり、自分の船を操って悪名（勝利点）を高めて行きます

各キャラクターにはなかなか強力な2つの特殊能力があり、プレイ方針を左右します。

ラウンド構成は「島フェイズ」と「海フェイズ」から構成されており、前半の島フェイズではボード外側にある島に自分の小舟を送り込んで資源の確保や船のアップグレードを行います

上記以外でも市場に小舟を送り込んで特別な操船カードを購入したり、ボーナスアクションを可能とする４種の旗を取る事も可能ですが、小舟は3艘しかないので悩ましいところです

資源は「帆」「砲弾」「金」の３種類、海フェイズでの船を動かす為には帆が必要、他の船を撃つには砲弾が必要、特別な操船のカードを購入する時等に必要となるのが金という感じです

市場で購入できる操船カードは特殊移動や特殊射撃を可能とし、終了時に手札にあればカード記載の悪名も獲得できます

操船カードには旗ボーナスの記載があり、該当する旗を所持していればボーナスを獲得できます

旗は取り合いなので後のラウンドで小舟を配置する事で奪う事が出きます

小舟の配置が終わってアクションを解決すると「海フェイズ」へと進みます

海フェイズでは、ボード中央の海にランダムに配置された自分の船を操船し、他の船に砲撃を加えたり衝突させたりして悪名を高めます

砲撃は横方向にしかできないので、うまく船を並べる必要がありますが、ゲーム開始時に手札となっているカードで普通に近づくと相手が先に撃って来る事になるので島フェイズで購入する特殊操船カードは重要です

また、船によってはアップグレードにより射程が伸びたり、特殊な火器が使える用になったりするので離れていても油断できません（船による個性は開始時デッキの内容で差別化されています）

船の向きが悪くて砲撃できない場合も「船を衝突させる」事で悪名を稼ぐことが可能なので、横向きに並んでいないからといって油断はできません

撃たれたりぶつけられたりするとダメージカードを取らされてしまい、悪名マイナスの効果を背負わされる事となります

海には障害物となる「岩礁」、船の向きを強制的に変える「渦潮」、風の向きに船を押し流す「突風」が配置されており、移動を阻害する要因となります

また、「難破船」も存在するのでそのスペースに行くとお宝を引き上げる事ができるので、打ち合いだけでなく難破船の探検も大事です

海ボードは狭いので、船同士がぶつかったり打ち合ったりする事が頻繁に起きます

一定枚数のダメージカードが無くなるとゲーム終了となり、そこまでに稼いだ悪名+手札に残った特殊操船カードの悪名が最多のプレイヤーが勝者となります

積極的に撃ち合いをやらないとダラダラとゲームが続く事になるので、他の船を狙って操船する必要があります

相手が逃げるのが下手（操船カードがない、操船に必要な資源がない）だと一方的に殴られ続ける事になるのでバランスを見ながら島フェイズを行う必要もあります

「考える事が沢山あって困る」というゲームではありませんが、海賊気分を味わう事の出来る好ゲームだと思います