1959年の「地底探検」とゆう映画見たことありますか?
僕はジュール・ヴェルヌの原作は読んだことはないんですけど
この映画は好きです。初めて観たのは10年くらい前ですが
緊迫感の欠片もないノホホンとした雰囲気
ダメダメな合成
荒唐無稽すぎる世界観
それらが逆に新鮮で、130分の長編映画にも関わらず
退屈感は全くなく楽しめました。
で、そんな地底探検のボードゲームがかなり安く売ってたので
早速、手に入れて、7歳の息子と嫁さんとプレイしました。
まず、驚いたのが、その世界観の再現度です。
ボード上には休火山の火口からキノコの森までのステージ1と
地底の海のステージ2
最後の間欠泉による噴火の脱出のステージ3があり
物語のあらすじをうまくゲームにまとめていて
ボード上の絵も雰囲気があります。
ルールはステージ毎に若干違います。
ステージ1では3つの駒を動かすのですが、これは全員共通の駒で
誰が、どの駒を動かしてもOKです。
1~5枚の同じ色の探検家カードをプレイし
そのカードの色の駒をカードの数だけ動かし
どれか1つの駒がゴールについたらステージ1終了です。
じゃー、勝ち負けは何かと言いますと
途中にある発見マスで取れる化石や鉱石類のお宝カードです。
これらのカードをゲーム終了時にどれだけ、
どの種類沢山持ってるかで点数が決まります。
つまりステージ1では
カードをプレイして、3つの駒を上手く動かし
お宝が取れる発見マスに誘導するゲームなのです。
各コマは後ろには下がれず(横はOK)、
手番では必ず前に1マス進まなければならない制限があり
これにより、化石を好きなだけ取り放題とはいかず
収束性も良くゲームがダレないようになってます。
さらにゲームを面白くしてるのが装備カードの存在です。
装備カードは探検家カードと組み合わせて出すと
様々な効果を発揮します。
以下、ステージ1のワンシーン
息子「じゃー、この赤の人を動かして・・」
オレ「えー、それ動かすのやめてー、せっかく次、発見マスに行こうと思ってたのにー」
息子「でも今、赤のカードしかないねんもーん」
息子「ロープを使って、この穴を過ぎて、ここのお宝ゲットー」
息子「お宝は・・・やったー恐竜の化石やー、これで恐竜の顔完成5点」
嫁「私も赤のカードで、赤の子動かすわ
つるはしで、この岩を超えて、パンも食べてさらに2マス進んで
ここでお宝もらう。ついでにライトも使う」
オレ「うわー、もう赤の人がゴール着いてまうやん
もっと化石欲しいのにー
しょーがないから赤動かして、先にキノコの森を発見するかなー」
息子「止めてー」
オレ「次の番で赤動かす人おる?」
嫁「私、赤のカード無いわ」
息子「赤あるけど、装備ないからカード補充するで」
オレ「じゃー、赤はまだ大丈夫やから、黄色動かすわ」
オレ「ここのイベントマスを通ったからイベントカード引くわ」
オレ「やったー、万能道具が手に入った。これでコンパスの代わりになるやん」
次のステージ2は地底の海のステージです
面白いのが、ここでは1つのイカダ駒を動かすのですが
ちゃんとイカダの上にステージ1の3つのキャラ駒を置くようになってます。
別にイカダ駒1つだけでプレイできるので、
前のステージの3つの駒はルール上は意味がありません。
でも3人のキャラが冒険するゲームなので、ちゃんと乗せて駒を動かすあたり
こだわるなー。世界観にこだわっとるなー。
感心しました。
ステージ2はだいたいステージ1とルールは同じなのですが
今度はみんなで1つの駒を動かし
駒を動かしたら、海のイベントが必ず発生し
発見のマスでは全員お宝をゲットできるなど
若干のルールが違う部分もあります。
みんなの思惑により
イカダはあっちへフラフラ、こっちへフラフラと
まさに海の上を航海してる感じになります。
しかも海のイベントでは
原作通り落雷の攻撃があったりして、これが出ると
全員に被害が及ぶ(ゲットしたお宝カードを捨てる)可能性もあります。
1つのイカダなので、被害も一蓮托生です。
海のイベントでは他に原作通り、恐竜同士の戦いもあったりします。
海が終わると
最後のステージ3は間欠泉による脱出なんだけど
これが5分くらいの長さで、めちゃめちゃシンプル
カードを引いてその色のマスまでイカダ駒を進めるのですが
そこで、決まった装備品を捨てなくてはなりません。
オレ「次は赤のマスやで、捨てる装備品はロープ
ロープで体をイカダにくくりつけるんや」
息子「もー、ロープないー」
オレ「じゃー、なんかお宝、捨ててください。お宝が落っこちたんや」
装備品がない時は、
お宝カードを捨てるとゆうペナルティをくらいます。
そして最後は無事、火口から脱出し、最後は集めたお宝で得点計算です
結果は嫁さんが1番名声を稼ぎトップ
色々なものを目撃して、ボーナス点を稼いだものの
僕がべべとなりました。
でも期待以上に面白かったです。
ゲームの時間がステージが進むごとに短くなっていて、
これにより、冒険映画でありがちな、ジェットコースター的なクライマックス感が
しっかり演出されております。
さらに装備品を考えながら駆使して、色んな危機を乗り越えたり
お宝をゲット出来たりするのが、パズルチックな面白さだけでなく
まさに映画さながらの
地底探検を体験してる気分にさせてくれます。
それでいて、協力ゲームではなく
しっかり勝敗のつくゲームにしてるので、
各自の思惑によりゲーム中も盛り上がります。
もちろん、映画を観たり、原作を読んだりしてプレイすれば
より世界観の雰囲気の理解が深まり、ゲームをさらに楽しめますが
映画を観てない息子も嫁さんも面白いと言っておりました。
ちなみに、イベントのマスを通り過ぎた時にめくる
イベントカードのみ言語依存があります。
簡単で短いので、めくった時にみんなで確認すればOKですが
- 投稿者:
レモネード
- 11興味あり
- 6経験あり
- 3お気に入り
- 3持ってる
得点や資源等の獲得ルール |
---|
ゲームデザイン | |
---|---|
アートワーク | 未登録 |
関連企業/団体 |
運・確率 | 1 | |
---|---|---|
戦略・判断力 | 2 | |
交渉・立ち回り | 1 | |
心理戦・ブラフ | 0 | |
攻防・戦闘 | 0 | |
アート・外見 | 1 |
レビュー 1件
リプレイ 0件
戦略やコツ 0件
ルール/インスト 1件
掲示板 0件
会員の新しい投稿
- レビューチーズは誰が食べた? / チーズ泥棒可愛いながらも本格派の正体隠匿系ゲーム。話し合いでは、お互い目が合った...約2時間前by ヒロ(新!ボードゲーム家族)
- レビューチャイナタウン自由交渉なゲームで自分の土地に店を出店してお金を稼ぎ、6ラウンドで1番...約13時間前by うらまこ
- レビュークイキシオ:ミニギガミックの木製のゲームは素晴らしい…ギガミックの木製ゲーム、ミニバー...約15時間前by くみ
- レビュークラッシュアイスゲーム / バランスアイスキューブ / ペンギントラップアクションゲームなので、ボードゲームと言えるかと言うと疑問。しかし、小...約15時間前by くみ
- レビューオーシャンズ ~エヴォリューション海洋篇~生物の進化と繁栄をテーマにした『エボリューション』の姉妹版です。(拡張...約17時間前by Bluebear
- レビュー電力会社 充電完了!緑色の有名デザイナー、フリーゼ氏が作った超傑作ゲームがこの「電力会社」...約19時間前by Bluebear
- レビューマハラジャ(ラージャ)クラマー&キースリング先生が作ったエルグランデ風味のゲーム。エルグラン...約24時間前by のっち
- レビュー八尾・若江の戦い●概要この戦いは1615年に起こった「大坂夏の陣」において豊臣家が滅亡...1日前by サイマン
- 戦略やコツラビリンス・ジャパン基本的には、自分の目的地に到達するように考えてタイルを動かす。ただ、本...1日前by プーさん
- レビュースーパーマリオ 人生ゲーム+コインを集めてスターを購入する、人生ゲームというよりはマリオパーティに...1日前by シキ
- レビューエンドレスウィンター日本語版が発売してからそれほど日はたっていないが、このゲームに関しては...2日前by リーゼンドルフ
- レビュー掴恋慕~かくれんぼ~率直に遊んだ感想を言う!ババ抜き🃏 ゲームモードが2つあるがどちらも骨...2日前by 鳴屋