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  • 1人~4人
  • 90分~150分
  • 14歳~
  • 2019年~

オン・マーズKSさんのレビュー

548名
7名
0
約2年前

テーマとルールの融合が見事な重量級ゲーム

有名な火星開発ゲーム「テラフォーミング・マーズ(以下テラフォ)」と比較すると、このゲームは『テラフォでは1手番で完成するコロニーの最初の1つを、なんとかしてみんなで建造する』というプレイ感です。

このゲームは火星入植の初期段階に焦点を当てているため、プレイヤーは火星の衛星軌道上に存在する宇宙ステーションと、火星地表との間を往復する必要があります。
宇宙ステーションには地球からの資源が届けられますが、備蓄量には限りがあります。かといってゲームの初期段階では火星上で生産できる資源もごく限られており、かなり苦しい展開の中、少しずつ火星を発展させていくことになります。

ゲームの基本構造は、やりたいアクションに対応した場所にワーカーを置くだけ、なのですが、これらのアクション同士が密接に絡んでおり、その点がルールを複雑にしています。
また、上記の宇宙ステーションとの往復が必要なおかげで、いったん地表に降りないと火星での活動ができず、かといって火星上に資源がたくさんあるわけでもなく…といった具合なので、一体どこから手を付ければよいのか、という感覚になります。

そのため、ルール説明の後、最初の1~2ターンをお試しで動かしてみて、それぞれの要素がどのように関連しているのか、を理解してから遊ぶのが良いと思います。

技術開発における強烈なインタラクション

本ゲームは「最も火星開発に貢献した人」が勝利となります。ですが、火星を開発すること自体は、共通の目的なのです。そのため、誰かが開発した技術は「その人だけが使えるもの」ではなく、共通の財産となります(もちろん早く開発した人には恩恵があります)。

展開によっては特定の技術の開発が遅れ、全員が酸素供給施設をグレードアップできない、といった状況に陥る場合もあります。

このあたりは、ゲームが終わって今後火星が発展していくにあたり、なんか面倒くさい利権とかが発生するんだろうな~、といった想像に繋がる、ある種のリアリティをもたらしているように思え、よくできたゲームであると感心させられます。

人を選ぶゲームであることは間違いないが、ぜひ遊んでみてほしい作品

ルールは複雑、コンポーネントは膨大、1回のプレイでは遊び尽くせないと、万人におすすめでるゲームでないことは確かです。
しかし、火星入植の第一歩というテーマを見事に再現しているゲームであり、ゲーム終了時の発展したコロニーを眺める感慨はひとしおです。機会があれば、ぜひ遊んでほしい作品です。

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