ミレ・グラツィエ82BG@19秋GM(土日)出展さんのレビュー

☆8

罠にかかれば「ミレグラツィエ！！」

ゲームは心理戦です。

手番のプレイヤーが目的地まで無事に進んで点数を得ることができるのですが、他プレイヤーが道中に罠を仕掛けるのでそれを見極めてコマを進まないといけません。そういった駆け引きで30点を誰よりも早く稼げれば勝ちです。

ボードはイタリアを舞台に色々な町とそれを繋げる道が沢山描かれています。

各プレイヤーは旅人として、目的地タイルを持っていてその目的地へたどり着けば勝利点を手に入れられます。

手番でやることは、

1.手番プレイヤー以外の他プレイヤーがコンパスを使って、盗賊を配置する道を秘密裏に選んで伏せます。他プレイヤー同士で相談してもオッケーです。

(コンパスはこのゲームのコンポーネントで、道の名前のイニシャルを一つ選ぶことができます)

2.手番プレイヤーは護衛をつけるか決めます。護衛つけるとコンパスで道を一つ指定してそこで盗賊が襲われなくなります。

3.手番プレイヤーが自分の駒を進めます。護衛がいるなら4マスでいないなら5マス進めます。

進んでいる最中に新たな目的地タイルを手に入れたり、目的地につければ勝利点ゲットです。しかし、進んでいる最中に他プレイヤーが仕掛けた道を使うと、そのプレイヤーが「ミレグラツィエ」と言って、3点を手に入れて、手番プレイヤーの目的地タイルが失います。※起こった道によって失う枚数が違います。

そんなこんなで、手番が回っていって30点先取です。

ゲームをしてみて、超気持ち良かったです。

ルールを聞いた当初は「ミレグラツィエ」を受けた際の破壊力が凄そうとか、持っている目的地タイルは公開されているので、その目的地への行き方が多岐あってその中から選ぶだけで運要素が高いのでは、と思うことはありました。

ですが、実際のゲームでは自分の目的地以外に他の場所へ行って目的地タイルを得つつそれを遂行するという考え方や、最高に点数を稼げる道筋なんかも発見できました。

思っていた以上に道筋があって、手番が2巡しても一度も「ミレグラツィエ」決めることができない展開はありました。

ただ、後半になるにつれてセオリーや性格の勘が冴えてくると「ミレグラツィエ」出来るようになってきて楽しかったです。

終盤の手番で「ミレグラツィエ」を受けて自分が護衛して守った時の感動は最高に気持ち良かったです。

コンポーネントも雰囲気が暖かくオシャレで好みです。

ただ若干、身内ゲームで相手の性格を読む展開に恵まれた感じが拭いきれないのですが、たまに遊びたくなるいいゲームでした。

遊評☆8