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  • 2人~6人
  • 30分~60分
  • 8歳~
  • 2007年~

ジャマイカBluebearさんのレビュー

201名
4名
0
約2年前

海賊船の船長となって、より早く海賊島を一周するのを競うレースゲーム。

2008年にいくつかのゲーム賞に受賞またはノミネートされたという評価の高いゲームです。
日本語版の発売はありませんが、内容に言語依存は全くないので、翻訳ルールさえあれば問題ありません。(ボードゲーム情報サイトのBGG上でも日本語ルールが公開されています。)

レースがテーマのゲームですが、題材が海賊船なので、予想通り戦闘や資材の強奪、財宝の獲得などの要素が含まれており、適度に他者と絡むようなプレイになります。

3〜6人でプレイできますが、レースゲームなので、出来るだけ大人数、できれば6人でプレイすると、よりバタバタして盛り上がるゲームですね。

↑これが海賊島。これを1周するレースです。

6人でやって、説明込みで(そんなに難しくない)、だいたい1時間少々といったところでした。

アクションカードとダイスの組み合わせ

各手番は《昼》と《夜》の2つのアクションに分かれており、親プレイヤーが代表して振った2個のダイス(普通の6面体)の出目を全員が使う形です。

各自はそれぞれアクションカードをデッキとして持っており、3枚の手札から実行したいアクションを1枚選ぶのです。(各自のデッキ内容に差は無い)
この各カードには《昼》《夜》のアクションが書いてあり、先ほどのダイスの数だけそれができる!という仕掛けです。

この数字とカードの組み合わせによって《5マス進んで、2マス下がる》とか、《食糧を3個もらって、火薬を6個もらう》とかを実行する事になります。

親が振った目の順番をどうするか決められるので、他のプレイヤーはなかなか思うように行きません。(笑)

手札とやりたい事と、ダイス目をにらみながら、あーでもないこーでもないと悩みます。(《食料》も欲しいけど、前へも進みたい、といった感じです)

①⑥なんて目を出してしまうと、「おい、今その順番かーいっ!」てな事になり、わいわい盛り上がるところです。

ダイス運のゲームではありますが、振ったダイスの目をそのラウンドに全員が共通で使うところが独特なので個人の運の良し悪しではないところは良いですねー。

乗ってるのは海賊船

島一周のレースですが、そこは海賊島。途中途中ではマスに指定された分の《食糧》が必要になります。
また途中の港では停泊料として《金貨》の支払いが必要です。

どっちも支払えないなら後戻りしなければならず、結構シビア。

そして盛り上がりどころ!お互いベテランの海賊なので、そうそう黙って相手に道を譲ったりしません。

予想通り、相手と同じマスに止まったら《戦闘》です!

お互いに戦闘ダイスを振ってダメージを決めますが、ダイスを振る前に《火薬》を支払うと、その数だけダメージが増える仕組み。

勝ったほうが相手の船倉の資源を1区画ぶん奪えるルール。

だから、互いの船倉を見比べながら、

「おお、金貨いっぱい持ってるじゃないですかぁ〜♪」
「アタシその食糧欲しいのよねぇ❤️」
「げ、火薬けっこう多いな」

といった駆け引き?が生まれます。

ダイスの結果によっては、番狂わせが生じるのがゲームとして面白いどころ。
でもダイス運も大きいので、好みは分かれるかな?
(個人的には好きなルール♪)

戦闘ダイスをコロコロ…
「きゃー!《火薬》全部出したのに無駄じゃない!」
「勝ったからいいじゃないか」
「やっぱりそこの《金貨》を丸ごと持っていくか?」
「いや、食糧が心配だから、そこの《食糧》をもらいまーす」
「おお、そう来ましたか。それもいいなー」
「でも、これでもう《火薬》無いんですよね?」
「うん、全部使っちゃったけど…え?」
「私3つ進んで、戦闘しまーす♪」
「きゃー!そう来る⁉︎」
「海賊ですから❤️」

レースは島一周

ダイス目にもよるけど、島を先に一周した船が出たらおしまい。

先頭が最大ポイントで、後続の船はその時点での位置によってポイントが異なります。(ボード上に書いてあります)

ここに途中で得た《宝箱》のポイントと、保持していた《金貨》1枚ごとに1ポイントのボーナス、を全部足して、一番多い海賊の勝利です。

確率は高くないものの必ずしも先頭が絶対に勝利するとは限りません。


こんな感じのドタバタ海賊船レースです。

どっちかというと理詰めの思考型ゲームというより、ファミリーゲームとしての位置付けに近いかな。

↑6セットのカードも、有名な海賊ばかりで雰囲気ばっちり♪(特に能力差はないんですけどね)
有名な女性海賊のアン・ボニーやメアリー・リードも入っているのが実は嬉しい♪(待てよ…エドワード・ドラモンドって海賊だっけ?エドワード・ティーチの間違いか?)

→すみません、調べたら有名海賊の《黒髭》ことエドワード・ティーチは何度か名前を変えていて、その一つがエドワード・ドラモンドだったそうです。うん、勉強になった。

■結論

ルール説明にそれ程時間がかからず、初心者もそれなりに楽しめ、適度に運の要素があるため腕の差がそこまで露骨でなく、コンポーネントが結構豪華で、各手番の処理がシンプルで、さらに1時間程度で決着が付くという、なかなかの優良作。

特に際立った点はありませんが、初心者とかにはこういうゲームのほうが勧めやすいのも確かです、

新人メンバーにも好評だったので、定番ゲームとしてこれからあちこちで広げてみようと思いました。

【追記】

あれから各集まりで何度もこのゲームを活用しました。ルール説明が簡単で、《レース》の分かりやすさと《戦闘あり》の盛り上がりがあり、最大6人でやってもかかって1時間半、という優等生はやはり貴重です。

4人、5人、6人を試しましたが、同じマスに止まると《戦闘》になるために、人数は多い方がやはり盛り上がるようですね。

ここでは思いのほか知名度、人気がないようですが、今後も長く大切に活用していこうと思っています。

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