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  • 1人~4人
  • 90分~120分
  • 12歳~
  • 2021年~

ヒポクラテスSak_uvさんのレビュー

235名
1名
0
2年以上前

古代ギリシャで病院を運営して、だれよりも勝利点をあげよう!という(目的は)シンプルなゲームです。

やっていることは患者、医者、薬、評判の並列リソースマネジメントになります(大変だ)。
患者を受け入れるほどお金を得ることができるのですが、治療するための医者を雇ったり薬を購入する資金も必要になる。雇った医者は1ターンで使い切らないと維持費がかかるので、医者の能力(どれだけの種類と数を捌けるか)と受け入れた患者、薬の状態を天秤にかける必要があります。
患者は候補の6地域から1地域をイニシアチブ順に選択して、選択した地域により次の患者を選択する順番が決まります。
病院の名声が高いほど医者の維持費が安くなったり医者や薬をセット購入するときの優先権が得られますが、名声を犠牲にするとお金がたくさん入る仕組みもあるので悩ましいところであり楽しいところ。

このゲームがプレイしやすいと思う部分として、これらマネジメントするべき対象が複雑に絡み合っていないところだと思います。お金が欲しければ患者を受け入れる、医者や薬が欲しければお金を稼ぐ、維持コストを押さえたりイニシアチブを取りたければ名声をあげる(これは患者受け入れをするときに変動します)。ここだけに着目すればいいのでまだ与しやすいです。

つまるところ患者をたくさん受け入れて、適切な量の薬と医者を配置すればいい。実現のためには名声をあげて優先的に医者や薬を選択するか、お金をかけて医者と薬を十分に供給すればよい。前者か後者かは名声を優先するかお金を優先するかで決めればよい。これらはどの患者を受け入れるかに左右される。
なので、患者の受け入れマネジメントが一番重要であとは付帯要素になってくるのではないかと思います。

この軸をいかにブラさないようにするかが大切なゲームじゃないかなー、と個人的には思います。

ゲーム自体はかなり面白いのですが、残念な点もあります。
・ゲームボードとタイルが大きい上に、獲得したタイルを組み合わせてパズルを作成するスペースが別途必要。
 日本の家屋はそんなに大きくない。
・6つの地域が色で分けられているのですが、色使いが似ているので分かりにくい(特に青と緑青)。
・ルールブックの記載にあいまいな点がある。他言語版で確認しようとしても中国語とタイ語で英語がない。
これらの点を改善して再版してくれないかなー、と思いました(けっこう切実)。

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びーている / btail
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Sak_uv
Sak_uv
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