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  • 1人~5人
  • 60分~90分
  • 2020年~

故宮 Big Box山本 右近さんのレビュー

174
名に参考にされています
2020年11月19日 04時42分

ゲームの内容自体は故宮単体と変わらないが、本レビューでは付属の拡張セットやBig Boxならではのコンポーネント面にも言及しようと思う。

まずはゲーム内容から。

ゲームシステムはワーカープレイスメントと書かれてはいるが、実質的にはカードドラフトの方が近いように思う。手札と場札を交換し、手札は新たな場札となり、場札はプレイヤーの捨て札となり、そのプレイヤーの翌ラウンドの手札となる。

ラウンド毎にダイス目と同じ価値のカードが何枚捨て札置き場にあるかによってその枚数を数え、トップにのみ得点が入る仕組みになっている。そのため、他のプレイヤーがピックしたカードをある程度覚えておくとゲームを有利に進めることができるのだ。

基本的にはアクション効率、得点効率を高めるゲームだが、勝利点の勝敗ラインが50点前後と1点の重みが重いゲームであるため、このラウンド毎の得点は非常に重要となる。これはドラフトの側面がこのゲームにおいて重要なウェイトを占めるということを意味している。

手札の数はアクションポイントとなっており、基本的には手札の数だけ手番がある。他のプレイヤーが行ったアクションが出来ないということはなく、ワーカープレイスメント色はかなり薄いと言えそうだ。

アクションを行うためのリソースは使用人コマで、これを消費することにより、アクションを行なったりまたは強化することができるという仕組みになっている。

勝利点を得るアクションは布告アクションを除き勝利点をダイレクトに得るのみで、逆に言うとアクション数やリソースを得られるアクションでは勝利点は殆ど得ることができない。エンジンそのものが得点要素となるのではなく、勝利点を得るというアクションを効率的に行うために他のアクションで準備を重ねるタイプのゲームだ。また、リソースの上限がプレイヤーごとに存在するため、しゃがんでは立って、を複数回行うことになり、単純な洗面器タイプのゲームとも感覚が異なっている。

前述の通りカードの交換によりアクションを行い、また場札の状況により自分のできるアクションが限られてくるため、対戦相手の行動がある種のランダマイザーに近い役割を果たし、なかなか思うようにいかない。もちろんある程度狙って相手の行動を制限することもできるため、インタラクションもなかなかのもの。盤面の状況が手番毎に変わるため、場合によっては長考を誘発することもあるものの、常に対応力を求められるのは挑戦的でとても面白く感じた。

一方で多人数でのプレイには多少の問題があった。ラウンド毎のアクション数がプレイヤーにより大きく異なることがあるため、アクション数の少ないプレイヤーはそのラウンドが終わるまで手番が来ず手持ち無沙汰になる場面がしばしばあったからだ。5人でのプレイはゲームプレイ自体はとても良いが、3アクション以上差が出るとさすがに気が抜けてしまう。実際のところアクション数を増やしすぎず早めに得点行動を行うのはなかなか強い動きとなるので、アクション数を重視するプレイヤーが居ると手が空いてしまうことが多く感じた。3人程度のプレイがちょうど良いかもしれない。

次は拡張セット。

このBIG BOXには叛軍という拡張モジュールが4つ付属しており、その組み合わせを変えて楽しむことができる。小作農の反乱のように心理戦要素を加えてプレイ感が大きく変わる拡張もあれば、宮殿の階段のようにプレイ感は大きく変わらず一部のアクションをフィーチャーしバリエーションをもたらす拡張もある。

基本ゲームが素晴らしいゲームではあるが、展開が意外と地味なゲームでもあるため、拡張モジュールを組み合わせて味変できるのはとても良い。好山園拡張が恐らく最も戦略性とインタラクションが高い拡張だろう。後手番やアクション数を増やすことにもうまみが生まれ、戦略の幅を広げてくれるはずだ。

最後にコンポーネント。

ベルベット地の箱は不要と言われれば不要ではあるが、ゴージャス感を演出し満足度を高めるのに貢献してくれている。

付属のインサートは非常に良い。プレイ中は個人トレイ以外役に立たないものの、収納面では大活躍だ。カードをスリーブに入れても収まる点も評価できる。

スタートプレイヤー用のメタルトークンも美しい出来栄えだ。また、通常版にくらべて木駒類やタイルがとても上質なのも嬉しい。タイルはその多くが木製にアップグレードされており、質感や扱いやすさが格段に向上している。

さて、総評としては10点満点の9.5を私はつけたいと思う。見通しは良いが思い通りにいかずアドリブを強要される。だがそれが良い。相手を出し抜くチャンスが随所に散りばめられ、それを虎視眈々と伺いながらも地盤固めをし、もしくは地力強化を捨てて序盤から得点行動を重ねていき、そのバランス感覚も問われてくる。総じて挑戦的なゲームであり非常に面白い。皇帝に謁見するのが必須という足かせも上手く機能しているし、多人数プレイ時の問題以外は常に楽しめる。良く考えられた素晴らしいゲームだ。BIG BOX版はコンポーネントの満足度も非常に高く、私はすっかりこのゲームのファンになってしまった!

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運・確率0
戦略・判断力1
交渉・立ち回り0
心理戦・ブラフ1
攻防・戦闘0
アート・外見1
作品データ
タイトル故宮 Big Box
原題・英題表記Gùgōng Big Box
参加人数1人~5人(60分~90分)
対象年齢未登録
発売時期2020年~
参考価格25,000円
クレジット
ゲームデザインアンドレアス・シュテディング(Andreas Steding)
アートワークアンドレアス・レッシュ(Andreas Resch)
関連企業/団体未登録
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