ロビンソン漂流記だいちゃんさんのレビュー

コロナ禍でソロアナログゲームに興味を持ち、初めて購入したソロプレイ専用ゲームです。

ロビンソン・クルーソーが島を脱出するため、島の脅威を解決しながら体を鍛えて、海賊船を撃退するというフレーバー。

島の脅威や海賊船はHPを持っていて、ロビンソンはスキルを駆使し、敵のHPを削りきることでそれらを解決できます。

島の脅威は一時的に逃れることが出来ますが、必ず一定数の脅威を解決しなければならないため、いずれはぶつかることになります。そしてプレイの進行に伴い、同じ脅威であってもHPが高まっていくため、難しい脅威をどのタイミングで対処するかという要素があり、ロマンシング・サガのようなフリーシナリオを感じさせるゲーム性も持ち合わせています。

解決した脅威はロビンソンの経験値となり、スキルとなって以降の冒険で活躍してくれます。…と表現すると、デッキ構築型ゲーム に慣れたプレイヤーなら、「強いスキルを入手し、弱い初期スキルは除外して、デッキ圧縮すればいいんだ」とイメージしますが、ここに一つ罠があり、ロビンソンはスキルを使い切るたびに老化し、不利なカードをスキルデッキに入れる必要が出てきます。そのため、質を高めるためにスキルデッキを圧縮しすぎると逆に質が下がっていく、というジレンマを抱えています。

プレイを繰り返すことで最適なバランスが見えるようになるのですが、その難易度調整が絶妙で、ついつい繰り返しプレイをしてしまいます。

カードサイズが独自であったり、スキルカードのロビンソン（特にマイナスのスキル）がどうにもむかつく顔をしていたりと癖はありますが、そういった点が気にならないのならぜひ一度プレイすることをお勧めします。