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  • 2人~5人
  • 60分~120分
  • 12歳~
  • 1995年~

エルグランデぽんたさんのレビュー

921名
6名
0
11ヶ月前

妻と旧版2人ルール、新版オートマ入り2人ルールで遊んだ感想です。
(新版だと他プレイヤー駒を全て別の地域に移動させるアクションカード「離散」が廃止されたり、その他調整されているそうですが、アクションカードは全て旧版のまま使用しています)

結論から言うと、2人でも十分に楽しめ、オートマ入りの方が更に面白いため必須かと思います。

ルールはシンプルですが、どのアクション、どのエリアを取るか駆け引きが面白かったです。特にタワーに自分の駒を何個入れたか、その駒をどのエリアに送り込むか読み合いがゾクゾクします。

2人プレイですとタワーに駒を何個入れたかカウンティングは楽ですが、お互いの意図が見えやすいため読み合いのガチ感は増します(アズールの2人プレイだとアブストラクト味が増すことと似ているかもしれません)。

旧版ルールで気になった点
① パワーカードの提示は後手番の方が有利
後手番は相手の出方を見てパワーカードを出せばよく、次のラウンドで先手番も取りやすい。

→結局先手番になったらいくつのパワーカードを出そうか悩ましく、やりたいアクションカードが場にあるかどうかにも影響されるため、自分は遊んでいる間は大きくは気になりませんでしたが、無視できない要素でしょうか(とはいえ『ワイナリーの四季』の手番決めでも似たようなことは起きますし、2人プレイの宿命とも言えます)。

② 2人プレイだと局所の陣取りに集中しがちで、タイミングによっては先に騎士を手広く展開されると巻き返しづらいことがしばしばありました。中盤以降に生じるとこの差を埋め辛く、結果的に大差をつけられて負けたり、挽回の余地がなく戦意を削がれるおそれがあると思います。
(これは自分のプレイが未熟なせいかもしれません)


新版ルールでの感想
エリアマジョリティの緊張感が程良く引き締まり、ナイス調整です。
(妻からもこちらの方が好評で、今後もオートマ有で遊ぼうと思っています)

オートマ処理(和訳が間違っていたらすみません):
※オートマ(カバレロス) はエリアマジョリティに関わるのみで、得点は獲得しない

・マップ上の3番目の得点は無しとする
・騎士コマ2と3のアクションカードは1つの山札にする
・他プレイヤーと同様に地域カードを引き、オートマの大公コマ1個と騎士コマ2個を配置
 →その後地域カードを全て戻してシャッフルし、オートマの山札とする
・各ラウンド開始時に地域カードを2枚引き、各々にオートマの騎士コマを2個ずつ配置
 (王がいる地域には配置しない。騎士コマが尽きたら地域カードは引かなくてよい)
・引いた地域カードは捨て札とし、得点決算が終わったら山札に戻してシャッフルする
・最初にオートマのパワーカードを山札から1枚公開し、それから各プレイヤーがパワーカードを公開
・オートマがアクションカードを選択する順番になったら、コマ配置の数が多いカードを優先して選ぶ
 (アクションは実行せず捨てる)
・アクションカードの効果によりオートマのコマを移動させることができる
 (地域の選択など、オートマが意志決定を要するものは無視)

オートマの騎士コマがコンスタントにどこかのエリアで2個ずつ増えていくのが良い意味で邪魔で、多人数プレイでのエリアマジョリティ争いの雰囲気を醸し出してくれます。
(写真のように、積極的に自分の騎士を各エリアに派遣したい気持ちがお互い増しました)

"旧版ルールで気になったこと②"も緩和され、敢えてそのエリアの2位に留めたり、自分は得点できなくとも相手とオートマを同率1位にして相手が獲得する得点を減らしたり、戦略の幅が広がって楽しいです。

新版ルールで気になったこと
① オートマが選ぶアクションカードが実質「王の移動」のみ。
自分が「王の移動」を選択したい時以外ではオートマのパワーカードに影響されにくく、自分のやりたいアクションがオートマによってカットされにくい。
この点は物足りなかったですが、新版のミニ拡張で騎士コマ5のカードを追加すると面白くなる気がしますし、自分がルールの和訳か解釈を間違えているせいかもしれません。

② 前述の通りオートマのパワーカードが影響力を持つ場面は少ないため、"旧版ルールで気になったこと①"はあまり解消されていません。


まとめ
最近のゲームは細かい要素が多いので、それに比べると圧倒的にシンプルで遊びやすいです。
それでも一手一手がしっかり悩ましく、多人数(特に4-5人)がベストではあるとは思いますが、2-3人プレイでも十分楽しく、オートマ導入より更に良くなっています。

昔のゲームなので相手への直接的な干渉などインタラクションは強めでバチバチの争いはありますが、攻撃的な要素が苦手な妻でも問題なく遊べています。

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