ディシプリン ～ジェレミア魔法学校の３年間～：新装版tazさんのレビュー

全４クラスあるうちの１クラスの担任となり、
１２名の女子生徒を卒業まで導くことを目指すゲームです。

ゲームの流れは以下のようになります。
「席替え」
　　↓
「一斉授業・個別指導」×３
　　↓
「職員会議」
　　↓
「一斉授業・個別指導」×３
　　↓
「職員会議」
　　↓
進級or卒業試験

一斉授業でパワーマーカー（赤）とネガティブマーカー（黒）が
ランダムな生徒にそれぞれ配置されます。
パワーの多い生徒は周囲のパワーの少ない生徒に
ネガティブマーカーを拡散、４つ以上で休学となるため
個別指導でパワーをつけてあげたり、メンケアしてあげたりとなかなか忙しいです。
年に２回の職員会議では生徒の起こした問題に対応しますが、
各生徒に応じてイベントの内容が違って
キャラクターの個性がしっかり出ています。
（大体はろくでもないことが起こりますが…）

各クラスには平均的な生徒の他、優等生、一匹狼、勉強が苦手な子、
天才、共感性の高いタイプや影響力の大きい生徒、
そして固有の特性（有力者の子、気まぐれ、教師に不信感、強い意志）を持つ生徒が１名ずついます。
学年の初めには席替えで２人の生徒の座席を交換できるので
各マーカーの数や生徒の特性を考慮しながら座席を決め、全員の卒業を目指しましょう！ 

と、言いたいところですが、全員を卒業させるのは簡単ではありません。
マーカーが配置される生徒やどの生徒が問題を起こすか等は
席番号カードを引くことで決まります。
座席番号カードには1～12の番号に加え、
リピートカード（捨て札をシャッフルして、山札の上に戻す効果）が含まれており 、
これが出るタイミングによっては
クラス内のパワーバランスが崩壊し、休学者が続出することも…！
（休学者が復帰することもありますが、確率は低いので
あまり期待しない方が良いです）
運も味方にしつつ、学級崩壊を防ぎましょう。

気になる点としては、ゲームプレイで魔法学校感があまりないことと
卒業試験が普段の授業とあまり変わり映えしないこと…でしょうか。
その辺をクリアしてくれそうなのが拡張版…買おうかなー。

生徒のイラストは全て個別に描かれており、使いまわしが一切ないのは素晴らしいです。
全員個性があって可愛いのも大変良い。
また、カードにスリーブをつけて箱に収まるのも嬉しい。（少しだけ蓋浮くけど）
女子学校感のあるキラキラしたマーカーも○。
プレイヤーに特別なスキル・アビリティが設定されていないのが、
逆に自分が先生をやってる感じがして面白いです。

ソロプレイと2人プレイで遊びました。
プレイ感に大きな違いはないものの 、
個別授業や職員会議で協力し合えるのは楽しいですね。
「やばい、うちのクラスの子が休学しそうだから助けて…」とか。
１人でやっても２人以上でワイワイやっても楽しめるゲームだと思います。