センチュリー：スパイスロード白州さんのレビュー

5/10

宝石の煌めきと似ていると言われるが、そもそもあんまり宝石の煌めきが好きではないので、余り期待せずにプレイ。

ちなみになぜ、そんなに宝石の煌めきが好きじゃないかというと、テーマ性が薄い、ソロプレイ感が強い（実際には、カードの早取りとかのインタラクションがあるのだが、そういう意味ではなくて、純粋にもっとわいわいやりたい派）点。人気ある拡大再生産ゲームってだいたいそういうイメージ。

最近のボードゲームにハマる人って、宝石の煌めきとかテラフォとか、ソロプレイ感の強い（テラフォもドラフトだからインタラクションはあるんだけど、やっぱりわいわいというよりかは、自分の箱庭じっくり育てていくみたいなソロプレイ感）拡大再生産が大好きなイメージあるんだけど、相変わらず、それに合わない（笑）

そして、やっぱりこのゲームも、その系統に属するゲーム。宝石の煌めきと感想はほとんど変わらない・・・。

今の時代、これが人気なのもわかる。わかるけど、それならデジタルゲームでがっつり箱庭したい派なので、ボードゲームやるなら、もっとボードゲームならではのボードゲーム（インタラクション強めとか）をやりたいと思ってしまうし、これやるなら、デジタルアプリのゲームでよくね？（スパイスロードは多分、まだアプリないけど）がやっぱり感想となってしまう。

まぁ、宝石の煌めきよりもキューブがスパイスというテーマ性になっていて、これは良いんだけど、それが全て解決してくれるわけではなくて、やっぱり根幹の軸ともいえる「１人でもくもくと作業してるだけでは？」をプレイ中に感じてしまった。

あと、基本、こういう系って、あまり盛り上がらないのも気になる。たまに商人カードで「このカード強そう！」とか盛り上がるんだけど、それも一瞬だけで、あとは自分の手札とリソースと達成するための条件とひたすらにらめっこ。だからこういうタイプのゲームが、あんま好みじゃないのかも。ゲームの完成度としては素晴らしいんだけどね。

あんましゃべらないから、ダウンタイムも長く感じるし、考えてても、ある程度は予測できるとはいえ、自分の手番来る頃には局面が変わるから、自分の手番で最善手をまた考えるようになってるゲーム設計も好みではないから、それも拍車をかけてると思う。

ルール的にもスッキリしているし、拡大再生産味わえるし、人気があるのもわかるけど、今の人が求めているボードゲームと自分（古参もしくは老害ｗ）が求めているゲームってかなり違うんだなと価値観の違いを感じせざるを得ない作品。