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  • 1人~4人
  • 60分~150分
  • 14歳~
  • 2022年~

ウェザー・マシーンリーゼンドルフさんのレビュー

486名
6名
0
12ヶ月前

ライトニング社のラティ-ブ博士は天候を操れるウェザーマシーンを開発した。その恩恵で国家の天候を自在に操り、安定した生活を行っていた。


しかし、この地球という気象は些細な原因により、連鎖をおこした天災に変わってしまう。事実ある年代にヨーロッパにある火山が大規模な噴火を起こしたことにより、人類が滅亡しかけたことがあったという。


その事を知った政府は自国を糾弾されるのを避けるため、ラティブ博士と研究所を全面的に支援。

事態の急速な解決を行うことにした。


プレイヤーはその研究員の一人となり、ラティブ博士とは独自の研究によってこの災害を解決するために動くことにした。


ライィブ博士は後年マッドサイエンティストとしてそしりを受けることは確定されたとしても、プレイヤー達は解決することによるノーベル賞を手にする希望が見えている。


まぁ、つきつめるとライトニング社ごと糾弾されないかというのは置いといて、事態の解決に向けて動くことになる。



このゲームのコンポーネントは結構しっかりしていまして・・・大抵のボドゲのプレイヤーサマリーってカード一枚に表裏に書かれているものなんだろうが、このゲームは小冊子で数ページにわたって書かれているくらいの情報量となっている。


そしてこの内容物である。ちなみにボードはすでに抜かれた状態で収まっていました。


こちらが基本ボードとなっています。続いて個人ボード、しっかりとしたダブルレイヤー


一人分のコンポーネントを広げてみましたが、まぁでかいですよねぇ・・・

このゲームはワーカープレイスメントとなっていて置く場所は4つの部門に分かれていますが上の部門に関しては左右にアクションが分かれています。



例えばここの政府部門に関しては3箇所の配置する場所がありますが、左に置くと左右両方のアクションができますがそれ以外はどちらかしかアクションが出来ません。



資源について

このゲームの資源は独特です。まず、各部門(ワーカーのアクションポイント)の入場券ともいうべき許可証が必要になります。許可証は各部門ごとに存在しますが右端の科学許可証はオールマイティーとなっています。

逆にいずれかの許可証を3つ減らすと科学許可証に変えることができます。


そしてこのゲームをさらに複雑にしている要素はパーツとボットと薬品です。個人ボードの右側の倉庫にタイルを敷いて広げていくのですが、薬品、ボット、パーツ(歯車)はそれぞれ置き場があり、置き場がないと入手しても収めることができません。


パーツと薬品は適正な場所で使用しないと効果は発揮できません。具体的にどう使うかは後ほど。


そしてこの供給部門にてそのやり取りが行えます。


薬品は左側から右に高くなっていき、倉庫タイルもここから手に入れます。


ボットは個人ボードで供給許可証を支払うことで開放していきます。解放するとボーナスがらえたり、収入が得られたりします。


パーツは生産できず特殊な方法で手に入れるしかありません。


各部門のアクションについて

では各部門資源をどう使うのか見てみましょう。


天候の解決は5種類ありそれぞれに解決の仕方が違います。政府部門は政府機関にパーツを提供し政府独自での解決を支援します。

ボットの位置に関連のパーツを提供すると即時効果のあるタイルをもらえます。

その後下にある論文タイルを獲得します。


研究部門はラティーブ博士のウェザーマシーンが置かれている場所です。博士も独自に解決に向けて動いており彼のコマがここに訪れる度に彼専属のボットが配置されます。


プレイヤーも自分のボットを置いて支援することができます。ここでは薬品の支払いでボットを置くことができます。


各列が埋まり下にいるオート操縦士がウェザーマシーンを動かすイベントがラウンドの終わりにやってきます。


研究開発部門ではウェザーマシーンによってもたらされた災害の解決をするための試作機を開発します。


はじめは各地もちょっと荒れているな程度になっています。


こちらも薬品を使用して、ボットを配置することでピンク色の論文が獲得できます。



ウェザーマシーンの稼働

各手番終わるとウェザーマシーンが動くかどうかの判定が入ります。



先ほど書きましたがその列がすべて埋まっている、かつ上の3枚のタイルにその天候が記されていた場合稼働します。


科学許可証を支払うとボットを1つ置いたごとにその点数が入ります。そして右下のボーナスがどちらか選べます。


ここまで何も話してませんでしたが、得点を取るゲームなのです・・・


そしてボットが倉庫に帰り、次のラウンドが始まります。



実はこのウェザーマシーンのタイルがラウンドマーカみたいな役割をしており、稼働するタイミングでボットが並べられてなかったとしてもタイルは除去され新しいタイルが差し込まれます。


そしてこのタイルの山が枯渇し、残り3枚になった時点でゲームは終了に向かいます。



ちなみにウェザーマシンが稼働するということは、当然災害が1段階上がります。タイルは3段階ありそれにつれて、プレイヤーが解決できるハードルは高くなります。

3段階目なんて水没しますね・・・村


論文発表と、試作機開発



まず各部門から論文を集めます。


個人ボードの右側には論文トークンをはめるところがあり、同じアイコンなら横一列にはめることができます。



雨の論文が揃いましたので研究部門で論文を発表できるようになりました。



発表したらコマを右にスライドさせてボーナスを獲得します。

論文発表するだけでロックは解除できますが、科学許可証を支払うと論文開放のボーナスがもらえます。


論文を発表すると勝利点がもらえます。


で、この鍵が解除されるとどうなるかというと


2つでも論文トークンがあったら他の論文は「すでに〇〇さんが発表している通り~」からはじまる「引用で補う」発表ができます。むろんみなしとされた部分は得点に入りません。


論文が発表できればあとは試作機を稼働させます。




基本パーツを並べて消費するとプレイヤのウェザーマシンの試作機が動かせるのですが。

現在必要なパーツは4つ。


青、赤、ピンク、ピンクとなっています。むろんその4つを持っていて倉庫に並べられるのなら動かせますが、各プレイヤが置いてあるボットがそのパーツの代わりとして動かすことができます。当然他のプレイヤーを使った場合点数はその分わたってしまいます。


黄色に点数を渡したくなかったので自前のボット以外のパーツを倉庫に並べて稼働させることにしました。これによって消費したパーツと置いてあったボットごとに点数がもらえます。


そしてプレイヤーが動かした証としてマーカを置くことができ来ます。



ちなみに政府部門も各カテゴリーごとにパーツが揃うと政府がウェザーマシンの試作機を独自に動かしたのでタイルの上に政府トークンが乗るのですが、すべてが埋まると


事態は悪化します。しかしここでウェザーマシーンを動かすか試作機が動くと・・・

地域に平穏が訪れます。



試作機を動かしたら表彰トークンを獲得できます。これは論文としてはオールマイティーに配置出来る上にこれを乗せた状態で論文を発表すると得点が高くなります。


そしてこれを3個集めるとノーベル賞がもらえゲーム終了のトリガーが引かれます。


結局、どういうゲームなのか


と、まぁ長々と動きと点数の取り方を説明しましたが、まだ説明していないギミックはあります。その多彩で細々な説明するより資源の使い方でゲームの方向性を説明しました。


このゲーム後半につれて辛くなってきます。政府部門と試作機開発部門において、ボットと薬品、パーツもそれぞれ置きっぱなしになるんです。

ウェザーマシーンに置かれたボットだけは回収できるタイミングはあります。

そうするとボット、薬品が品薄になり、価格も高騰する。しかし、独自の点数を稼ぐためにボットやパーツ、薬品を入手しなければなりません。


そして足らなくなってくる許可証・・・


この複雑なシステムのせいで、結構なジレンマが起こります。

しかし、それが軽妙なバランスと複雑なシステムで正直1,2回程度プレイしただけでは頭に大きな「?」を浮かべました。

その後、いろいろと理解していくとなぜか楽しくなってくるというのがこのゲームの魅力ではないかと思います。


ソロモードもついているのですが、二人の工作員が妨害をしてくるという実にスト-リー性がある演出の上に、ゲームオーバーの条件や勝利条件もあります。

難易度が結構厳しいので、ソロで勝てるようになったら理解したんだなと思えるくらい何度も挑みました。


アイコンは結構表示されて理解しずらいですし、システムが複雑すぎて一度遊んだだけでは理解できないかもしれません(正直私もボドゲを始めて半年もしないで入手してしばらく投げ出していた代物です)


ただ、やればやるほどこのゲームの魅力というものが理解できるのではないかと思います。


あるボドゲ喫茶で別のゲームでお相手した方がこの話に触れた時に

「ボードゲームをいたずらに複雑にする必要ないだろ」とおっしゃっていたのを今でも覚えています。


個人的にはそれもまた正論だと思います。複雑なゲームをわざわざやる必要はない、楽しいゲームをやればいい。

しかし、このラセルダ作品というゲームを初めて手にして遊んだ時に何か別の楽しさを見出した気かしました。


これは本当に意見が分かれるゲームです。ご興味があるのでしたら試しに遊ばれてみて、各自が結論を出していただければと思います。


長文におつきあいくださりありがとうございました。

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