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  • 1人~4人
  • 30分~60分
  • 14歳~
  • 2021年~

三姉妹じむやさんのレビュー

177名
5名
0
1年以上前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

フリート:ダイスゲームの作者の農業系紙ペンゲーム。日本語版未発売ですがずっと欲しくて結局和訳無しを入手しました。

「three sisters(三姉妹)」 という名前は今日でも広く使用されている先住民の農業技術にちなんでいるそうで、3つの異なる作物(カボチャ、トウモロコシ、豆)を近くに植えると、トウモロコシは豆が登るための格子になり、豆は空気から土壌に窒素を運び、カボチャは雑草を減らし害虫を遠ざけるという相互作用が働くのだとか。

農作物だけじゃなくてチューリップとかの草花、養蜂や果物収穫なんかもあるんですが、場所が「裏庭」の庭園って、どんだけ広い庭なんでしょうね。

ということで、ソロプレイの感想です。※自力和訳なので間違いがあるかもです。ご了承ください。


概 要

プレイヤー数に応じた個数のダイスを振りボードに配置します。それを選択することで「置かれている場所のアクション」と「出た目が示す場所でのアクション」を行っていきます。

養蜂や果樹、作物の植え付けや水やり、肥料や道具の獲得等様々です。

作物は育ち切ると得点や商品を獲得できますし、養蜂等他のアクションは進むごとに得点や特殊効果等様々な効果をもたらしてくれます。

ラウンド毎に起こるイベントを経て、8ラウンド終了時に最も得点が高い人が勝利です。


コンポーネント

シート2種とダイス、マーカー類、全プレイヤー共通のボード(アクションとラウンド記載)が入っています。

シートは緑ベースで華やか。作物(カボチャ・豆・トウモロコシ)以外に多年草やフルーツ、養蜂、小屋(得点や特殊効果)等様々なチェックリストがあります。

スタPマーカーやダイス(色や1の目)がカボチャです。

※ボードは両面。裏はソロ用です。オートマの邪魔するアクション優先順位が描かれてます


ざっくりルール

全8ラウンドで、各ラウンドの処理は次の3つのフェイズを繰り返します。

①計画フェイズ

 ・ダイスを振って、計画ボードに配置

②ガーデニングフェイズ

 置かれたダイスを選択し、以下2アクションを順不同で行う。 

  ・ガーデンアクション:目と同じエリアの農場(1~6)で水やりor植え付け

  ・ロンデルアクション:ダイスの置かれていた場のアクション

③イベントフェイズ

  ・各ラウンドに設定されたイベントを適用

   (雨が降って作物が育ったり小屋アクションが取れたりとプラス要素のみ)


8ラウンドのイベント終了時にゲーム終了。得点計算です。


ポイント


・たくさんのチェック項目

 得点源となるチェック項目は大きく「農園」「多年草」「養蜂場」「果樹」「小屋」「商品」「堆肥」に分かれています。

スリーシスターズのタイトルどおり、6つの庭エリアではそれぞれカボチャ・トウモロコシ・豆を作ります。

植付けや水やりで一番上の○にチェックが入ると得点や商品になります。

※なお、豆(2つ並んでる背の低い1点の方)は、トウモロコシ(背の高い3点の方)が2つ以上チェックされてないと植付け不可。


同じように、他アクションエリアでも○にチェックが入る毎に良い効果があります。

小屋と多年草の一部には永続効果もあり、ますます何を伸ばすか悩ましくなってきます。

(例:fancy labelsはfarmers marketの後に多年草1つチェックでき、終了時2点に)



・アクションエリアはロンデル+ガーデンアクションとセット

ダイスを振って、出た目をまとめます。

それをマーカーのいるところから小さい順に配置し、最大のダイスの次のアクションにマーカーを移動します。

(1ラウンドの例:1・1・2・6という4つの目が出た場合、「1・1」「2」「6」という3つのグループに分かれます。 それをマーカーのいるところから時計回りに配置し、最大「6」の次のアクションエリアにマーカーを移動させます。次ラウンドの計画フェイズは、ワーカーの置かれた「堆肥1と4商品を得る」アクションからダイスを配置します)

選べるアクションはダイスのあるところのみ。さらにダイス目はそのまま農場1~6のどこにアクションを行うか連動しているので、やりたい農場とアクションがかみあっていないとき、どちらをとるか選択を迫られます。

(前述の例で行くと、「1の庭+養蜂or果樹の選択」「2の庭+植付or水やりの選択」「6の庭+小屋エリアを1つチェック」のどれかです。※ただし、アクション他で獲得できる「肥料」を使用するとダイス目を±1できるので、ある程度好きな庭をいじれます。


・全てのアクションが密接に絡んでいる

例えば「商品(goods)」のトラック。カボチャや多年草、果物、養蜂場、建物効果それぞれで少しずつ獲得でき、途中にある星にチェックが入ると、庭・多年草以外の好きなところに1つチェックを入れることができますし、アクションやラウンド終了時のイベントで訪れる「farmers market」では、goodsの所持数で得られる効果が変わってきます。

多年草は種類によって果物や堆肥、小屋等それぞれにチェックができる可能性があります。

うまく絡めると「庭で水やりしてカボチャ完成(goods獲得)→goodsトラックで星取得→果物にチェックをいれてまたgoods獲得→またまた星獲得」といった連鎖が起きます。


感 想


良かった点

フリートダイスも好きでしたがこっちも要素が更に増して悩ましさ倍増。

作物3種・多年草・養蜂・フルーツ・小屋とどれを伸ばして行けるか、明確に連動してるアクションもあり、戦略は多岐に渡ります。養蜂場が強いかな。

ラウンドごとのイベントもプラス効果のみですが、伸ばす要素が違うので、見越して準備しておきたいところ。

中盤以降作物や小屋が育ってくると場合によってはアクションが連鎖しまくるので処理漏れ注意レベル。楽しい。

オートマの処理は対戦じゃなくて妨害型。優先順位に基づきこちらのシートのアクションを消してきます。それを見越してのダイスの選択も悩ましいです。処理が煩雑じゃないのはプラスです。


気になった点

ソロルールが多人数と大分違うので、邪魔されないのびのびプレイは出来ない。多人数はダイスの早どりこそあるものの、出目操作もある程度可能だし自分の農場を育てるのに注力できますが、ソロプレイだとがっつり邪魔が入ります。同作者の「フリート:ダイスゲーム」もそうでしたが、それを是とするか否かで評価が分かれそう。

※是としなかった方がBGGに純粋にオートマとの対戦バリアントルールを上げてくれていました。こっちはラウンド毎のオートマのスコアを積み上げて、それを上回れば勝ち。スコア積み上げもダイス目とラウンド数という簡単設計でした。私はこっちが好きかな。


ということで、アクション選択で悩み、どの要素を伸ばすかで悩み、オートマに度のダイスを取らせるか(どの要素を捨てるか)で悩んでスコアを伸ばす悩ましい紙ペンゲームでした。大変好みです。

入手性に難があるのが最大の問題(もう少し輸入が簡単にor国内で取扱ってくれるところが増えて欲しい…)ですが、機会があればソロ・多人数それぞれでプレイしてみてください。

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