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  • 2人用
  • 30分~40分
  • 12歳~
  • 2006年~

指輪物語:対決デラックスclevertrickさんのレビュー

26名
1名
0
約3時間前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

いきなりですが、私はこの作品をこよなく愛しています。
もうね、やっぱり天才が創るものは違いますね。普段は版権モノはあまり好まないのですが、この作品は別です。

非対称型の2人専用対戦ゲームは結構好きで、それなりの数を遊んでいる方だと思いますが、色々遊んでみた結果、特に心理的な駆け引き要素においては、この作品は頭一つ抜けているかなと感じます。
駆け引きが好きな方なら、何度遊んでも飽きることはないと思います。

現在は新品の流通はなく、中古価格は高騰気味でオススメしにくいタイトルになってしまっているのが残念ですが、余裕がある方は是非ゲットしてみてください。
私はこの作品に魅せられてしまった結果、この作品をより楽しむためのフレーバーとして、あのクソ長い映画3部作を視聴しました (笑)


ちなみにこの作品は、流通しているバージョンがいくつもあります。

中でも、最もプレイフィールに影響しそうな要素がコマの形で、コマが縦長だったり、横長だったり、小さな正方形 (コマの能力はカードになっていて手元で参照) だったりといった感じです。

縦長のコマはチェスっぽく摘めて一見良さそうですが、キャラを伏せて進行するゲームだけに、ゲームが佳境に入ったところでうっかりコマをパタンと倒してしまったりすると、ゲームがぶち壊しになる危険があるので、個人的にはできれば避けたい感じはあります。まぁこの辺は好みもあるので、ご参考程度で。

私の所持しているデラックス版は、画像にあるように小さな正方形タイプのコマでとても気に入っているのですが、デラックス版でも縦型のコマになっている記事も見かけたので、正直よくわかりません。
ネットで探す場合はコマのタイプまで確認するのは難しいと思うので、どれに当たるかは運かもしれません。


デラックス版のメリットはもう1つありまして、それはキャラの拡張版が入っているということです。
私が所持している版では、コマにはめ込まれているキャラクターの厚紙を裏返すと、キャラが拡張版に変わります。

まぁ基本版のほうがゲームバランスの妙を強く感じるので、あまり拡張版で遊ぶことはないんですけどね(笑)
でも拡張版がバランスが取れていないというわけではもちろんないですし、無いよりはあった方が所有欲を満たしてくれますし、たまに遊ぶとちょっとした味変要素になるのでオススメです。
私はやったことはないですが、基本と拡張のキャラからドラフトでチーム編成して遊ぶ方もいるみたいです。

その他にも、デラックス版の方は手元で使う特殊カードの拡張もおそらく多いはずです。
標準版だと各陣営に2枚ずつ付いているのが、デラックス版だと4枚ずつになっているはず(違ったらごめんなさい)。
この特殊カードについては、個人的にはオマケ要素程度に考えていますが、まぁ無いよりはあった方が良いかなと。

というわけで、デラックス版を買った方が内容物的にはお得感があると思いますが、標準版でも十分元を取れる内容であることは保証しますので、状況に合わせてご選択ください。


しかしまぁ、指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)の何が良いって、主人公のフロドがクソ弱いところですよね(笑)
このゲームの中でも、この点が駆け引きのキモになっています。指輪物語がテーマであることの最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。

善側(主人公側)でプレイする場合は、とにかくこの主人公のフロドがどこにいるのかを悟られないように、周りの仲間の動きで支えつつ、敵を翻弄しながら、なんとかフロドをゴール (悪側マップ最奥マス、モルドール) まで連れて行くというのが勝利条件になります。特に、サムという従者はフロドと同じマスにいる時はパワーアップするので (作中の設定を実にうまくゲームに取り入れてます)、サムをうまく盾に使いつつ奥に進むのが手堅い進め方になります。かと言って、いつもセットで動いてたら「あいつらサムとフロドじゃね?」と疑われますけどね(笑)

善側キャラが単騎でフラフラと向かってきたから、こりゃきっとボロミア (敵と相討ちする能力を持つ) だろうと、悪側が戦闘を仕掛けず避けていたら実はフロドで、そのまま横を駆け抜けてゴールされたなんて、そんな心理の裏を突いた駆け引きもできるので、相手をうまく出し抜いたときの気持ちよさは格別です。

そうなんです、実はこのゲームではキャラを横や後ろに動かすことが原則できないのです。この移動に関するルールがゲーム上とても重要な要素で、反復横跳びや後ろに下がってのディフェンスができないことから、ハッと気づいたときにはもう横に滑り込まれていて止められなかった、という場面は結構ありがちです。というか、それを狙うのが一種のセオリーでもあります。まぁそれでもさすがにフロド単騎特攻はなかなかのギャンブルになるので、そうそう繰り出せる技ではありませんが(笑) 


一方、悪側は善側よりも遥かに強力な戦闘力を武器に、①主人公のフロドを狩るか、あるいは②ゴール (善側マップ最奥のマス、ホビット族の村) に9キャラ中3キャラが到達すれば勝利となります。

戦闘力には圧倒的な差があり、初めてプレイする際には「これ悪側めっちゃ有利じゃね?」と感じるかと思います。が、そこはクニツィア先生のかけた魔法がとてもよく効いていて、善悪両サイドの能力が実によく噛み合っており、良いバランスに落ち着いています。

先ほど書いたように、お互いのキャラが原則前進するしかない中で、常に位置取りの駆け引きをしていくことになりますので、移動に関する特殊能力を持っているキャラはとてもアドバンテージがあります。そうなんです (2回目)、善側キャラは戦闘力は弱いものの、前進以外の移動 (戦闘からの逃亡含む) に関する特殊能力を持つキャラが多く存在するんです。

また、善側には突出した戦闘能力を持つ強キャラ・ガンダルフ (知らない人向けに言うと、主人公たちの保護者的立ち位置にいるベテラン魔法使い) がいるので、悪側も戦闘力を頼りに前進するだけではガンダルフに狩られる可能性が常にあるため、そこでも結構バランスしています。

逆に言うと、序盤でうっかりガンダルフを狩られたりすると辛い展開が予想されますが(笑)、それでも決して終わりというわけではなく、他キャラの能力を駆使すればやりようはあるのが素晴らしいところです。


なんだか取り留めのない説明になってしまいましたが、とりあえずこんなところで一旦筆を置こうかと思います。

ちなみに、うちの相方は心理的な駆け引きがそれほど得意な方ではなく、特にこのゲームでは毎回私が勝ってしまっていたため、今ではすっかりこのゲームを毛嫌いしており、遊ぶ機会がほとんどなくなってしまいました。
じゃあゲーム会など外の人と遊ぶ機会ではどうかというと、そういう時は2人専用で遊ぶことは稀なので、やっぱり出番は少ないという残念な状況になっています。

というわけで、このゲームに限った話じゃありませんが、最も必要なもの、それは同等のレベルで繰り返し対戦できる相手です(苦笑)

ご自身の環境に合うようでしたら、是非どうぞ。

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