- 2人~5人
- 60分前後
- 13歳~
- 2014年~
サンクトペテルブルク:第2版のあさんのルール/インスト
歴史的背景とゲームの目的
ピュートル大帝は1703年、後に‘東のパリ‘と讃えられる新都サンクトペテルブルクを、ロシアに建設しました、冬の宮殿、エルミタージュ美術館、血の上の救世主協会その他の数々の建造物は、今日でも世界中の観光客を魅了しています。とはいえサンクトペテルブルクはピュートル大帝が果たした偉業のほんの一部にすぎません、彼はロシアそのものを立て直し、国を中世から近世へ造り変えた功労者なのです。
このゲーム『サンクトペテルブルク』で何か成し遂げるには、ともかく職人がいなくてはなりません、その職人たちの働きによって、建物の建築資金を稼いでいきます、ところがそれだけでは不十分で、国政にかかわる貴族たちに影響力をおよぼし、操らなくてはなりません、ときには働きの悪い役人の首を大物にすげ替えたり、宮殿を建てるために露店を潰したりすることも必要です、このように資金が続く限り、何度もゲームラウンドを重ね、この都市は徐々に発展していきます
カードを購入すると、資金を増やすことができ、より多くの勝利点を獲得できるようになります、それこそが、このゲーム『サンクトペテルブルク』の目的なのです
ゲームの準備
1:ゲームボードを大聖堂のイラストが描かれた面を上にして、テーブル中央に配置します
2:4枚のシンボルカードをシャッフルし、伏せて次のように配ります
4人プレイの場合:各プレーヤーに1枚ずつ
2人プレイの場合:最年少のプレーヤーに2枚、それ以外に1枚ずつ
2人プレイの場合:各プレーヤーに2枚ずつ
3:次の各カードを、裏の色別に分け、それぞれよくシャッフルします
職人(緑) 建物(青) 貴族(赤) 拡充(多色) その後、それぞれを伏せたまま、ゲームボード上の対応する山札置き場に配置します
4:紙幣(ルーブル)を額面ごとに分け、ゲームボードの付近に「銀行」としてまとめておきます、それから各プレーヤーは、銀行から25ルーブルずつ受け取りま す
5:各プレーヤーは、「2」で受け取ったシンボルカードを、絵が対応するシンボルコマと交換してください、シンボルカード自体はその後のゲーム中には使用しないため、ゲームの箱にしまってください
6:各プレーヤーは、4色の中から1色を担当色として選び、その色の人物コマ2個受け取ります、そのうち1個をゲームボード外周に描かれた勝利点表上の「0」の位置に「勝利点マーカー」として配置します、残りの1個は手元に置いて各自の色の目印とします。
基本ゲームのルール説明
1ゲームは、複数のラウンドで構成されています、各ラウンドは、4つのフェイズで構成されています、各フェイズは必ず次の順番で実行しなければなりません。
1:雇用フェイズ 職人(緑)⇒2:建築フェイズ 建物(青)⇒3:影響フェイズ 貴族(赤)⇒4昇格フェイズ 拡充(多色)⇒1ラウンド終了
手番プレーヤーの実行できるアクション
・カード購入 :カード置き場から、カード1枚購入し、自分の場に置きます
・カードの予約 :カード置き場にあるカード1枚を、自分の手札にルーブルを支払いはせず、配置もせず、ほかのプレイヤーには見せないように保持します
上限3枚(例外:倉庫が建っていると増えます)
・手札の設置 :予約で保持しているカード1枚をルーブルを支払い、自分の場に置きます
・パス :手番中なにもしない事を選択することもできます、パスを行ったプレイヤーは、再び自分の手番になったら、パスを行ってもかまいませんし
違うアクションを選んでもかまいません、全員が連続してパスしたら決算に移行します。
1:雇用フェイズ (シンボルコマ:金槌を持っているプレイヤーからスタート)
職人カード(緑の)をめくり、カード置き場の上段にプレイ人数に従って次のように並べます、第2ラウンド以降では、常に8枚になるように並べます
4人プレイ:8枚 3人プレイ:6枚 2人プレイ:4枚
カードの配置が終わったら、職人カードの山札を90度回転させ、雇用フェイズを実行中であることの目印とします。これによって全プレイヤーとも、現在どのフェイズが行われてるのか簡単に認識できます
注意:最初のラウンドの雇用フェイズに限り、各プレイヤーは自分の手番ごとに職人カード1枚を必ず購入し、フェイズの終了時にそれぞれ2枚の職人カードを持っていなければなりません、最初の雇用フェイズでは、カードの購入以外のアクションは実行できません。
雇用フェイズ終了時の決算
雇用フェイズ終了時に各プレイヤーは、収入としてとして、ルーブルや勝利点を獲得します、雇用フェイズの決算では、職人(緑)のカードのみが対象となります。
2:建築フェイズ(シンボルコマ:聖堂を持っているプレイヤーからスタート)
カード置き場の上段に、新たなカードを配置します、現在は建築フェイズなので(青の)建築カードを並べます、この時点からゲーム終了まで、カード置き場には、各フェイズ開始時には(上段・下段あわせて)8枚になるようにカードが置かれます、プレイ人数にはよらず、常に8枚です。
手番プレーヤーの実行できるアクション
・カード購入 ・カードの予約 ・手札の設置 ・パス
建築フェイズ終了時の決算
建築フェイズでは、建築(青)のカードのみが対象となります。
3:影響フェイズ(シンボルコマ:胸像を持っているプレイヤーからスタート)
さきほどの建築フェイズと同様、カード置き場にあるカードが8枚になるようにカードをめくって配置します、現在は影響フェイズなので貴族(赤)のカードを並べます
手番プレーヤーの実行できるアクション
・カード購入 ・カードの予約 ・手札の設置 ・パス
カード置き場にあるカードなら、どのカードでも購入や予約ができます、現在は影響フェイズですが貴族(赤)のカードしか買えない、という制限はありません。
影響フェイズ終了時の決算
影響フェイズでは、貴族(赤)のカードのみが対象となります。
4:昇格フェイズ(シンボルコマ:レベルアップを持っているプレイヤーからスタート)
カード置き場にあるカードが8枚になるように拡充カードをめくって配置します
手番プレーヤーの実行できるアクション
・カード置き換え ・カードの予約 ・手札の設置 ・パス
さて今までの3つのフェイズは同様の方法で実行されていました、この昇格フェイズだけは例外で、フェイズ終了時の決算がありません
拡充(多色)カードについて
拡充カードには固有の色がありません、そのため裏面には3色とも印刷されています、いっぽう表面のほうは、職人(緑)、建物(青)、貴族(赤)の3色のうち、いずれか1色となっています、拡充カードは表面の色と同じ種類のカードが決算されるとき、一緒に計算に入れます。
・拡充カードは、すでに自分の場に置かれているカード1枚に対して、置き換える形で配置します、置き換えられた元のカードは捨て札にし、代わりにその拡充カードを自分の場に配置します
カード置き換えについてについてのルール
緑の職人カードは緑の拡充カードによってよってのみ置き換え可能です、さらに職人アイコンが一致していなければなりません
青の建物カードは青の拡充カードによってよってのみ置き換え可能です
赤の貴族カードは赤の拡充カードによってよってのみ置き換え可能です
拡充カードは、他の拡充カードによって置き換えはできません
拡充カードに対する支払い
拡充カードの実際の支払い金額は、置き換えられる前のカードとの、価格の差額となります
ただし拡充カードの価格が置き換えられる前のカードの価格以下の場合は、1ルーブル支払います。
昇格フェイズが終了したら、そのラウンドも終了します、決算はありません
ラウンドの終了
・カードの移動
カード置き場の上段に残ったすべてのカードを、下段に移動させます、このとき下段にカードが残っている場合(第2ラウンド以降)まずはそれらすべて捨て札にし、その後で上段のカードを下段に移動させます
下段のカードは、次のラウンドで購入や予約することができ、購入の際の価格が1ルーブル安くなります、予約は安くなりません
・シンボルコマの移動
各シンボルコマを時計回りで次の(左隣の)プレイヤーに手渡します
新たなラウンド
第2ラウンドの雇用フェイズ
次からの各ラウンドも、常に雇用フェイズから始まります、新たに職人(緑)カードを引き、カード置き場に全部で(上下段合わせて)8枚並ぶように引きます
手番プレーヤーの実行できるアクション
・カード購入 ・カードの予約 ・手札の設置 ・パス
雇用フェイズ終了時の決算
雇用フェイズの決算では、職人(緑)のカードのみが対象となります。
どのラウンドに配置したカードであるかにかかわらず、すべての職人カードから収入を獲得します。
雇用フェイズが終了したら、再び建築フェイズです、その後、昇格フェイズまで行います、ゲーム終了条件が満たされるまで、同様にナルンドを繰り返し実行します
ゲームの終了
ゲームボード上の4つの山札(職人、建物、貴族、拡充カード)のいずれかから最後の1枚を引いたとき、ゲームの終了時期がきまります、そのラウンドを最後まで続けます、そして昇格フェイズが終了した後に、最終決算を行ってゲームが終了します。
最終決算
最終決算では、次のものが対象となります
・貴族カード ・所持金(ルーブル)・手元に残った予約済みカード
貴族カードによる勝利点
各プレーヤーが獲得する勝利点は、プレイヤーの場に置かれている貴族の種類によります(同じ顔の貴族が複数あっても、1種類
として扱います)、自分の場にある貴族カードの種類が多いほど、獲得する勝利点は多くなります、ゲームボード左下に描かれた表にしたがい、勝利点を獲得してください、ただし10種類を超えても、55勝利点を上回ることはありません
ルーブルによる勝利点
各プレーヤーは、手元に残ったルーブルを勝利点に換算します、銀行に10ルーブル戻すごとに、1勝利点を獲得します
手元に残った0~9ルーブルについては、最終的な勝利点が同じであった場合の同点決勝の際に参照します
手元に残った予約済みカード
各プレーヤーは、手元に残った予約済みカード1枚にごとに5勝利点を失います
この時点で、最も勝利点の多かったプレーヤーが勝者となります。
同点決勝
最終的な勝利点が最も多かったプレーヤーが複数いる場合、該当者の中で、手元に残ったルーブルが最も多かったプレイヤーが勝者となります、直前の手順でルーブルを勝利点に変換した後に残つた分で比べます。
それでも決着がつかない場合、該当者が勝利を分かち合います。
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