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  • 3人~5人
  • 45分前後
  • 8歳~
  • 2019年~

Q.E.のっちさんのレビュー

371名
1名
0
3年以上前

サルでもわかる量的金融緩和政策ゲーム。難しそうな金融用語ですが、本当はとても簡単なゲームです。

各プレイヤーは各国、各セクターの物件を自由に値段をつけて競ります。

一番高値を付けた人が競り落とします。ここまでは普通の競りゲーです。


このゲームが一味違うのはここから。最も資金投入したプレイヤーは得点計算から除外されます。

つまり、一番高額の競り値の合計が大きかった人は破産と見なされて、ゲームから脱落します。

プレイヤーは各国の中央銀行のテイですので、

輪転機をガンガン回して市場に資金を無制限に注ぎ込んでいけば、いずれ国庫はカラッポになります。

だから1億や10京の値段を付けてもルール違反ではないですが、勝つことはできないようになっています。

ということは、プレイヤー全員で2番目に大きなポイントだった人が勝利するのです。


ここからが難しくて、一番楽しいこのゲームのキモです。

各物件には値段がありません。値段がないものを競るわけですので、

相対的に各プレイヤーがどんな値段を付けてくるのかが重要になります。

判断する方法は3つあります。


1つは自分が付けた値段で競り落とされるかどうかで判断する方法。

落札できなければ、他のプレイヤーはもっと高い競り値だったと判断できます。

落札できればその逆で、他のプレイヤーはもっと低いと推測できます。

2つ目は手番の時です。各プレイヤーから値段のついたボードを渡されるので

これで全員の大まかな値付けを見ることができます。

(10だったり10000だったり0だったり色々あります)

3つ目は手番プレイヤーが提示する価格です。

みんなここを目標にして値付けをしてきますが、

従う必要はなく、あくまでも目安として利用すればいいと思います。


この3つの判断を全員がやるわけで、これで相場がなんとなくまとまってくるのが

すごく不思議な気分でもあり、非常によくできたゲームだなぁ、と感心する部分でもあります。

これは経済ゲームのテイの心理戦ゲームでもあるようです。


他のメカニズムとして、同じ国の独占セット、各セクター全部セット等々

セットを揃えてポイントを獲得する仕掛けは他にも色々ありますが、

ゲームの心臓部はこの2位を目指す競りの部分だと思います。


相場はセンチメント(群集心理)に依る部分が大きいと言われるものですが、

このゲームにコンパクトにまとまっている様がお見事の一言!

相場が徐々に収斂してゆく様はまさに

名著J・スロウィッキー「みんなの意見は案外正しい」を地で行くようです。

今まであったようでない傑作経済ゲームだと思います。

軽いゲームなのにう~んと唸ってしまうジレンマが心地よいと思います。


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はれのひ
のっち
のっち
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