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  • 3人~5人
  • 15分~30分
  • 7歳~
  • 2020年~

十六夜小町カレオさんのレビュー

173名
0名
0
4年以上前

プレイヤーが華道、茶道、書道、弓道、三味線の達人となり、和小物を集めて得点を競うゲームです。

場に複数の和小物が並んでいて、それぞれに対して手札の推薦カードを出していきます。最も多くの推薦を受けた達人がその和小物を獲得できます。もちろん自分自身を推薦することも出来ますが、「これは貴方によくお似合いですわ」「いえいえ、貴方にこそふさわしいですわ」と、お互いに推薦し合うことになります。

というのも、このゲーム最大の特徴である「師匠」への忖度が必要だからです。プレイヤーはゲーム開始時に師匠カードを1枚引き、誰かを師匠に選びます。ゲーム終了時に師匠の得点を上回ってしまった者は、忖度できない「不届きもの」として敗北となります。これが「和小物を集めたい、でも師匠の得点は越えられない…」というジレンマとなるわけです。他のゲームなら勝利点を獲得したら素直に「やった!」ですが、このゲームでは「もういらないから!やめてー!!」という悲鳴があがるのがユニークで面白いポイントです。

欠点としては、師匠カードを選ぶ際に自分自身を師匠として引いてしまう事があり、その場合は師匠がいない扱いとなってしまうことです。ルール上自分は師匠の得点を上回れないので、師匠に勝つためには「師匠を不届きものにして脱落させる」しかありません。(師匠の師匠の得点を越えさせる)
自分の師匠に師匠がいないとそれすら出来ず、ゲーム開始時点で詰みの状態になってしまうので、自分を師匠にしてしまった場合は引き直しのルールはあった方が良いと思いました。

あとは、推薦カードの枚数が少なく、捨て札をシャッフルして山札を頻繁に作り直すのが面倒です。1ゲームにつき大体3回程度作り直します。

ゲーム全体としては「忖度」や「譲り合い」などの「日本人の美徳」がルールとなり、和のテーマとマッチした良ゲーと感じました。

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大賢者
カレオ
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