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<本作品は委託を受けて販売している委託品です。>
【基本ルール】
十六夜小町(いざよいこまち)では、プレイヤーがそれぞれ伝統文化の達人となります。
ゲームでは、たくさんの和小物タイルが登場します。プレイヤーは、誰がその和小物に相応しいかを推薦カード(伝統文化のアイコン)で表し、その得票数の結果で和小物を獲得していきます。
プレイヤーはそれぞれ和小物を集め、その得点(集めた和小物タイルの点数の合計)を競います。
【ハイライト】
ゲームはとてもシンプル。ただし、ちょっと変わった2つのルールに注意。
基本的にプレイヤーができることは、和小物タイルに推薦カードを置くことだけです(特殊カードを除く)。誰でも簡単にゲームを理解することができます。けれども、どこに置くかは奥深いです。なぜなら、2つのルールがこのゲームを悩ましいものにしているからです。一つは①和小物の獲得、もう一つは②最終勝者の決定です。
①和小物の獲得
推薦カードの得票数で和小物の獲得者が決まります。基本的には、最も多く得票数を得た人がその和小物を獲得します。けれども、最多得票が2人以上居ると「どうぞどうぞ」とお互いが譲り合い、次点の人が和菓子を獲得してしまいます。この”相殺”を上手く利用して、”都合の良い”プレイヤーに和菓子を渡すことが重要な戦略になるかもしれません。
②最終勝者の決定ルール
このゲームではそれぞれに師匠がおり、その師匠に”忖度“しなければなりません。最終的にプレイヤーの得点が師匠の得点以上だった場合、あなたは”不届きもの“となり、ゲームから脱落してしまいます。ゲームの勝者は”忖度できなかった不届きもの“を除いて、最も得点の高いプレイヤーです。そのため、あなたは師匠の得点を高めながら、自分の得点も高めなければいけません。では、自分の師匠を周りに隠したほうが良いでしょうか?それもまた重要な戦略なのです。
16種類の可愛い和小物タイルも見どころ。
華やかなかんざし、涼しげな扇子、艶やかな和傘などたくさんの和小物を集めてオシャレしましょう。説明書には、16種類の和小物のちょっとしたエピソードも描かれています!
“お洒落可愛い、でも悩ましい”ななつむのボードゲーム「十六夜小町(いざよいこまち)」。
15分で遊べてお手軽、けれどもシビアな得点管理が求められるボードゲーム。プレイヤーは3~5名と幅広く遊べます。
プレイヤーが華道、茶道、書道、弓道、三味線の達人となり、和小物を集めて得点を競うゲームです。
場に複数の和小物が並んでいて、それぞれに対して手札の推薦カードを出していきます。最も多くの推薦を受けた達人がその和小物を獲得できます。もちろん自分自身を推薦することも出来ますが、「これは貴方によくお似合いですわ」「いえいえ、貴方にこそふさわしいですわ」と、お互いに推薦し合うことになります。
というのも、このゲーム最大の特徴である「師匠」への忖度が必要だからです。プレイヤーはゲーム開始時に師匠カードを1枚引き、誰かを師匠に選びます。ゲーム終了時に師匠の得点を上回ってしまった者は、忖度できない「不届きもの」として敗北となります。これが「和小物を集めたい、でも師匠の得点は越えられない…」というジレンマとなるわけです。他のゲームなら勝利点を獲得したら素直に「やった!」ですが、このゲームでは「もういらないから!やめてー!!」という悲鳴があがるのがユニークで面白いポイントです。
欠点としては、師匠カードを選ぶ際に自分自身を師匠として引いてしまう事があり、その場合は師匠がいない扱いとなってしまうことです。ルール上自分は師匠の得点を上回れないので、師匠に勝つためには「師匠を不届きものにして脱落させる」しかありません。(師匠の師匠の得点を越えさせる)
自分の師匠に師匠がいないとそれすら出来ず、ゲーム開始時点で詰みの状態になってしまうので、自分を師匠にしてしまった場合は引き直しのルールはあった方が良いと思いました。
あとは、推薦カードの枚数が少なく、捨て札をシャッフルして山札を頻繁に作り直すのが面倒です。1ゲームにつき大体3回程度作り直します。
ゲーム全体としては「忖度」や「譲り合い」などの「日本人の美徳」がルールとなり、和のテーマとマッチした良ゲーと感じました。