グミトリック白州さんのレビュー

4/10

OKAZUbrandのゲームマーケット2023秋の新作トリックテイキング。

トリックテイキングは、そこまで好きではない人の評価になります。

1~10のカード（スートは人数によって変わります）で、マストフォロー、切り札なしでやります。

ただし、フォローができなかった場合、各色で勝者が出るトリックテイキングのため、１度のトリックで、複数のプレイヤーが勝利し、各自、勝利した色のカードを手に入れることができます。

カードには数字がついており、トリックをとりやすい数字の高いカードは得点が低く、トリックをとりづらい数字のカードは得点が高いです。

この得点の合計が高い人が勝者となります。

さらにこのゲームでは、手札以外に自分を含め、誰もわからない３枚の伏せカードも配られます。

この伏せカードは、手札にフォローできるカードがあろうとなかろうと出すことができます。

これにより、ギャンブルチックなチャレンジができるトリックテイキングとなっています。

この誰にもわからない３枚の伏せカードを出せるシステムは「8と1/2」というゲームにありますが、あちらは手札がなくなってから使うので、厳密には、結構違いますね。

イラストも可愛く、個人的に「8と1/2」は好きなので、トリックテイキングがあまり好きではないとはいえ、結構期待していたのですが、いざやってみると、結局、数字が強いカードをたくさん持っている人がむちゃくちゃ強いので、手札の運ゲーという評価になってしまいました。

まぁ、これを回避するために３枚の伏せカードを出して、ギャンブルチャレンジみたいなのがあると思うのですが、それをふまえても、手札の数字が強い人が圧倒してたので、戦略と運のバランスがなんとも悪いなと思ったのが、正直な感想です。

というか、かなりパーティーよりのゲームバランスにしていると思われ、ルールブックにも基本ルールでは１回限りの勝負となっており、上級ルールとして３回の合計得点勝負となっています。こういうタイプのゲームって、プレイ人数分やるとか、◯点獲得するまでやるとかが常だと思いますが、このようなルール構成になっているところを見ると、トリックテイキング勢だけではなく、ライトな一般向けもプレイできるようにしているかなと思いました。

まぁ、トリックテイキングを普段遊ばない人には、たしかに遊びやすい方ではあるかなと思いますので（とはいえ、わざわざトリックテイキングをやるのか疑問だが）、トリックテイキングマニアがたまたま普段ボードゲームをあまりしないライト層と遊ぶタイミングに無理矢理トリックテイキングをやりたいというマニアックなタイミングがあるならありかと思います。