グリーン：ゴルフカードゲームGREEN: THE GOLF CARD GAME

ゴルフも好きなので少なからず気になっていたゲームではありました。

ゴルフをテーマにしたゲームというのはありそうで全然無いんですよね。昔おもちゃ屋さんで売っていたゲームの中にゴルフのゲームは見たことある気がしますが、お人形が実際に小さなボールを打つようなゲーム性のものだったと思います。ショットのたびにいろんな要素で大成功になったり大失敗になったりするゴルフの悲喜こもごもを単純化してゲームにするのはいわゆるアクションでないと難しいのかもしれません。

そこにもってきてこのグリーンです。まぁほとんどカードゲーム。クラブやコースを表すカード以外はボールを表すプレーヤーごとのコマとホールごとに風向きを決めるダイスが一つ、あとはキャディの助言を表現するトークンがいくつかあるだけ。

基本的にはカードを出して進むすごろくで、コースカード３枚で作られたショートコース＞４枚ミドル＞５枚ロングの順でプレーします。クラブカードを使ってコマを進めて効果を使ったり使わなかったりして、基本的にはそれが無いとホールアウトできないパターのクラブカードでそのホールを終えます。

実際のゴルフと比較するとまぁツッコミどころは多いです。風によってはウッドよりもウェッジのほうが遠くにボールが飛んだりしますし、何よりクラブはゴルフ場に着いてからほぼ運次第で集めますし、相手はとっくにティーショットをした後でも一生懸命ティーグラウンドでクラブ集めしてることもあります。クラブの種類ごとに謎のパワーが与えられるのも何だこりゃです。チッパーの「このカードで進んだ後このカードを廃棄してよい（打数に含めない）」とかもうなにがなんだか。ショットごとにその謎のパワーを「利用しない」ことを選択するとキャディトークンが増える、というのもけっこう謎。

これがねぇ。ぼんやり面白いんですよ。

意外とパー（基準打数）でホールアウトするのも難しい。すげーラッキーでバーディ、けっこううまく行ってパー、普通でボギー・・・もしかするとダブルボギー・・・という、僕らのゴルフと同じような感じにまとまるようにデザインされている気がする。

相手が早くホールアウトすると次第に不利になっていくシステムが用意されていて、あまり悠長にクラブ選びをしていると間に合わないし、かといって今あるクラブでスタートしたらひどい目にあうのは目に見えてるし・・・という感じ。

コース上の起伏なども一応再現されていて、そのプラス・マイナスとクラブごとの性能とキャディトークンで可能な能力コピー（そんなのもあるんです）などを組み合わせると意外と１打節約できたり・・・とかいうのがハマるとガッツポーズ、みたいな。

プレーヤー選ぶかもしれませんけど、正直秀作だと思ってます。