ディクシットGonzalessさんのレビュー

【評価】10/10

どれだけ仲の良い友達でも、当然知らない部分も多いと思います。このゲームは、『その絵にそういうタイトルつけるんだ』『そんな語彙力あったんだ』と、友達の新たな一面を見つけられるという部分だけでも十分殿堂入りです。

ルールも簡単で、めちゃくちゃ頭を使うというわけでもないからサクッと始められて、でも簡単すぎるタイトルではいけないという絶妙な駆け引きもある。

『おいおい、そのタイトルはおれの絵にクリーンヒットだぜ』ってなると嬉しい、親のを当てると嬉しい、自分が親の時にはもちろん当ててもらえると嬉しい、子の時にも親を出し抜いて当ててもらえると嬉しい、とにかく毎ターンに喜びを感じるチャンスがあります。人のターンで自分のを考えておけるから、ダウンタイムも短い。

また、深い友人になると細かいセンスや癖を見抜いてくれる。他のみんなはわからなかったのに1人だけ選んでくれてたりすると、絆の深さを感じて心地よい。ドヤ顔で見抜いた感じを出してきて他の人のを選んでた時には、わかってねえじゃねえかよ！と笑い合える。

なんてハピネスに満ちたゲームでしょうか。

マイナス点をあげるならば、絵画系の宿命ではありますが、繰り返しやりすぎるとやはり飽きは来ます。前回つけたタイトルがアイデアの邪魔をしてきます。拡張せども拡張せども、その問題はずっとついてきますね。でもこのゲームの持つ大きな魅力と比べたら、微々たるものです。