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  • 2人~4人
  • 120分~180分
  • 14歳~
  • 2018年~

ブラス:ランカシャーひめくりさんのレビュー

849名
2名
0
約5年前

ブラス:ランカシャー(Brass: Lancashire) →BGG8.1


デザイナー:マーティン・ワレス(Martin Wallace)



10年ほど前に出た「ブラス」のリメイク。

旧版を知らないため、ルールの違いについては割愛をさせていただきます。



背景は1770年~1850年ごろのイギリス産業革命の時代

石炭を運河で運んでいた運河時代と、蒸気機関が発達し鉄道網が引かれる鉄道時代の2時代にわたってプレイをする。

建物を建ててそれを完成させることで町を発展させていき、さらに町と町とのつながりによる得点を競っていく。


細かいルールなどは割愛させてもらいますが、それぞれに色々とルールがあるので、最初は戸惑いましたが、実際にプレイを進めていくとだんだんと靄が晴れ、運河時代が終わるころには非常にすっきりしている印象を受けるようになりました。


基本的には手札のカードでプレイするため、選択肢は多いながらも、手札とカードのランダム性によってある程度絞られはしますが、計画性が求められ、程よい運要素がありながらも悩ましさもしっかりとあり、非常に楽しい。



個人的にブラス:ランカシャーで特に面白かった要素は大きく2つ。

・輸送網のシステム

・建てただけでは得点にならないシステムと時代の切り替わり



まず、一番面白いのは輸送網のシステム

資源、というか、石炭は手元に移動するわけではなく、ボード上にあります。

石炭を調達するためには、炭鉱のある場所から使いたい場所への輸送網を作らなくてはならず、その輸送網も自分のものだけでなく、相手の輸送網も利用できる点が非常に面白い。


もちろん相手の石炭も利用することができる。

しかし、炭鉱から石炭が無くなることにより、炭鉱が裏返り得点化するので、できれば自分の石炭を使いたいが・・・

石炭は建築現場の一番近いところから調達される。というルールも非常に面白い。

この輸送網が生み出すインタラクションは本当に面白い。


また、建物を町に建築する際には自分だけの連続した輸送網を持っている必要がある。(*1)

でも資源は相手の輸送網も使える。と、ちょっとこんがらがりますが、

町に建物を建築するには、自分の輸送網で隣接してないとダメ。でも建築のための資源は誰の輸送網からでも持ってこれるよ。という感じ。


当然輸送網は先着1名様しか作ることが出来ないため、出遅れると点数を得られないだけでなく、都市カード以外での建設を封鎖される可能性も。

この輸送網のインタラクションが本当に面白い。

今書いたこと以外にも輸送網のインタラクションは大小含めて感じることが多いが、ぜひ皆さんもプレイして体感していただきたい。



そして2つ目。建てただけでは得点にならないシステムと時代の切り替わり。

多くのゲームでは建物を建てるだけで得点を得られますが、ブラスは建築するだけではダメで、

その建物によって特定の条件を満たすことによってタイルを裏返すことができます。

タイルを裏返すことによって、初めて勝利点を得る条件を満たしたり、収入が増えたりします。(*2)


そして、ゲームは運河時代と鉄道時代の2時代にわたってプレイするが、運河時代が終わると、時代遅れの建物(レベル1)や、運河による輸送網は全て撤去された状態で鉄道時代を迎える。


建物もレベルの低いものからしか建てられないので、運河時代をどう進めていくか。

開発アクションでレベルの低い建物を除去してレベルの高い者を建てていくか。

運河時代にレベル1を全て建てて得点を確保しつつ、鉄道時代に移行するか。

そんな悩ましさがつきまとう。


今回自分は運河時代にレベル1の建物蚤を建てていき、しっかりと得点をいただいた状態で鉄道時代をまっさらな状態で迎える方向で行きました。

結果は3点差で1位にはなれませんでしたが、運河時代も鉄道時代も輸送網を重視し、しっかりとしたネットワークを作ることでかなり競ることができました。

運河時代でのはじめの借金のタイミングをミスっていなければワンチャンあったかもですね。

初プレイのはじめの方だったので仕方ないね!



とにかく、悩ましくも楽しいブラス。

個人的には今年のベスト10に入るゲームでした。

機会があればぜひリプレイしたい作品です。




(*1):都市カードによる建設ではなく、建物カードによる建設の際のルール。

都市カードによる建設は自分のネットワークの一部にある必要はないが、建物カードによる建設の場合は自分のネットワークの一部である必要がある。


(*2):建物は裏返しただけでは収入しか上がらない。裏返した状態で時代を終えて決算時に始めて勝利点になる。

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