ボタニクス白州さんのレビュー

5/10（BGAの評価）

2024年ドイツ年間エキスパートゲーム大賞推薦リスト（ロングリスト）入り作品。BGAに出てたのでプレイ。

今やモダンな印象が強い、ドイツ年間ゲーム大賞最多受賞メーカー「ハンス・イム・グリュック」の作品。

内容は、キングドミノの獲得システムを流用して、個人ボードに植物園をつくっていくゲーム。

エキスパート大賞の推薦リストなだけあって、少し要素は多いものの、わかりやすい部類のゲームだとは思う。

手番は全部で16アクション（前半後半あって、8手番ずつ）に一応、最後にお金余ってたら1回だけ追加アクション可能。その限られたアクションの中で、18箇所に植物を配置していく。

ただ、植えるだけではダメで、横列と縦列で別々の得点達成条件があるのが特徴。

横は指定された植物を植えたり、育てたり（水をあげるとレベルアップする）すれば良いので、イメージつきやすいが、縦は全ての空き地に植物を植えて、かつ、その中で一番レベル高い植物の得点が入るという珍しい設計。逆に言えば、1つでも空き地があれば、その縦列は0点になってしまう。

縦列は、3-5-5-5の4箇所あり、それぞれ最大得点が15点なので、どこかが0になってしまうと地味にキツイ。

基本システムがキングドミノなのと、ボードゲームらしい成長トラック的なものに早く取るほど高得点のものがあったりするので、最低限のインタラクションは保証されているが、いかんせん、16手番の流れがほとんど決まってしまっているのと、キングドミノのように倍々で増えていくような拡大生産的なものもないので、あんまり差がつかないゲーム展開なのは気になった。

面白いかと聞かれれば、ほんのちょっと間を置いてから「面白いかな・・・」となるような感じの面白さ（笑）

普通よりも、ほんのちょっとだけ面白いみたいな・・・。なので、この評価。

このゲーム、なんていうか、展開に抑揚がないので、すごいコンボできた！得点のびた！やりたいことができた！みたいな気持ちいい瞬間が昨今のゲームと比べて少ないような気がしたのが原因かも。

ドイツ年間エキスパート賞をコンプリートしてやろうという意気込みを持っていなければ、無理してやらなくてもいいゲームだけど、別につまらないゲームでもないので、やりたい人がやればいいじゃないでしょうか。（現時点で、日本流通していないっぽいですが・・・）