スピリット・アイランド午後くまさんのレビュー

侵略者と精霊の勢力争い

単独プレイヤーです。

　ソロプレイの評価が高かったので購入したものの、積まれていたげー。イラストが不気味でプレイ意欲がそがれていたので仕方がない。実際にプレイしてみると、箱のデザインではイメージできない楽しさが。イメージイラストは赤い船が侵略者で島にいる精霊？がプレイヤー。何となく精霊無双じゃねと思いきや、侵略者の行動力凄まじき、火の如く侵攻していきます。ゲームシステムは少し複雑にみえて分かり易いです、も、ボドゲ経験者向けの内容です、

　現在、拡張もラインナップにありますが英語版になります、有志による日本語化もすすんでいるシリーズのようですが、カードの言語依存の割合が大きそうなので日本語版を大人しくプレイする事にしました。

　1人から4人までの協力プレイになります。重めのプレイで考察に時間をかけると何時までも続いてしまうような内容です。ソロプレイだと若干難易度上がるような気もします。ワイワイ盛り上がるよりも、少数の気の合うメンバーで落ち着いてプレイ出来る環境が良いではないでしょうか。頭を使うのでチョコ系の甘い菓子がベストチョイス。

　プレイスペースは思っていたよりも割とコンパクトに収まりました。プレイ人数が増えると島の形をしたMAP枚数が増え、当たり前ですがプレイヤーの数だけプレイスペースも必要になります。精霊（プレイヤー）の選択出来る種類が多く、能力やアビリティに個性があり何度も楽しめそうです。それぞれ上級者向け精霊や、初心者向けが設定されており実力に合わせての選択も可能。侵略者側ではなく、島を守る精霊側のプレイということで、固有能力、天災級なパワーを遺憾なく発揮し侵略者を島から追い出すのが目的、ある意味悪魔の所業。

　自分の存在マーカーを島に配置していくことで、能力が解放されていきヤレルことが増えていきます。あとは手札の管理回収、プレイで侵略者を不安にさせる行動・攻撃をしクリア条件を達成することでエンド。色々な要素を採用していますが、ルールは意外とシンプルでした。

　侵略のペースが序盤から半端なく展開早いこともあり、慣れるまでは焦る。侵略は毎ターンカードで管理されていて淡々と行われます。敵の行動に関しては、流れやルールが決まっており悩むこともなし。2ターン先まで何となく行動が予想出来、それに対応して現地民をどう配置するか、能力をどこに発揮させるか、カードの発動タイミングはと、こちら側の考える時間が多い。

　初プレイでは、一応初級者用の精霊と、難易度さげたルールでプレイするも、土地の荒廃が進みゲームオーバー。中々の難易度ではないのかこれは。まだプレイ回数が少ないからなのか、何を改善すれば良いのか悩むところまで到達出来ず。自分のプレイスタイルに合う精霊を探しながらのプレイ。なんとも中二くさい言い回しが多くにやにや。

　侵略者駒が白いミニチュアで、なんかかわいらしいわ。そしてなぜか木製駒なキノコ現地民。足りなくなった時はきのこの山で代用しても良いだろう。

　侵略者は不思議なことが起こると、不安に襲われ撤退したりする。なんともメンタル面で撃退するとは新鮮な解釈です。いかに不安にさせるか、そんなことを考えすぎると他がおろそかになり積んでしまう。

　初回プレイは何もできずに敗北。消費コストの高い能力は、強力ですが発動条件が難関だったり、1ターンのカード使用枚数なんかも制限かかっているので、しっかり組み立てて進行していかなければならない。なんとなく流れや展開がわかってくると、自然と適応してく事が出来るようになっていきますが難しい。

　いまだクリアならずですが、評価の通りなかなかな作品です。あっさり系やワイワイ系が好きな方にはオススメ出来ないけれど、思考系やじっくり重量系に耐性がある人にはオススメしたい。思ったより面白く、少しやり込みたい気持ちが湧いてきた。拡張も慣れてきたら導入していきたいと思います。