リ・アクトSak_uvさんのレビュー

書道家、踊り手、ストリートペインター、占い師、刺青師、画家、彫刻家、アニメーター、DJ...
超能力を身につけた芸術家たちの、最強を決める戦いが今、始まる。
最強の芸術家は、誰だ？
という感じのゲームです(なぜ芸術家が戦う？)

ゲームシステム的には１VS１形式でフィールド上に配置されたユニットをキャラクター固有のデッキを駆使して戦い、相手を３発先に殴った方の勝ち、というシンプルなゲームになっています。

キャラクター固有のデッキを使うという点がポイントで、それゆえに非対称戦になります。キャラクター自身がダメージ能力を持つ者、眷属(Summon)に攻撃させることでダメージを与えることが可能になる者、さらには自分ではなく眷属がダメージを受けないと倒されない者やデッキ自体を持たない者までいます(笑)。

交互にターンプレイを行ってゲームを進めていくのですが、ターンプレイヤーのカードプレイに対してリアクションカードを重ねていくことで割込み行動を差し込み、相手の行動を無効化したりさらなる強化をしたりと一瞬のうちに様々な行動が交錯するのは楽しいです。ちょうどTCGで割込み処理をかけて行動を変化させる要素をボードゲームに持ち込んだ感じですね。

コンポーネント、ルールブック等も美麗で読みやすくプレイ感も楽しいゲームですが、残念な点が１つ。デラックス版のアクリル駒が台座に刺さらないところです。無理やりねじ込もうとすると台座が割れます(涙)。
アクリルにコーティングが施されており、これが台座の差し込み部分までかかっていることで駒の厚みが増して台座のはめ合いと担いでいるのが原因なので、アクリル駒の差し込み部分をヤスリで削ってコーティングを削りましょう。そうすれば駒が立ちます(BGGにも同様の記載あり)。

美麗なグラフィックとリアクションチェインを組むコンボ感、１戦あたりのプレイ時間が短いこともあり繰り返し遊びたくなります（非対称戦故の相性問題があるのも事実ですが）。
プレイする機会があれば是非遊んでみてくださいね！