ナイト・エクスプレスNight Express

ここは欧州。俺は鉄道会社の経営者。夜行急行で旅をする人たちを捕まえて、自社の列車を使ってもらおう。早くてきれいで環境が整った列車なら、みんな利用してくれるはずだ。ライバル会社よりも魅力的な列車を、ライバルがいないブルーオーシャンに向けて解放するんだ。時には会社の状態を鑑みて高価な新型列車をリースしたり、安い列車を買ってアップグレードしたりすることも大切。そして目指すは欧州一の鉄道会社！
という感じのゲームです（たぶん）。

いわゆる鉄道会社系のゲームなのですが、このゲームの特徴は列車それ自身に着目してその運用を上手くすることで勝利点を稼ぐという点が他と違います。

プレイヤーは列車を走らせる経路を選択し、そこに投入する列車をオークションで購入してオプション装備を整えて顧客満足度（勝利点）を上げていきます。そこで得た収入を使って次のターンでさらなる投資をして...と、あ、拡大再生産だ(笑)。
4ターンプレイして最終ボーナスを得たのちに勝利点が一番高い人が勝ち。

スタートプレイヤーから順に、展開されているルート一覧から好きな経路を選びます。その経路に乗りたいお客さんの数と所要時間（長いと勝利点が減り、短いと勝利点が増えます）が書いてあります。この時、他プレイヤーがすでに列車を走らせている経路を通ると共に乗客数が減ります（基本的にはバッティングしているプレイヤー数が多いほどお客さんが減ります）。

その後、列車購入オークションに入ります。列車を購入する権利を得た後は、代金を払わずリースして列車を運用することも可能です（対価として毎ターン勝利点を支払う必要がありますが）。また、競りに負けて安い列車を購入することになってもさらに代金を支払って上級列車にアップグレードすることもできます。
また購入した列車や既存の列車を運行させるルートを差し替えることもできるので、列車によって最大利益を出す路線はどこかを考えながら配置転換させていくのも面白いです。

列車購入後のオプション装備購入フェーズはワーカープレイスメントになっており、早い人ほど安くいい装備を購入できる仕組みになっています。なので、スタートプレイヤーを得られる権利にワーカーを置くかは悩ましいところです（他のゲームでも一緒ですね）。この列車をカスタマイズする感覚はミニ四駆に通じるところがあると思います（私感）。

その後、イベントカードを引いて効果を適用し、勝利点と収入を得ます。収入＝そのターンに得た勝利点なので、富める者はさらに富む、感はありますね（十分挽回できるレベルではありますが）。

ターンエンド前に獲得できるプロフェッショナル（以後のターン中ずっと有効）の能力が強めな気もしますが、勝利点の低い人から選択して獲得できるので格差を埋める役割をしているのかな、とも思います。

個人的に一つ気になる点は、毎ターン各プレイヤーに配られるイベントカードが１－４ターン用と３－４ターン用に分かれていて、3ターン目になったら混ぜて使う、という点でしょうか。
効果の振れ幅（＋－とも）も違うし、何よりもゲーム終了後に分けなおさなくてはいけません(笑)。

少し重めではありますが、鉄道を扱ったゲームのうちでも毛色が少し異なるこのゲーム、プレイする機会があれば遊んでみてくださいね！