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  • 2人~5人
  • 60分前後
  • 10歳~
  • 2011年~

ランカスターmaroさんのレビュー

453名
6名
0
4年以上前

2011年のクラマーの作品。古色蒼然とした箱絵ですが、中身もなかなかどうしてそれに負けていません。って言うのは良い意味でです。

翌2012年にはツォルキンやテラミスティカ、ロビンソンクルーソーなどが発表になっています。ガリガリのインタラクションはもう下火で、大人的なインタラクションや競力/半協力など、今風なゲームが増えてきたころでした。

ランカスターは、イングランドにおける勢力争いをテーマとしており、ワーカープレースメント、エリアマジョリティ、投票/競りなどの要素をミックスしたゲームです。

かなり強めのプレイヤー間インタラクションを備えており、肉食系ボードゲーマにはたまらない内容となっています。


ゲームではまず、自軍の騎士をイングランド各地方に配置していきます。地方を支配しているプレイヤーは後のフェイズで様々な報酬を得ることができます。ただ、このゲームでは、騎士駒にはレベル1~4のランク分けがされており、レベルの高い騎士駒は,配置済みのレベルの低い騎士駒を追い出すことができるというシステムが採用されています。その際、従者を一緒に配置することで騎士駒の能力を一時的に引き上げることもできます。このあたりからして、一般的なワカプレとは一線を画しています。

また、ここでは各都市のほかに自分の城や、外敵に対する共闘にも兵士を置くアクションもあります。

そしてこのゲームの最も特徴的な部分である、投票が行われます。ここでは、毎ラウンド3つの新たな法律が投票にかけられるわけですが、この法律の内容を吟味して、他プレイヤーとの利害を判断した上で3つの法律にどのように票を割り振るかの判断を強いられます。

ちなみにこの法律というのは、勝利点にも直結する、いわゆるボーナスカードのことです。
「レベル4の騎士1人につき〇〇勝利点を得る」(例です)みたいなものがプレイヤー同士の投票で決められるのですから、ある意味無茶苦茶ですが、これによって各自の思惑がぶつかり合い、深みを与えているものと感じます。


ゲームは5ラウンドで終了。

ラウンドの処理は要約すると、
騎士駒の配置→投票(法律の適用)→報酬の獲得(外敵との戦争処理)
というところなので、慣れてしまえばそう複雑ではありません。

ルールはややシンプルな分、他のプレイヤーとの読み合いに集中することができ、濃密な時間を過ごすことができます。

システム的には人を選ぶものではありますが、1990年~2000年近辺のインタラクションたっぷりのゲームを現代的にアレンジした素晴らしい作品です。


評価7/10  重さ7/10

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