コウハクKōhaku

お手軽タイル配置ゲーム、Kōhaku。錦鯉が泳ぐ日本庭園、所謂koi pondをタイル配置により作っていくゲームだ。

ルールは特に難しい点や特徴的な点は殆どなく、ルールの難解さの指標となるBGGウェイトは1点台が付けられており、koiタイルとpondタイルを隣接するワンセットで取らなければならない点や配置する際にkoiタイル同士、pondタイル同士は隣接して置けないという点が強いて挙げれば特徴的となる。

pondタイルは得点の方法を決定づけるタイルであり、それによりkoiタイルを得点化することとなる。同じタイルでも配置の方法によって得点が変わってくる為、パズル的なプレイ感が強い。

タイルのめくり運にも大きく左右されるし、大局的な戦略よりもその場の対応力が必要となるゲームでCalico的な側面もあるが、配置の自由度が高いためより緩いゲームである。そのため毎回変な形の池が出来上がるのは面白いところだ。この出来上がる池の歪な形も日本庭園の池の形を彷彿とさせ、想像力を掻き立ててくれる。

もちろん短時間でプレイでき内容も面白いというのは良い点だが、このゲームを素晴らしいものにしているものの大きな要素としてそのコンポーネントが真っ先に挙げられる。タイルはアクリル製で奥行きのある加工がされており非常に美しく、アートワークも100点満点だ。

第二刷からはタイルが紙製になるとの情報があり残念な限りだが、個人的には高くなってもアクリルタイル版の需要はあると思うので、クラウドファンディングでリプリントしてくれることを願っている。