ホットドッグ白州さんのレビュー

8/10

エルグランデのコンビが昔出したカードゲーム。

カードゲームのレアゲーの常連だったが、まさかのリメイクされるということでレビューしてみる。

古参からイカすデザインとはげたかのえじきの進化系のようなスタイリッシュなシステムでレアゲーなのに複数個持ちのマニアが何人もいるほどのカルト的人気を誇るゲーム。

基本はホットドッグを販売することを目指し、手札のホットドッグを他の人とかぶらないように出していく。

テーブルは3つあって、それぞれ何本売れるかが毎回違う。

一気に売ったほうが大量得点できるが、誰かとかぶった場合、出したホットドッグの数が少ない方が優先となり、よくばりすぎると、そもそも得点できないというジレンマがウリ。

さらにお金もカードになっていて、これが最終的に得点になるのだが、ホットドッグを出すときに一緒に出すことで本数の調整ができるという渋い調整が素晴らしい。

素直にこのゲームがリメイクされるのは、嬉しいが、危惧してはいたものの、やはりパッケージデザインが変更されてしまったのは、少し淋しい。

いや、かなりかっこいいパッケージデザインだと思う・・・というか、普通にカッコいい（笑）

だが、カラーデザインといい、ネオンのロゴといい、わざとデザイナー名とかいれないシンプルさの追求といい、新パッケージのメーカーロゴが微妙に気になってしまうといい、やはりあの昔のデザインに惹かれてしまうのも正直なところ。あのままのリメイクだったら最高だった。

あと、このゲーム、思いっきり他の人との読みあいのゲームなので、このゲームを知らない層が、どのくらい興味を持って、どのくらい楽しんでくれるかは結構気になる。

最近のボードゲームをやる人って、他の人に邪魔されたくない、邪魔したくないといったゲームを好むと思っているのだが、このゲームは、がっつりインタラクションが入るので、「結局、ただの読みあいじゃん？」みたいにあっさりとした感想で終わってしまわないか、古参だけが一時期、わーわー言ってるだけにならないか、ちょっと心配でもある。

また、このゲーム、そのデザインとシステムの絶妙なバランスと作者がエルグランデコンビという箔、そしてレアゲー常連というブランドが少なからず、このゲームの人気を支えていた気もするので、これが一般流通して、エルグランデコンビとかレアゲーだったとか知らない人が遊んでみたら、どう感じるのかも気になるところ。

とまぁ、グダグダいってしまったが、ゲーム自体は素晴らしいので評価７＋デザインの良さ＋１といった感じで、（昔の名作の偏った思い出があるとはいえ）良いゲームなのには、間違いないと思うので、興味ある人は、ぜひやってみてはいかがだろうか。

まだルールは公開されていないと思うが、旧版とどこかちょっとでもいいから、変更点あれば、個人的には嬉しいところなので、続報を期待したい。