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  • 1人~4人
  • 60分~120分
  • 10歳~
  • 2023年~

ヒッコリー・ディッコリーリーゼンドルフさんのレビュー

435名
8名
0
約1年前


カッコウ王主催の宝さがし競争が始まった。ネズミたちは様々なお宝を集めて王様の賛辞をうける。

しかし王様もうっかり大事な宝物を失くしてしまう。


まぁ、家屋から様々な宝物を手に入れ、時計の針に乗って王様の下にお宝を献上するのがこのゲームの目的となっている。

とはいうものの・・・日本の鳩時計でいう所の鳩の位置に・・・カッコウである。


うん、文化圏の違いなのかそういう原作の絵本があるのかはともかく、コンポーネントやストーリーはどこか絵本チックなものを感じる。

ゲームのセッティングはこんな感じ、時計をモチーフにしている。針もちゃんと回るようになっているのだが


時計の針の特徴


なによりこのゲームの売りはワーカーであるコマが長針の上に乗り移動するとということだ。他にあったようでなかった仕掛けである。


ゲームは7時を指してスタートし、1時間の長針が回るとラウンドが終了する。そして短針が12時を指したらゲームは終了する。


各ネズミは指定された文字盤のアクションポイントに待機した状態でスタートします。長針が5分ごとに針を進めてネズミがいる場所に到達すると、どちらかを選びます。


・そこのアクションを行い、タイルを獲得する(順番は任意)

・針の上に乗る



ただ、針の上にネズミがすでにいる場合、先にアクション出来るのは針の先端にいるネズミから順番に行動が決められる。なので、アクションポイントに居座ってもタイルが獲得しずらいという展開が起こりやすい。

もちろん針に乗ったネズミたちが降りないという選択をした場合文字盤にいるネズミの手番になる。ここの優先順位はマニュアル等をご確認してください。


ただ、この満員の長針に・・・


じゃあ乗るわ


ってなった場合・・・乗る位置は針の根元から乗り込むので・・・


先頭にいたコマが転げ落ちそこアクションを行うことになります。ご覧のように1マスのコマもいれば2マス分埋めるコマもいるので、そこの取り合いは結構激しいですし、プレイ人数によってこのスペースは狭まります。


さて、では大まかにアクションの説明をします。


カードの獲得



主にこのアイコンのカードを獲得します。初期に一枚手札にありますが、これの効果をどちらか1つを自分のターンに任意で行えます。右側のアイコンし納品するときに使いますので説明は後ほど。


時計の鎖を駆け上がる


時計ボードの下にあるこちらですが、これも競争要素かあります。



コマがこの上を駆け上がっていき一番上に到達すると、右の紐が上に上がります。もちろん右の紐が上がるたびに頂上に登ったボーナスは減っていきます。


新しいネズミの登場


文字盤の1にあたりますが、ここでアクションをするとこのネズミが使えるようになり、初期位置はどこからスタートしても構いません。

ちなみに文字盤のアクション以外にもカードからも使うことができます。


探索

これは布袋からタイルを獲得します。

獲得すると各ネズミのイベントリーに置かれ、これ以上にタイルを持つことはできません。

ちなみに長針に自分のネズミがいた場合、受け渡しをすることが可能です。


商店


手持ちのタイルを支払うことで、色付きのタイル2枚か、オールマイティータイル1つを手に入れることができます。

このオールマイティタイルが結構優秀でして、手に入れられるなら買った方がいいでしょう。


納品



集めたタイルを6と11の文字盤でアクションをして納品します。

このタイミングでカードの右側を使うことができます。


この時に勝利点が入るのですが、得点計算が3通りあります。

1 納品したタイルの個数

2 タイルの最大の種類数

3 タイルの色の最大数

これらを足したものが勝利点になります。

まぁめんどい方は裏面に計算機へつながるサイトがあるみたいなので活用してみて下さい。


そしてボードの左側のミッションカードを達成していたら勝利点を追加でもらえます。ただし1回の納品に1枚だけです。


ちなみに12時のカッコウ王も納品ポイントなんですが、金色のタイルのみ受け付けます。しかし報酬は破格です。

ただ、このタイルそれぞれ1つずつしかないので1ゲームに出てこない可能性があります。


そして納品したタイルを個人ボードにはめ込みます。縦横それぞれ一列揃えたら最終得点で5点入ります。オールマイティーはここでも有効です。


個人ボードは各プレイヤー配置が異なっています。ちなみにネズミの初期配置も左下に書かれていますが、どれもバラバラになっています。

各ネズミには特殊能力があるので、それらの個性を生かしていくのもゲームを楽しむコツだと言えます。


これらのアクションを活用して長針に乗って移動しつつ、外国の列車よろしく長針にしがみつきながら移動し、タイルを個人ボードにはめていき、時計の紐を駆け上がっていくという。

結構やることは多いですが、時計の針でしか移動できない。交通機関が渋滞しずぎてうまく乗れないこのジレンマが見た目と反してゲームとしてのプレイ感を生んでいるのかと思います。


猫の手

あと言ってなかった要素がこちらです。



かわいい猫の肉球のトークンですが、2ラウンド目以降から10面ダイスでネズミが降りられない場所を作ってくれます。(人数によって枚数は変わります)


なのでさらに悩ましい要素がここで生まれてきます。


ソロも一応ありますが、猫が基本邪魔をするだけのソリティアです。しかし、100点以上出さないと敗北という厳しいものとなっています。


あとこれは欠点ですが


このボード、針がじゃまでこのまんまじゃ折りたためません。


こんな感じでいちいち組み立てないといけないと言うのが欠点でしょうか。


見た目のコンポーネントから、十分楽しめる上に、時計の針を回すというギミックで十分なゲーム性を持ったこのゲーム、機会がありましたらどこかで試してみてはいかがでしょうか。


長文おつきあいくださいりありがとうございました。

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