- 2人~4人
- 30分~90分
- 10歳~
- 1988年~
サラマンダーAliceさんのルール/インスト
コンポーネント
ゲーム盤 1枚
人間コマ 4個(王:赤、王女:黄、盗賊:灰、僧侶:白)
石(円柱形の駒) 4個
回答カード 8枚(JAとNEINの2枚が4組)
サラマンダー・カード 47枚
杖(ダイス) 3本
ゲームの目的
3枚の異なる種類のサラマンダー・カードを出したところで、そのプレイヤーに点数が入ります。この点数は、出したカードの組み合わせによって1点〜84点まであります。(計算方法は後述)
前もって一定の点数を決めておき、最初にこの点数に到達したプレイヤーがこのゲームの勝利者となります。
ゲームの用具の説明
1. サラマンダー・カード
サラマンダー・カードは宝が隠されている位置を表しています。全部で47枚あり、次の3つの種類に分けられます。
(1)元素カード
盤上の4つの区画を示します。4枚ずつあり、全部で16枚あります。
(2)石カード
各区画の縦の列を示します。5枚ずつあり、全部で15枚あります。
(3)数字カード
各区画の横の列を示します。1が1枚、2が2枚、3が3枚。4が4枚、5が3枚、6が2枚、7が1枚と全部で16枚あります。
2. ゲーム盤
ゲーム盤には、中央正方形の牢獄の各辺に長方形の区画が付いた大きな十字の図形が描かれています。価格と区画の間には、4つの駒の出発地があります。王の城、女王の城、僧の修道院、盗賊の廃墟です。出発地の色は、駒の色と同じになっています。その下には、5つの石畳の道があります。道はそれぞれ跡切れていますが、次の道と繋がっており、駒はその上を時計回りに進みます。
1つの区画は縦7行横3列、計21の小さな部屋に分かれており、4つの区画を合わせて全部で84部屋あります。サラマンダーの隠れている場所は、次の3つの手がかりによって84部屋の中から特定されます。
(1)区画 : 空気、水、地、火と元素の名前のついた4つの長方形です。
(2)列 : 長方形を横3つに分けます。石の数で表され、左から石1個の列、石2個の列、石3個の列となっています。
(3)行 : 長方形を縦7つに分けます。上から1、2、3・・と番号がついています。右側の絵は関係ありません。
この情報から、区画・列・行の3枚のカードにより、1つの位置を示すことができます。
3. 杖
杖は進行のための1〜4までの数が表されているのが2本、絵が描かれているのが1本あります。プレイヤーはこの3本を同時に振りますが、まず絵の杖の指示に従い、次に数の杖によって駒を動かします。
駒が動く数は、2本の杖の数の合計か差のどちらかを選ぶ事ができます。合計の時は2〜8まで、差の時は0〜3までの数を動く事ができます。2本の杖の目が同じ場合の時に差を選んだ場合は駒は動きません。
絵が描かれている杖にはトカゲの絵が2つと、石の絵が2つ描かれています。トカゲの絵が出た時には、直ちにサラマンダー・カードを引きます。石の絵が出た時には、自分の石をある位置に置きます。(置き方は後述)
※ゲームの準備
1. プレイヤーは自分の役割を決め、その人間駒と、同じ色の石(円柱形の駒)を出発地に置きます。
2. 次に、カードの裏に自分の役割カードの絵が描かれた回答カードを2枚取り、自分の前に置きます。
3. サラマンダー・カードを良く切り、各プレイヤーに2枚ずつ伏せた配ります。残りのカードは盤の横にまとめて伏せておき、山札とします。
4. プレイヤーは配られたカードを見ます。もし2枚が同じ種類のカードだった時は、どちらか一方を表向きにして捨て札にします。そして1枚でゲームを始めます。
5. 順番を決めます。スタートプレイヤーを決めてから時計回りで順番に行動します。
※ゲームの進行
1. 杖を振る
まず3本の杖を振ります。出た目によって次の事を行います。
(1) 絵の杖の指示に従う
トカゲの絵が出ていたら、山札からサラマンダー・カードを1枚取ります。(他のプレイヤーに見られないように注意!)手持ちにするカードについては、次の2つのルールがありますので、それに従ってカードを捨てます。
ルール1 3枚以上のカードは持てない
ルール2 同じ種類のカードは2枚以上持てない
カード1枚しかないところへ、持っているのと異なるカードを引いた場合は捨てる必要はありません。同じ種類のカードを引いた場合は、どちらかを選択して捨てます。2枚持っていて、3枚目のカードが異なる場合、好きなカードを入れ替えて捨てます。カードを捨てる時は、必ず表向きにして捨てます。
石の絵が出た時は、円柱の駒を動かします。駒を置く場所は、自分の持っているカードの通りにしなければなりません。
例1) 元素カード水+石3つの2枚の場合
水の区画の石が3個の列のどこかに駒を置かなければならない。
例2) 元素カード火1枚の場合
火の区画であれば、どこでも好きなところに置く事ができます。
カードを1枚も持っていなければ、動かす必要はありません。駒を置く時は、自分の持っているカードが他のプレイヤーにバレないように気をつけて下さい。
(2) 数の杖により駒を動かす
次に数の杖を見ます。一人のプレイヤーの前には5つのマス目がありますが、これは隣のマス目と繋がっていて、駒はこの上を時計回りに進みます。
駒は最初、自分の出発地にいます。そこから出る時は、5つのマス目の中央を1として進みます。また2本の杖の数の目が同じだった時は、進んだ後に(差で進まなくても構わない)もう一度杖を振ってプレイを行う事ができます。
2. 質問をする
自分の駒が、他のプレイヤーの出発地の前の道に止まった時、そのプレイヤーにたいして質問をする事ができます。例えば、僧侶が王の城の前の道に止まったときは、王のプレイヤーにたいして任意で質問ができます。
質問は口頭で行います。その内容は、持っているカードの種類について1つだけ聞くことができます。例えば、「空気のカードは持っていますか?」「5のカードを持っていますか?」「石2のカードを持っていますか?」と聞きます。聞く内容は、そのプレイヤーの石の位置を参考にして下さい。
質問されたプレイヤーは「JA(ヤア)」(=はい)か「NEIN(ナイン)」(=いいえ)で答えます。相手に回答カードを1枚渡します(絶対に嘘はついてはならない)質問をしたプレイヤーは、渡されたカードを他のプレイヤーに見られないように元に返します。質問をされたプレイヤーは、次にカードを引いた時に知られたカードを捨てる事ができます。
質問をしたプレイヤーが、次の順番の時に小さく動いて5つのマス目から出なければ、また同じプレイヤーにたいして質問をすることができます。牢の中にいるプレイヤーが質問をされた時は、直ちに牢を出されて自分の出発地に戻ります。
※1人のプレイヤーが持つ事ができるのは最高2枚です。従って、3種のカードによる組み合わせを作るためには、どうしても他のプレイヤーのカードが必要になります。質問はその為に行います。
3. 組み合わせを公開する
自分の手札と、他のプレイヤーの手札を合わせて3枚の異なる種類のカードの存在がわかったら、それを発表する事ができます。自分の手札2枚と他のプレイヤー1枚、もしくは自分の手札1枚と他のプレイヤー2枚でなければなりません。他のプレイヤー3枚がわかっていても、発表することはできません。
発表するには、自分の駒を出発地に戻さなければなりません。戻る時は、自分の前の5つのマス目の中央から出発地に入りますが、丁度の目で入らなければなりません。
出発地に戻ったプレイヤーは、組み合わせを発表します。まず自分の手札を見せ、次にプレイヤーを指名して、カードの名前を言います。例えば「女王が5のカードを持っている」というように言います。指名されたプレイヤーは正直に答えなくてはなりません。
正しい時は、そのカードを差し出さなければなりません。発表したプレイヤーはそのカードを加えて、完成した組み合わせを自分の前にそのまま置き、点数をつけます。石の駒は出発地に戻します。
間違った時は、発表したプレイヤーは牢に入らなくてはなりません。駒を盤の中央の牢に入れます。
※失敗した時は、自分の手札が他のプレイヤーに知られてしまうので、非常に不利になります。
4. 得点計算
各カードの数字のかけ算で点数が決まります。
(例1)
元素カード地 3点
石3個 3点
数字2 2点
3×3×2=18点
(例2)
元素カード空気 1点
石1個 1点
数字1 1点
1×1×1=1点(最も点数の低い組み合わせ)
※牢獄
1. 牢獄に入るのは次のような時です。
(1) 道の上で、自分のいるところに他の駒が入ってきた時。
(2) 組み合わせを発表する際、指名したプレイヤーの持っていなかったカードを言った時。
2. 牢に入っている時は、進行のために杖を振る事はできません。牢を出て出発地に戻るためには・・
①杖を振って鍵をそろえる
②他のプレイヤーに質問される
③組み合わせを発表して完成させる
牢に入っている時は、以下の事が1つできる。
①鍵をそろえるために杖を振る
②他のプレイヤーに質問できる
③組み合わせを発表する
※牢を出るために杖を振るときは、鍵の絵を見ます。プレイヤーは杖を最高5回まで振ることができます。それ以内に3本の杖に鍵の絵を出さなくてはなりません。途中で鍵の絵が出た杖は、そこままにしておくことができ、その後は残りの杖を振ります。鍵の絵が3つそろったら、駒を出発地に戻します。
※ゲームの終了
あるプレイヤーの点数が、あらかじめ決めておいた一定の点数に達したところでゲーム終了になります。一番点数の高い人が勝ちになります。点数は次のようなものが考えられます。勿論、点数は自由に決めても構いません。
49点 短時間で終わらせたい時
84点 1回で取ることのできる最高の点数
85点 1回で取ることのできない最低の点数
100点 長時間のゲームをしたい時
※その他のルール
①組み合わせができてカードを出した後は、手持ちのカードは0枚から始めます。
②2人で遊ぶ時は回答カードは使いません。
③3人以下で遊ぶ時は、プレイヤーのいない場所の前の道は使いません。
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