アムレット / アミュレット白州さんのレビュー

4/10

2001年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品。

乗車券のデザイナーと当時、人気だった相方とのゲームで、このデザイナーのゲームは、2001年では、推薦リストも含めれば、このゲームも含め、3つのゲーム（他はカピトールとサンマルコ）が選ばれており、ノリにのってるといえる。そして、2004年に乗車券がでるのだが、長くなりそうなのでこの辺で（笑）

タイトル通り、アムレットを集めるゲーム。目的は、全部違う7種類を集めれば勝ち。同じ色が揃ってしまっていても8個揃えても勝ち。

おおまかな流れは、魔法カードをオークションで手に入れて、手に入れたカードによって各自リソースを得て、そのリソースでまたオークションをして勝つとアムレットがゲットできる。

魔法カードはユニーク効果になっており、強さにかなり差がある。また、魔法カードは落札した価格をそのままカードの上に乗せ、ラウンドを経る毎に手元に返ってくる。※カードによって違うがだいたい1~2金返ってくる。

全プレイヤー10金しかなく、この金は増えることがないので、下手な値段をつけてしまうと、オークションで競るための金の周りが悪くなってしまう。

手に入れた魔法カードには毎ラウンド、生み出すリソースが描かれており、4種類のリソースのうち、どれかを生み出す。生み出す種類や数はカードによって違う。

そして、最後に手に入れたリソースを使ってアムレットを手に入れるのだが、好きなアムレットを選べるわけではなく、ボードにいるコマのいる場所のアムレットしか手に入れるチャンスがなく、しかもそのアムレットを手に入れるためのオークションに必要なリソースも指定されているので、思っている以上に制限がある。

ボードのコマを動かすのも、落札したプレイヤーが意図的に動かせるので、ある程度、カウンティングできていれば、自分に有利に展開することも可能。

だが、逆に言えば、ここらへんの立ち回りがうまくできていないとただの傍観者となってしまう。

そして、2回の別々のオークションとカードによって違う効果と生み出すリソースが違うのと、ボードによってオークションで使えるリソースや入手できるアムレットが違うので、なかなか思った通りにいかない。

ここらへんが面白く感じるかどうかがこのゲームの評価の分かれ目で、個人的に制限しすぎなんじゃないかと思ったのでこの評価。オークションは結構好きな方なのだが、ここまで狭苦しいオークションは初めてかも（笑）

なぜ、これが同年の推薦リストのロイヤルターフやサンマルコ、ジェノバの商人にカルタヘナなどを押しのけて最終選考に残っているのか謎なレベル（笑）

まぁ、考えられるのは、コンポーネントのアムレットがいろんな種類あって美しいからなんじゃないかと思うｗ

やっぱり、コンポーネントって大事なんだろうなぁと思わせてくれたゲームだった。

個人的に期待値高めだったので、厳しめの評価になったが、気になる人は、SDJコレクターかアランムーンのファンだと思うので、とりあえずやっておいてもいいんじゃないでしょうか。