三戒俊平太郎冠者さんのレビュー

フリードマン・フリーゼのゲーム。
というだけで不思議なゲームというのは容易に想像できるだろう。

その期待を裏切らない出来となっている、フリードマン・フリーゼらしさ全開のゲームである。

自由な発想。恥ずかしがらずに何でも試してみる姿勢。時に怒られても懲りずにやり続けるメンタルなど、一見ボードゲームに求められるものとは思えぬ要素満載である。

本ゲームは司祭(1名)と入信者（その他のメンバー）に分かれ、入信者が順次アクションを行い事前に決めたルールにのっとり司祭が点数をつけていきます。

それでは司祭は点数がとりにくいルールを決めておけばよいか？というと

〇3周入信者がアクションを行ったら、その時点で一番得点を稼いだ入信者と同じ得点が司祭にも入る。
〇司祭は4人連続0点（以下も含む）が記録されたら、司祭失格として強制的にその時点で次のプレーヤーが司祭となる

司祭は順次周り、全員が1度ずつ司祭役を行えば終了となります。

まるで新興宗教の立ち上げから信者の信仰心向上、もしくは信者の離反からの司祭失格が味わえます。

新興宗教を立ち上げたことがないので知らないけど。

ただ、基本的にはパーティーゲーム、バカゲーにカテゴライズされると思いますので、そういうゲームを楽しめるメンバーでないと苦痛で意味不明な時間が続いていくように感じます。

一緒に遊ぶメンバーを選ぶという意味では、万人にお勧めできるゲームではないかもしれません。