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  • 2人~6人
  • 10分前後
  • 7歳~
  • 2022年~

マンティス白州さんのレビュー

456名
2名
0
1年以上前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

6/10

2023年ドイツ年間ゲーム大賞推薦リスト(ロングリスト)入り作品。

こねこばくはつで大ヒットしたメンバーの作品で、多分、これがSDJに登場したのは初めてだと思う。

このメンバーのゲームは大好きだったのだが、まさかノミネートされたのは正直驚きだった。

さて、このゲームだが、基本はセットコレクション。

ルールもシンプルで、自分の前には3枚のカードを並べてスタート。

カードはいろんな種類のシャコ(ゲーム名のマンティスはカマキリの意味だが、このゲームではなぜか、シュリンプマンティスのシャコが採用されている)が描かれており、手番では、山札からカードをめくって、自分のエリアに置くか、他のプレイヤーのエリアに置くかの2択。

自分のエリアにおいて、同じ色が揃ったら、それが全て得点となり、10点獲得したら即勝利となる。

他のプレイヤーのエリアにおいて、同じカードが出たら、その色のカードを全て盗むことができるのだが、得点にはならず、一度自分のエリアに並べて、次の自分の手番で、色を揃えない限り、得点にはできない。

ちなみにミスすると、相手のエリアにカードが置かれるため、外すとメリットを与えてしまう。

そして、このゲームの特徴が裏面に描かれている3種類のイラストである。

この3種類のイラストは、表面のイラストのどれか1つになっている。つまり、1/3で何のカードかわかるのである。

これにより、自分のエリアにめくったほうが確率が高いのか低いのかがわかるため、単なる坊主めくりにちょっとした成功確率がわかるほどよいスパイスがなんとも絶妙なゲームバランスに仕上がっている。

そして、カードが100枚以上入っているため、わりと大逆転が起こりやすいバランスになっているのも見事。

10点取ったら勝ちということは、9枚以上溜まっていれば、それを得点化した瞬間勝ちなので、いやでもゲームは盛り上がっていく。

また、どんなに有利でも、自分の手番がこないと得点化できないし、自分の手番がきても、カードの裏面に勝つための色がなかったら100%成功しないので、ここらへんが好みの分かれるところかもしれないが、パーティーゲームとして割り切れば、個人的には面白かった。

人数はBGGでは、4~5人がベストらしく、たしかに自分の手番が来るまでに人にとられるリスクがあったりする方が盛り上がると思う。ここらへんは、1991年アラカルトカードゲーム賞の海賊(コルセア)に似ているところはあるかもしれない。

こういうタイプのゲームって、なんか面倒くさい追加ルールを入れがちなのだが、あえてシンプルなルールでまとめあげたのも素晴らしいと思う。

パッと見、ただのシンプルな坊主めくりゲーに思えるが、ほどよい選択肢、裏面の確率、研ぎ澄まされたルール、カード枚数と種類のバランスなど、全てがほどよく噛み合ってるゲームなのではないかと感じた。

とはいえ、最高の名作だ!と言うのには、さすがにシンプルすぎたので、このくらいの評価だが、クニツィアのラマみたいに安定的な盛り上がりを見せる作品なのではないかと思う。

なんだかんだで日本語版も出ると思う(言語依存はほぼないが)ので、機会ができたときにサクッと遊んでみてはいかがだろうか。

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さとうまサトシ⊿
びーている / btail
白州
白州
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