エスケイプ・プラン白州さんのレビュー

6/10

ラセルダも重ゲーもそんなに好きではない人の評価です（ラセルダで遊んだことがあるのは、これ以外だとオンマーズくらい）。

いろんな犯罪をして金を稼ぎ、うまく逃げることを目的としたボードゲーム。

ちなみに最後、逃げることができなかった場合、負けが確定してしまう（笑）

そんなスリルの中、いろんな犯罪に手をそめるのだが、率直な感想として、できることが多すぎ！（ラセルダのゲームだから、そんなの始める前からわかりきっていたことだがｗ）

かなりでかいボードにこれでもかといろんな要素がつめこれまていて、そもそもルール把握が大変（これもラセルダだから・・・略）だし、おまけにルールブックの書き方がいまいちで、こういう時どうするの？みたいなことが頻繁に起こってしまうのは気になった。

だが、それをふまえても、よくこれだけの要素をまとめあげたな〜と感心するほど、ゲーム性は高く、さすがはラセルダと思わせてくれる作品（そんなにラセルダやったことないから、語る資格ないかもしれんがｗ）。

基本的には３移動して、止まった建物の効果を発動して、お金を稼ぐのだが、９ラウンドしかないため、実際は９アクションしかしない。そう考えると、かなりできることの幅が狭く感じた。人によっては、１手が大事だから痺れるとか思うかもしれんが。

まぁ、それは同意するとしても、さすがに、もらえる得点が０か１００かみたいなギャンブル要素は、このルール量とプレイ時間でそれはないだろ・・・と思ったのが正直なところ（そして、見事がんばってとったのが、０点だった衝撃）。遊ぶなら、ここらへんを許容できる人か、ラセルダ信者とやろう（笑）

また、犯罪者なので、エリアを自由に移動することはできず、道のいたるところに警官がいて、通っただけで発砲され、しかも、得点を稼げば稼ぐほど、悪名があがり、警官がよってくる始末ｗ

なので、かなりのマゾゲーで、いろんなお助けカード的なものはあるのだが、そのほとんどがお金がかかり、お金がそもそもあまり入ってこないため、かなりカツカツでもある。

アクションが９回しかないのに、大量にできることが存在するため、もっと減らしてもいいんじゃないかと思うくらいだが、もう、このルールのボリュームがこのデザイナーのブランドなので、仕方ないか（笑）

このデザイナーのゲームはどれも重くて、箱も超でかいので、あんまりプレイする機会がなかったのだが、今回、このデザイナーのゲームを初めてプレイして、やはりプレイ時間はなげーなと思った（そもそも、準備とインストで１時間超かかるし、プレイ時間は３〜４時間？だった気がする。かなり前だからうる覚えだが）。

ただ、彼のゲームの中では、ルールは多いながら、世界観には忠実なので、（重ゲーの大量ルールの中では）わかりやすく、世界観重視で遊ぶ自分にとって、重いと感じることはなかったのは好印象だった。

だからといって、さすがにルールは多すぎる気はしたので、この評価だが、重ゲー好きなら、かなり好み（といっても、これをやるくらいの人は、デザイナーファンなのだろうが）なので、興味ある人はやってみてもいいんじゃないでしょうか。