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  • 2人~5人
  • 50分~125分
  • 14歳~
  • 2023年~

ブリュッセル1893:ベル・エポックリーゼンドルフさんのレビュー

458名
4名
0
約1年前



プレイヤーは当時建築様式の黄金時代の地であるブリュッセルの地で建築家となり、ボード上に建築をし、貴族からの支援を得て、名声を勝ち取るというものとなっています。


まぁ、ぶっちゃけ


勝利点の高い人が勝つ


ボードゲーム古来からある至上の原則です・・・はい。


この作品は2013年に出たリメイク版で、拡張である「ベル・エポック」もついている。


およそ10年前に出た作品にしては、いろいろな要素が盛り込まれているのに、プレイ感はすっきりとしていました。


それではその要素と動きをざっくりと説明していきます。


まず特徴的なのは基本ボードです。

こちらはブリュッセルボード左側に置かれます。


アクションボード

こちらはアクションと名声のボードになります。これを並べて一つのボードしてワーカープレイスメントのアクションポイントになります。

ちなみに一枚のボードは両面印刷されていてパターンはそれぞれ違います。

そして得点トラックと、箱絵でたたずんでいる女性の正面がデカデカと印刷されています・・・


この構成と二人分の個人ボードを広げてみました。(二人用の場合若干異なる面もあります。詳しくは説明書等でご確認ください)



計画フェイズ


スタートプレイヤーはラウンドの初めにこのカードを開くと左側の人数に合わせて右の二つの数字の組み合わせが羅列しています。

実はこれアクションエリアの使用区域を決めます。

この数字はアクションボードの左と下の端にある数字に依存していて、そこの交点に直角定規をあてます。


するとあてがわれた位置からがこのラウンドでプレイできるプレイエリアとなります。カードによって位置も違いますし、人数によってもまちまちです。


プレイヤーは初期資金と美術品をもらってスタートします。主に左上にある建築家ゴマがワーカーとなります。


アクションフェイズ


それではワーカーのアクションポイントの説明になります。



資材アクション


建築の資材を2つ獲得します資材は4種あり、白はオールマイティーとなっています。しかしここのアクションでは3種の内から選びます。


建築アクション



アクションボード上に建築をします。


個人ボードの建物タイルの下段から作っていきますが、必要な個数は上に上がるにつれて変わっていきます。建て方の手順は右上の建物タイルの裏に記載されています。

そしてこのコンパスの針にある資材を最低1つは使う必要があります。(この場合青と茶1つずつ使います)

そしてオールマイテーの資材を使っていない場合、勝利点5が手に入ります。


そしてコンパスの針を右回りにどちらか進め


アクションボードにタイルを置いて完了です。

以降この建物に他のプレイヤーがアクションした場合、恩恵が得られます。それはアクションポイントによって効果は異なります。


工房アクション


美術品をつくります。

といっても資材を使う必要もなく、こちらのタイルを黒以外の4つから選んで獲得します。


売却アクション


お金に困ったら作った美術品を売却できます。



例えばこちらの髪飾り


ボートの上に髪飾りが置かれてなれば置くことができます(売却可能)そしてプレイヤーが同じ美術品をもっていた個数に応じて、この市場タイルを動かすことができます。現在茶色の相場は2勝利点と2金ですが、お金が欲しいので下にずらして4金にしました。


貴族アクション


貴族の支援を受けることができます。


こちらのカードから下の数字分の金額を支払うと獲得できます。


初期カードとしてプレイヤーは各自この貴族カードを獲得しています。貴族カードはそれぞれ能力を持っています。


獲得したカードは即効果を発揮して以降、そのカードを保持するか捨てるかを選びます。保持すると決めた場合、横にして使用したことを示します。ラウンドが終了したら起こして再び使用できるようになります。



ブリュッセルボードのアクション


左側のボードのアクションポイントは四つありますがどれも強力です。


左から


ラウンドカードに書かれている金額分お金を受け取れます


王冠トラックの値分起きている貴族カードの効果を発揮できます。


アクションボードのアクションのどれか1つを使います


オールマイティー資材を3つ得ます。


ちなみに保持している貴族の能力機動のタイミングはここと、建物を建てた貴族のアクションポイントにより起動した恩恵のみです。


各プレイヤーは1手番ずつ行い全員がパスをすると1ラウンドが終わります。


ただ、誰よりも早くパスをしたプレイヤーは特別なアクションがもらえます。


このカードを裏向きでもらいます。


あと書き忘れていましたが、バスをしたプレイヤーはこのカードにつき1金、美術品の種類につき1金がもらえます。


なので美術品は売らなくてもお金は入ってきます。


解決フェイズ



列の優勢


あえて書き忘れていたことがもう一つ、アクションポイントでアクションをする場合、最低でも1金を置かなければなりません。


この1金は別に2金でも3金でも構いません、しかしこれは何のための支払いなのかと言うと、


下のカードを争う競りになっています。このカードは結構強力です。


支払金額によって各カードはそれぞれに行きわたりました。


ここで小便小僧のイラストに疑問に感じた人もいるでしょう。実はこれスタートプレイヤーマーカーに描かれているんですが、これが多い人が次のスタートプレイヤーになります。

なので誰よりも最初にパスした人は2点ついてくるわけです。しかもこれはこのゲーム中ついてきます。(ただし2枚目からはイラストが覆われますので、もらえるお金は増えるだけです)


カードの真ん中のアイコンの効果で個人ボードのトラックを上げるか


個人ボードの右側に差すかのどちらかを選びます。差し込むと最終得点ボーナスが増加できたりします。


アイリスの優勢


アクションポイントを見ると・・・花があちこちに描かているのですが。あれはアイリスという花らしいです。



その花を囲むようにワーカーを配置していると、配置しているプレイヤーにつき個人ボードのアイリストラック分点数が入ります。なのでこの図ですと2か所のアイリスが囲まれています。


ブリュッセルの優勢

そしてさらにもう一つブリッユセルボードの争いです。


ちなみに真ん中に2つずつ置かれている場所は裁判所というもので、各プレイヤーは二つずつ拘留されています(何をやらかしたんだ・・・)


で・・・人数によって個々のアクションポイントの使用個数は異なるのですが、アクションポイントに置いてある個数が多い場合、ワーカーを1つ裁判所に拘留されることになります。



ちなみに同数だった場合、両者とも拘留されます。強いアクションポイント故乱用はできないようにしているのでしょうが・・・


釈放できる手段はいろいろあるのですが、ワーカーを減らされるのは痛いです。


これを5ラウンド行い勝利点が高い人が勝利です。


ちなみに言い忘れていたことがもう一つ、貴族カードですが、獲得した場合の取捨選択を説明したと思いますが・・・


あのカード、最終得点計算時にカードに書かれた金額を支払えなければカードを破棄して5勝利点減らされますのでご注意ください



プレイ人数によって変わってきますが、そこはラウンドカードが調整していますし、4人だとブリュッセルボードのワーカーが2つまで置けるようになります。

貴族カードの拡大再生産、美術品による市場操作は勝利点にも直結してます。

そしてアイリスを囲むようにして点数を稼ぎたいが、列でのカードによる競りも勝ちたいとやりたいことは多いです。

しかし、やりすぎると裁判所に連れていかれて、行動を制限されてしまう。

これはプレイしてみるといろんな要素が入っているのに、やってみるとスッキリしているのが10年前のゲームならでわなのでしょうか。悩ましい要素はあっても複雑になっていない。


で・・・これだけ長い説明をした中で、さらにあるんですよ・・・



ベル・エポック拡張



得点トラックにでかでかと描かれた女性、無駄なスペースに見えますが・・・


裏返すとこんな風になり・・・


ガラスという資源が追加され


旅行者というコマが現れ


アクションポイントに謎のタイルが置かれます。


何が増えたかというと、この謎のベル・エポックタイルの上でアクションをすると



こちらのタイルにワーカーを置きます。すると最終得点計算でボーナスが入ります。


その上には新たに建物タイルを置く場所があり、ガラスを使用して置けれ展示場エリアがあります。



そこに配置すると、カードを獲得し効果が得られます。中には永続的な効果も含まれています。


そして新たな美術品はオールマイティーとして扱えます。売却も可能ですが、売値と勝利点が5割になります。



旅行者ゴマはゲーム中に獲得できるアクションポイント限定のワーカーなのですが、優勢判定になるとここに帰ってしまいます。


実際にプレイしてみて感じたのは、アッパーな調整は入ってます。展示場に関しても建てた場合、横で同じ色のコマがあったら勝利点ボーナスが入るようになりましたし、展示場カードによっては、結構強いカードがあったりします。


ただ、ベル・エポックタイルにワーカーを置いてしまうとワーカーが不足してしまいます。旅行者ゴマで補えますけどブリュッセルボード(左側)専用のワーカーなのでアクションボードの優勢には使えません。

とはいえ裁判所に拘留されないのは十分強いです。


なので、二人用でやった場合、アイリスの優勢が発生しずらくなったので、ベル・エポックは3人くらいからの方が面白いのかなと思います。


あと個人ボードの裏にはプレイヤー各自の固有能力を持って遊べるモードとかもあります。これはある程度プレイに慣れてからの方がいいとおもいます。



ここまで説明してきましたが、いかがだったでしようか?


エリアマジョリティー、競り、ワーカープレイスメント、拡大再生産と、能力向上とまだ紹介していない細かいところはあるのですが、実際にプレイしてみたほうがいいかもしれません。


ルールブックも読みやすかったので、ルールもすぐに理解できたところも大きいです。


デザインも一新されたこのゲーム、ご興味がありましたら遊んでみてはいかがでしょうか。



長文おつきあいくださりありがとうございました。


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