ボンサイBonsai

↑こんな感じの盆栽をつくるゲーム

エセジャパン風味に惑わされるなかれ、偶然にも和訳付き版を購入でき、遊んでみたら大当たりだったゲームだ。

まず、デザイナーが日本文化としての盆栽に相当惚れこんでいるからなのか、盆栽の世界を見事にゲームシステムへと落とし込んでいることには感嘆する。

なんと言っても説明書のこの1ページである。日本に住んでいる私ですらどんな種類の盆栽があってどんな意味が形に込められていてどんな名前がついているかなんて、全く知らなかった…なかなか良い勉強。

ゲーム自体はシンプルなヘックスタイル配置だが、ルールを把握して高得点を得られるように配置していけば、自然と"それらしい"形が出来上がってくるようになっている。
毎ゲームごとに変わる早取り制の目標タイルもあり、例えば鉢から左右にはみ出したタイルを要求するものがあれば、画像の中央下2つのような様式（『懸崖』とか『斜幹』とか）も生まれてくる。
ゲーム終了後は是非ともみんなで品評会に興じよう。

とにかく「盆栽を作る」というテーマが分かりやすくウケるし、1時間ちょっとで終わるルール易しめ中量級として、間違いのない優秀なゲームだ。
そこはかとなく漂うアートのエセジャパン風味も、話題の種にできればよし！

↑こちらは盆栽タイルを追加で貰えるありがたいカード「名人」だが、みんなして「仙人」だの「老師」だのと好き放題に呼んでしまっていた。