バン！Sak_uvさんのレビュー

西部劇の世界に入り込み、自分に与えられた役割カードの目標を達成すれば勝ちという正体隠匿系のラストワンスタンディングタイプのゲームです。

各プレイヤーにはキャラクター（ライフ上限、特殊能力を決める）と役割（ゲーム中の勝利条件を決める）カードが配布されます。役割は下記の通り。
・保安官：悪党ども（裏切者含む）を全滅させれば勝ち。
・保安官助手：保安官が勝てば勝ち（本人の生死は問わない）
・悪党：保安官、裏切者が死ねば勝ち（本人のry）
・裏切者：悪党、保安官両方死ねば勝ち（先に保安官が死ぬと悪党が勝つので注意）
見ての通り裏切者が勝利するのは非常に厳しいです（実際そう）

このゲームの特色は、プレイヤーの配置＝距離となっていることです。特別に武器を装備していないと両隣のプレイヤーにしか攻撃できません（当然ですね）。プレイ中に山札から引いて手に入れられる武器を手に入れることで両隣以外のプレイヤーに攻撃可能になります。
また、他プレイヤーからの距離を変化させる「馬」や、ヒットした射撃を無効化（させられるかもしれない）「樽」なども装備品としてあります。

基本は「BANG!」カードで射撃して「MANKATO」カードで回避する、できなければダメージを受けてライフが減る、ライフが０になったら脱落というゲームなのですが毎回ドラマが生まれます(笑)。まさに西部劇。

悪党を倒したプレイヤーは即座に山札から2枚ドローできるのですが、死にそうな悪党を他の悪党が「俺のために死ね！」と言いながら打ち倒してカードを引いて返す刃で保安官を倒したり、1stターンで保安官がダイナマイトを投げて即爆死したり(笑)。

今となっては古いタイプのゲームですが、世に出て初めて遊んだ時のインパクトはすごかったです。「GUNSLINGER」（西部劇シミュレーションゲーム。まともにプレイすると数時間かかる（その分細かいシチュエーションまで再現できる））の要素がほとんど入っているから置き換えになるな。と思いました。
一度は遊んでみる価値のあるゲームだと思います。