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  • 2人~5人
  • 15分~30分
  • 14歳~
  • 2021年~

ワーリング・ウィッチクラフト熾火むらしさんのレビュー

612名
9名
0
1年以上前

ワーリングウィッチクラフト。
――魔女たちは集う。奇ッ怪な魔術と怪しげな魔法素材と己が唯一無二の魔女たらんとする欲望の渦巻く釜の前へと。


◆どんなゲーム?

『ワーリングウィッチクラフト』はレシピカードと呼ばれるカードをドラフトするゲームです。
そして1ラウンドごとに増えていくレシピカードで素材変換のコンボを作るエンジンビルドの要素があるゲームです。
これらレシピカードで作った素材を右隣のプレイヤーに押し付け、そのプレイヤーの持つ素材をバーストさせることが目的です。

文章中の用語は全て英語版をもとにした私家版翻訳です。現在流通している日本語版とは用語の違いがあることをご了承ください。

このゲームはプレイヤーごとの手番が無く、全員同時に同じフェイズを進行していきます。
ラウンドの最初には1枚のレシピカードを出します。

続いて自分のワークベンチの素材を自分が出した全てのレシピカードをうまくつかって「素材の変換」をします。そして出来上がった素材を右隣のワークベンチに載せます。
このとき、右隣のワークベンチからあふれた素材があなたの得点となるのです。またレシピカードを出した時に3種のアルカナの力を発動できるときがあります。


レシピを出して右隣へ素材を送りバーストを狙う。ラウンドが進むほどにレシピコンボが決まって大量の素材が飛び交っていくところが楽しいゲームですね。

このゲームの要はレシピカードの選択です。レシピカードには[多 ⇒ 少]となる防御型のレシピと、[少 ⇒ 多]となる攻撃型のレシピがあります。他にもアルカナ発動やレシピ変換効率に偏重したものもあります。
「左隣からの攻撃に備えるか、右隣へ攻撃を仕掛けるか」その判断をするときがとても面白い瞬間です。

自分を攻撃してくる左隣の手札は自分がコントロールできる、というのも面白いです。ドラフトで自分にとって便利なレシピを取るのか、左隣には渡したくないレシピを取るのか。非常に悩ましいですね。


▲魔女 "Clairvoyant" は最高のレシピカードをもたらした。

また、素材があってそれを変換ができるレシピがあるからと言って何でも変換してしまうのは得策ではないときがあります。
自身のワークベンチに溜まった素材が少なく、すべてのレシピカードが使えそうにない場合、その1ラウンドは何もしないで素材をさらに溜め込むのも手です。次のラウンドに溜まった素材ですべてのレシピカードを活用し一気に攻めるのも手です。
さらに同時に《アルカナ:大釜》が発動できればなおよし、ですね。


▲魔女のサークルには4個の素材。しかしワークベンチに残った素材は少ない。これだけで右隣への攻撃に足りるだろうか?

◆ここがお気に入り

1.「左右の狙いを読む楽しさと、いい具合のカードの引き運」
プレイヤーは自分を攻撃してくる左隣、そして自分の攻撃対象である右隣の「素材の数」「どんなレシピカードを出しているか」を注意深く見るといいでしょう。

あなたが左隣にいいようにやられそうなら、《アルカナ:レイブン(灰色のカラス)》を使いながら防御を捨てて一気に右隣を攻めるのも手です。そう、負ける前に勝てば良いのです。

プレイヤーが4人以上になったとき、遠い席のプレイヤーも自分とは無関係ではありません。
あなたの左隣のプレイヤーが負けそうなとき(つまりさらにひとつ左隣にいるプレイヤーが勝ちそう)、左隣のプレイヤーに溢れそうな素材をうまく使えるレシピカードを渡してしまうのも手です。やりすぎると苦境を脱した左隣にあなたが苦しめられることにはなりますが。


2.「何度でもやりたくなる軽さ、そしてゲーム展開の多彩さ」
分かって頂けるかどうか、この感じは私の大好きなボードゲーム『レースフォーザギャラクシー』に通じるものがあります。
1ゲームはだいたい4~8ラウンドであっという間に終わります。2ゲーム目をやるならさっきのゲームで選んだ魔女を除いて遊ぶと面白いですよ。


◆ここがイマイチ

1.「最初の手札を見ずに魔女を選ばなくてはならない」
セットアップ時点での最初の手札4枚が何かまったく分からないので、リスキーな魔女は少し避けられがちです。
とはいえ、そこまで気にはならないです。イマイチというほどではありません。1回のゲーム時間は非常に短いのであまり気にせず、「まだ見たことない魔女を選んだ!」とか「見た目で選んだ!」とか言いながら好きな魔女でチャレンジするのがいいと思います。


2.「箱が大きい」
自宅会ならいいのですが持ち運びにはちょっと難ありです。
でも仕方ないよね。この大釜無しで遊ぶわけにはいかないし。


▲あるかな? ないかな? ▲かえる爆弾! クモキノコとセクシー大根を添えて。

◆おきび版ハウスルールの提案

上記の「ここがイマイチ」を改善するハウスルールです。
ゲームをご存知の方には「『レースフォーザギャラクシー』や『テラフォーミングマーズ』のセットアップのようにする」と言えば通じるかと思います。
セットアップ手順の「魔女の配布と選択」「レシピカードの配布」を入れ替える、つまり「レシピカードの配布」をしてから「魔女の配布と選択」をするようにすれば、最初の手札に合った魔女を選ぶことによってこのゲームをもっと楽しめるようになると思います。

ルールブック記載のセットアップ手順は以下のとおりです。

ランダムに配られた2枚のPersonality cardsから1枚を選び、それを公開したのちに4枚のrecipe cardsを受け取る。
▲最初の手札にレシピカード "Ritual of the Wind" があるのなら、魔女 "Witch of All Trades" を選ぶのはありかも知れない……。
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