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  • 1人~6人
  • 300分前後
  • 14歳~
  • 1990年~

共和制ローマyuishiさんのレビュー

142名
1名
0
1年以上前

古代ローマは王政から共和制、さらに帝政へとその政体を変えていくのですが、このゲームは共和制時代のローマを舞台に政治の中心となった元老院で派閥を率いるマルチプレイヤーゲームです。

もとは1990年にアバロンヒル社からリリースされた作品ですが、2000年代にValley社より豪華なユーロゲーム風のコンポーネントをあつらわれて再販されました(今回プレイしたのはValley社版です)。

プレイヤーは元老院におけるひとつの派閥をコントロールすることになります。派閥には複数の議員が属し、政治活動を通して派閥の影響力・名声を高めていくことが目標になります。名声を高める早道は、ローマの政治を司る執政官(コンスル)などの役職に就くことです。
執政官の任期は1年で毎年2名が元老院議員の中から選ばれます。執政官の選挙、軍事や内政(法律の制定など)など様々な決定事項は元老院の中で、つまりプレイヤー間で決めます。決定にあたっては各派閥が持っている得票数を使った多数決によるのですが、満場一致の事項もあれば、政治的取引や多数派工作といったものが発生する場合もあります。ゲームを離れてリアルにプレイヤー間の交渉が発生するということで言えば、ディプロマシー、マキャベリーなどのゲームを彷彿とさせるものがあります。

プレイヤーは政争や内政だけにかまけていてはなりません。ローマの周囲には競合する国家や民族があるため戦争が起きるのです。対外戦争にあたっては今まで相争っていた派閥も団結して国難にあたる必要もでてきます。

なかなか一口に説明するのが難しい作品ですが、ローマ時代の様々な要素を取り込もうとしたルールは意欲的で、歴史好きには挑戦しがいのある作品です。

ゲームの詳しい内容は次の記事で紹介しています。

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